Vincent D'astree / ヴァンサン・ダストレーは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Pierryを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Vincent D'astree / ヴァンサン・ダストレー

Vincent D'astree

ヴァンサン・ダストレー

ヴァンサン・ダストレーは、コトー・シュッド・デペルネ地区で唯一のプルミエ・クリュ村ピエリーに拠点を置く、契約栽培者による協同組合が手がけるシャンパンブランド。ムニエを主軸に、テロワールのミネラル感を丁寧に引き出す、飲み手想いのスタイルが持ち味。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Côteaux Sud d'Epernay / コトー・シュッド・デペルネ
51530 Pierry / ピエリー [Premier Cru]
所在地1 rue Carnot, 51530 Pierry (Google Maps)
公式サイトhttps://www.vincentdastree.com/fr/
SNS@champagnevincentdastree
Tel+33 (0)3 26 54 03 23, +33 (0)3 26 54 66 33(fax)
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

ヴァンサン・ダストレーの個性を支えるのは、コトー・シュッド・デペルネ地区で育つピノ・ムニエです。果実味の丸みだけでなく、プルミエ・クリュの畑が持つミネラルのニュアンスを引き出すことを重視し、まるで石灰質の土壌そのものを一口で語るような、輪郭のはっきりしたシャンパンに仕上げています。ラインナップは、複数の区画や品種を組み合わせる「Assemblage(アッサンブラージュ)」と、ひとつの品種の個性を映す「Monocépage(単一品種)」の2レンジで展開され、日々の食卓から特別な瞬間まで、幅広いシーンに寄り添う懐の深さを持ちます。

歴史・ブランドストーリー

ヴァンサン・ダストレーの物語は1956年、ピエリーの7家族の生産者が手を取り合ったことから始まります。当時のシャンパーニュ地方は経済的な低迷期にあり、自分たちが育てたブドウで自らのシャンパンを造ろうという思いが、協同組合「レ・セリエ・ド・ピエリー」設立の原動力となりました。以来、地域の栽培者たちが世代を超えて参加を続け、2006年には創業50周年を迎えています。 2021年にはブランドの再構築(リブランディング)を行い、現代の飲み手に向けた表情を打ち出しました。さらに2025年2月から3月にかけて、ピエリーの生産拠点内にブティックやテイスティングバー、テラス、イベントスペースを備えた新たなオエノツーリズム施設をオープン。畑と造り手の距離が近い協同組合ならではの温かみを、訪れる人々にも直接体感してもらう場を整えました。

詳細

ヴァンサン・ダストレーは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌとコート・デ・ブランの間に位置するコトー・シュッド・デペルネ地区のピエリーを拠点としています。ピエリーはこの地区で唯一プルミエ・クリュに格付けされた村であり、格付け制度エシェル・デ・クリュのなかでも高い評価を受けた区画が集まります。協同組合「レ・セリエ・ド・ピエリー」に加盟する契約栽培者たちの畑が、そのままブランドのテロワールを形づくっています。ワイン造りの出発点は、一軒一軒の生産者が手をかけて育てる区画にあります。畑は特定の一区画に集約されているわけではなく、ピエリー全域に点在する会員それぞれの区画からブドウが持ち寄られる、モザイクのような産地構成になっています。

栽培面積は70〜85ha、加盟する生産者は170〜240名規模に及ぶとされ、コトー・シュッド・デペルネ地区内でも有数の広がりを持ちます。畑の管理においては環境認証の取得が進められており、圧搾されるブドウのうち50%はHVE(高環境価値認証)またはVDC(持続可能なシャンパーニュ栽培認証)を取得した畑に由来します。多数の生産者が関わる協同組合でありながら、栽培段階での品質・環境基準を共有する仕組みが整えられています。

栽培・生産データ
会員生産者数170〜240名超
栽培面積70〜85ha
環境認証畑比率(HVE/VDC)圧搾ブドウの50%
ISO 22000認証取得2022年
カーヴの歴史約200年

醸造方針

収穫はすべて手摘みで行われ、区画ごとに分けて搾汁された果汁は、温度管理されたステンレスタンクで醸造されるのが基本の造りです。キュヴェによってはマロラクティック発酵をあえて行わず、リンゴ酸由来のシャープな酸を残すことで、テロワールの輪郭をよりくっきりと表現する選択がなされています。収穫から瓶詰めまでの工程は一貫した品質管理のもとで行われ、2022年にはISO 22000(食品安全マネジメントシステム)の認証を取得しています。

醸造の指揮を執るのは、2002年に入行し、現在も醸造責任者(シェフ・ド・カーヴ)を務めるセバスティアン・ラピエール。ピエリーの畑が持つミネラル感を最大限に引き出すことをテーマに掲げ、ワインづくりを続けています。ラインナップは、複数の区画や品種を組み合わせる「Assemblage(アッサンブラージュ)」と、ひとつの品種の個性を映す「Monocépage(単一品種)」の2レンジを軸に、Brut・Rosé・Blanc de Blancs・Extra Brutから、Blanc de BlancsおよびBlanc de Noirsのミレジメ、Rosé de Saignée、そして長期熟成を経てじっくりと仕上げられるフラッグシップのCuvée Vinothèqueまで、幅広い味わいの選択肢が揃います。なかでもRosé de Saignéeは、黒ブドウの果皮からごく短時間で色と風味を移すセニエ製法によって生まれる、赤みの濃いロゼです。

カーヴとホスピタリティ

ピエリーの生産拠点には、約200年の歴史を持つビセンテネールのカーヴが今も現役で使われています。地下深くに掘られたこのカーヴは、年間を通じて自然に12℃前後を保ち、瓶熟成に理想的な環境を生み出しています。2025年2月から3月にかけては、同じ拠点内に新たなオエノツーリズム施設が誕生しました。ブティックやテイスティングバー、テラス、イベントスペースを備え、ホスピタリティ責任者ポーリーヌ・ジランのもとで、訪問客が畑と造り手の物語によりじかに触れられる場として設計されています。畑と醸造の現場を間近に見せるこの取り組みは、多くの生産者が支え合う協同組合ならではのオープンな姿勢を体現しています。畑での栽培から、カーヴでの熟成、そして訪問客をもてなす場まで、ピエリーという一つの村のなかで一貫した体験ができる点も、このブランドならではの魅力といえます。

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