Thierry Faucheron / ティエリー・フォシェロンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Verzyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Thierry Faucheron / ティエリー・フォシェロン

Thierry Faucheron

ティエリー・フォシェロン

ティエリー・フォシェロンは、モンターニュ・ド・ランスのグラン・クリュ村ヴェルジィに拠を構えるレコルタン・マニピュラン(自社栽培・自社元詰めの造り手)です。1889年から続く一族の畑を受け継ぎ、殺虫剤を使わない栽培で年間約30,000本のみを手がける、小さな家族経営のメゾンです。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
村51380 Verzy / ヴェルジィ [Grand Cru]
所在地11 avenue de la gare, 51380 Verzy (Google Maps)
公式サイト-
Mailtfaucheron@wanadoo.fr
Tel+33 (0)3 26 97 92 25, +33 (0)3 26 97 92 25(fax)
設立1933
製造業者種別RM
生産者表記EARL Thierry FAUCHERON

商品更新情報

特徴・スタイル

ティエリー・フォシェロンの造りを支えているのは、ヴェルジィとヴェルズネイを軸に約5haへ広がる自社畑です。区画は30ほどに細かく分かれ、グラン・クリュとプルミエ・クリュの畑がほぼ3対2の割合で組み合わされます。ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネの3品種がそろうため、モンターニュ・ド・ランスらしい骨格の強さに、果実の柔らかさや軽やかさを重ねることができます。 殺虫剤を使わない栽培を30年以上続け、収穫の一部は大手メゾンへ原料として渡し、自らの名で瓶詰めするのは年間約30,000本だけ。手の届く範囲を丁寧に見る、小さな造り手の姿勢がそのまま味わいに映ります。

歴史・ブランドストーリー

一族がシャンパーニュを手がけ始めたのは1889年。アドニス・フォシェロンがヴェルズネイのセラーで最初の一本を仕込んだことに始まります。その孫ジャン=マリー・フォシェロンが、ヴェルジィの栽培家一族に生まれたベルナデット・ガヴロワと結ばれ、両家が守ってきた畑はひとつにまとまりました。 メゾンとしての歩みが記録に残るのは1933年からで、1992年にティエリー・フォシェロンが当主の座を引き継ぎます。彼は就任してすぐ、農薬の使用を必要最小限に抑えるリュット・レゾネへと栽培を切り替えました。2022年には妻ロズリーヌ・フォシェロンが経営者に就任し、家族の手で受け継ぐ姿勢は今も変わっていません。

詳細

ティエリー・フォシェロンの本拠は、モンターニュ・ド・ランス地区のグラン・クリュ村ヴェルジィです。自社畑はこの村と隣接するヴェルズネイ、さらにボーモン=シュル=ヴェル、ビスイユ、アヴネ=ヴァル=ドールの各村に広がり、総面積は約5haにとどまります。格付けの内訳はグラン・クリュが3ha、プルミエ・クリュが2haです。この面積が30ほどの区画に分かれているため、一区画あたりの広さはごくわずかで、畑ごとの個性を見極めながら手を入れていく必要があります。

栽培しているのはピノ・ノワール、ピノ・ムニエ、シャルドネの3品種です。1992年に当主となったティエリー・フォシェロンは、就任直後に減農薬・総合防除型の栽培であるリュット・レゾネへ方針を転換し、以来、殺虫剤を一切使わずに畑を管理してきました。病害虫の発生を見極めたうえで必要な処置だけを選ぶこの手法は、区画数が多く条件のばらつきも大きい畑ほど、造り手の判断力が問われます。

栽培・生産データ
自社畑面積約5ha
グラン・クリュ畑3ha
プルミエ・クリュ畑2ha
区画数約30区画
栽培品種3品種
年間生産本数約30,000本
マスト換算の外部供給比率約20%

造りと生産規模

ティエリー・フォシェロンはレコルタン・マニピュラン(RM)として登録されています。自ら育てた葡萄だけを使い、瓶詰めまでを自社で完結させる形態であり、購入原酒に頼らない分、畑の出来がそのままボトルの内容を左右します。

収穫した葡萄のうち、マスト換算でおよそ20%は大手メゾンのボランジェへ供給されているとされ、自らのラベルで世に出るのは年間約30,000本にとどまります。シャンパーニュ全体で見れば非常に小さな数字ですが、限られた区画から採れた果実を選び抜いて自社の名を冠したボトルに仕立てるという、規模を追わない姿勢がそこに表れています。

畑と地域とのつながり

ティエリー・フォシェロンは、地元の栽培者協同組合で理事を務めてきました。栽培農家が共同で設備や技術を持ち寄る組織の運営に加わることは、約5haという規模の造り手にとって、地域全体の栽培水準と自らの畑を同じ目線で見直す機会にもなります。

また2000年前後からは、ベルギーで暮らす親族が手がけるブランドへ、ピノ・ノワールとシャルドネを供給する関係が続いています。畑で採れた果実の行き先は自社のボトルだけにとどまらず、家族のつながりを通じて国境を越えたところにも広がっており、小さな家族経営でありながら外へ開かれた造り手であることを示しています。

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