Celles-lès-Condé / セル=レ=コンデ

セル=レ=コンデは、マルヌ川左岸のヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストに位置するオートル・クリュの村。栽培面積40 haのうち約6割をピノ・ムニエが占め、近隣のコンデ=アン=ブリの名を冠した地区の西端を担う産地だ。

基本情報

地域圏(Région)Hauts-de-France
県(Département)Aisne
区(Arrondissement)Château-Thierry
郵便番号 : 02330
面積 : 3.91 km2
隣接するクリュ(Coomune)
Condé-en-Brie, Monthurel, Vallées en Champagne,

「Celles-lès-Condé」のぶどう畑

テロワールVallée de la Marne
- Vallée de la Marne Ouest
格付け83% Autre Cru [?]
栽培面積40.1 ha
- Chardonnay4 ha (10%)
- Pinot Noir11.8 ha (29.4%)
- Pinot Meunier23.8 ha (59.4%)
- その他0.5 ha (1.2%)

特徴

栽培面積の約59%を占めるピノ・ムニエが主体で、次いでピノ・ノワール(29%)、シャルドネ(10%)と続く。ムニエ主体の構成から生まれるシャンパンは、丸みのある果実感と親しみやすい飲み口が特徴で、早い段階から楽しめるスタイルが多い。斜面中腹のリュー・ディ「Mocque Tonneau」はピノ・ノワールの調達地として注目されており、ウイイのTarlantがここのブドウからキュヴェを仕立てている。気軽な食前酒としても、鶏料理や白身魚のソテーに合わせても自然にはまる、日常使いのシャンパンを探すうえで見落とせない産地だ。

テロワール

セル=レ=コンデのブドウ畑は、コミューン北部に集中し、隣のモンテュールの畑と連続して広がる。畑は南西向きの斜面に展開し、日照を比較的受けやすい地形にある。標高は76〜223 mと幅があり、スュルムラン川とラ・デュイ川が合流する谷間の村であることから、水系が複数の集落を結ぶ地形的な結節点に位置している。年間日照時間は約1,611時間で、フランス全国平均(約1,900時間)を下回り、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ西端らしい冷涼な大陸性気候の影響を受ける。土壌の詳細データは限られているが、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ西部に共通する粘土質土壌が中心とみられ、ピノ・ムニエの早熟性と柔軟な果実味を引き出す条件が整っている。

詳細

セル=レ=コンデは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ西部、アイスヌ県に属するマルヌ川左岸(南岸)の小村である。シャトー=ティエリの東約12.9 km、パリの東約91 kmに位置し、コミューン面積は391 ha、人口は88人(2023年)にとどまる。村名の「レ=コンデ」は、スュルムラン川沿いの隣村コンデ=アン=ブリに由来し、同名の村が複数存在するフランスにおいて、この村を区別するための呼称として定着した。

区分の変遷:テロワール・ド・コンデからヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストへ

かつてセル=レ=コンデは、UMC(Union des Maisons de Champagne)の区分においてテロワール・ド・コンデに分類されていた。2017年頃、アイスヌ県とマルヌ県の県境に沿った境界再編が行われ、現在はヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストに組み込まれている。テロワール・ド・コンデの名称はコンデ=アン=ブリに由来するが、同村はシャンパーニュAOCの域外に位置しており、地理的な一体感と行政区分とのあいだに微妙なずれが生じてきた経緯がある。スュルムラン川流域としての地理的連続性は現在も変わらず、村の個性を理解するうえでこの文脈は重要である。

テロワールと畑の構成

ブドウ畑はコミューン北部に集中し、モンテュールの畑と境界を接して連続している。畑は南西向きの斜面に位置し、標高76〜223 mのなかで栽培適地が形成されている。総栽培面積は40.10 haで、品種構成はピノ・ムニエ23.80 ha(約59%)、ピノ・ノワール11.80 ha(約29%)、シャルドネ4.00 ha(約10%)と、ムニエが圧倒的な主役を担う。畑の登録栽培者は3名で、いずれも他所在地の生産者が所有しているとみられる。

注目のリュー・ディ:モック・トノー

斜面中腹に位置するリュー・ディ「モック・トノー(Mocque Tonneau)」は、ウイイ(Œuilly)を本拠地とするRM(レコルタン・マニピュラン)のTarlantが、ピノ・ノワールの調達先として使用している単一畑として知られる。Tarlantはここのブドウを用いて「ラ・ヴィーニュ・ロワイヤル(La Vigne Royale)」を生産しており、その名称はかつてこの地がフランス王室の行楽地として親しまれていた歴史に由来する。村内に本拠を置く生産者は確認されていないが、この一筆の畑がセル=レ=コンデを産地としてシャンパーニュ愛好家に意識させる接点となっている。

また、コンデ=アン=ブリを拠点とするRC(Récoltant-Coopérateur:収穫したブドウをコーペラティヴに持ち込み瓶詰まで行う生産者)のHazard Devavryは、モンテュールやルヴリニ、キュミエール等を含む周辺エリアに約6 haを保有しており、当村周辺の畑とも関係が深い。ヴィンテージキュヴェ「キュヴェ・レオ(Cuvée Léo)」はグラン・クリュ畑のブドウを使用する。

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「Celles-lès-Condé」を拠点とするシャンパン銘柄

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参考情報