Wirth Michel / ウィルト・ミシェルは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Moussyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Wirth Michel / ウィルト・ミシェル

Wirth Michel

ウィルト・ミシェル

ウィルト・ミシェルは、ムーシーで5代続く樽職人一家の畑を、生物学者だった母から息子へと引き継いだレコルタン・マニピュラン。セレクション・マサルによる低収量のブドウと無濾過・低介入の醸造で、畑の個性をそのまま映すシャンパーニュを生み出しています。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Côteaux Sud d'Epernay / コトー・シュッド・デペルネ
村51530 Moussy / ムーシー
所在地4 rue Paul Ganon, BP 13, 51530 Moussy (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-wirthetmichel.com/
Mailchris.mich@wanadoo.fr
Tel+33 (0)3 26 54 24 77, +33 (0)3 26 54 24 77(fax)
製造業者種別RM
インポーターアールアンドダブリュ株式会社

商品更新情報

特徴・スタイル

ウィルト・ミシェルが目指すのは、ムーシー周辺の畑が持つ個性をそのまま映し出すシャンパーニュです。畑の7割はセレクション・マサル由来の低収量のブドウで、除草剤も化学殺虫剤も使わず、植物の浸出液や精油で病害を抑えます。醸造ではステンレス・コンクリート・ホーロー・木樽という4種の容器を使い分け、無濾過を貫きます。 ムニエを主体にシャルドネとピノ・ノワールを織り交ぜる品種構成が、丸みと骨格を両立させる土台となっています。2018年から続くレゼルヴ・ペルペチュエルが、ヴィンテージを越えた奥行きを一杯ごとに重ねていきます。

歴史・ブランドストーリー

ウィルト・ミシェルの家系は、5代にわたりムーシーで樽職人と葡萄栽培を営んできました。曽祖父の代からの屋号は「ウィルト・エ・フィス」。しかし1999年、祖父が自家醸造を停止し、畑は一時休眠します。 転機は2000年。ランス大学で生物学を教えていた祖父の娘が、4ha強の家族畑を引き継ぎ、自ら初めてのシャンパンを醸造しました。屋号もウィルト・ミシェルと改め、以来ドメーヌを一から育て上げてきました。2018年にはレゼルヴ・ペルペチュエルの運用を開始し、年をまたいだ複雑さを積み重ねる仕組みを整えています。 2019年1月、母のがん罹患をきっかけに、息子である現当主がドメーヌの経営に復帰しました。メキシコでルイ・ロデレールの販路開拓に携わり、ディジョンでワインビジネスを学び、ルクレール・ブリアンでビオディナミの先駆者に師事し、ブルゴーニュのサン=トーバンでも研鑽を積むなど、各地で経験を重ねた末の帰郷でした。現在は祖父、母、本人という三世代がドメーヌに関わり続けており、現当主は父方の親族が営む別の独立メゾンの経営にも携わっています。

詳細

ウィルト・ミシェルの畑は、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ北縁に位置するコトー・シュッド・デペルネ地区にあります。ムーシーを本拠に、ヴィネ、ブリュニー=ヴォダンクール、サン=マルタン=ダブロワの4村に4ha強の畑が分散し、地区特有のモザイク状の土壌がキュヴェごとの個性を生み出しています。4つの村にまたがる畑は、それぞれ異なる土壌や日照条件を持ち、単一区画では得られない複雑みをアッサンブラージュにもたらしています。

品種構成はムニエが75%を占め、シャルドネ23%、ピノ・ノワール2%が続きます。畑の7割はセレクション・マサル、すなわち自根樹の中から選び抜いた優良株を自家増殖させた古典的な仕立てで、収量は低く抑えられます。低収量の樹はブドウそのものの凝縮度を高め、キュヴェに厚みのある味わいを与える土台となっています。創業者の代、1955年前後に植えられたムニエの古樹区画も複数残り、「レ・マルレーヌ」「レ・バ・プイユー」「レ・オー・プイユー」といった区画名で呼び分けられています。これらの区画は、除草剤に頼らない管理と相まって、ムニエ本来の骨格と芳香を色濃く映し出しています。

栽培では除草剤・化学殺虫剤を一切使わず、植物の浸出液や精油による防除で病害虫を抑えます。土壌管理は耕起と草生栽培を組み合わせ、区画によっては馬を使った耕作も取り入れており、土の生態系に配慮した栽培を続けています。こうした管理は、ムーシー周辺という比較的小さなエリアだからこそ目が行き届く規模感に支えられています。HVE(高環境価値)認証とVDC(シャンパーニュ地方の持続可能な栽培認証)を取得しており、栽培から醸造まで一貫した環境配慮の姿勢が随所に表れています。

祖父、母、現当主の三世代が、それぞれの経験を持ち寄りながら日々の畑仕事に関わっています。世代を超えて受け継がれてきた土地への理解が、ウィルト・ミシェルの栽培哲学の芯を成しています。

栽培・生産データ
自社畑面積4ha強
所在村数4村
品種構成ムニエ75%、シャルドネ23%、ピノ・ノワール2%
セレクション・マサル比率畑の70%
主要古樹区画の植樹年1955年前後
熟成樽の容量600L・228L
取得認証HVE、VDC

醸造方針

収穫はすべて手摘みで行います。収穫時には房ごとの状態を見極めながら選果し、健全なブドウだけを醸造に回しています。醸造には、ステンレスタンク、コンクリートタンク、ホーロータンク、木樽という4種の容器を区画やキュヴェの個性に応じて使い分けます。アルコール発酵は基本的にステンレスタンクで行うが、区画やキュヴェによっては木樽も併用し、マロラクティック発酵は品種やキュヴェに応じて自然に進行させ、無理に止めることはありません。

ヴィンテージを冠するワインは600Lの木樽で熟成させる一方、ノンヴィンテージ系はステンレス・コンクリート・ホーローのタンクで仕上げます。2018年からはレゼルヴ・ペルペチュエルの運用も始まり、複数年のワインを絶えず継ぎ足しながら熟成させることで、単一年では出せない厚みを生み出しています。レゼルヴ・ペルペチュエルはステンレス・ホーロー・コンクリートの各タンクで並行して育てられ、収穫のたびにワインの一部を取り分けて継ぎ足していく仕組みで、ヴィンテージごとの個性を保ちながら奥行きを積み重ねていきます。瓶詰め前の濾過は行わず、畑と発酵由来の質感をそのままボトルに封じ込める方針を貫いています。

レンジの個性

ノンヴィンテージの主力キュヴェは、当年のワインにレゼルヴ・ペルペチュエルを重ねて仕上げます。シャルドネのみを木樽でシュール・リー熟成させた白、ムニエを主体に一部を赤ワインとして醸造しブレンドしたロゼ、特定のテロワールを描き出す区画ブレンド、そして創業者の代に植えられたムニエの古樹だけで仕立てる一本まで、レンジ全体を通じて無濾過・低介入・長期シュール・リー熟成という姿勢が貫かれています。こうした振れ幅の広さが、ウィルト・ミシェルというひとつの畑から、驚くほど多彩な表情のシャンパーニュが生まれる理由になっています。

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