Simart Moreau / シマール・モローは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Chouillyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Simart Moreau / シマール・モロー

Simart Moreau

シマール・モロー

シマール・モロー(Simart Moreau)は、グラン・クリュのシュイィとアイに自社畑を構える家族経営のレコルタン・マニピュラン(RM)。1974年の創業以来、四代にわたり受け継がれる手摘み収穫とシュール・リー熟成へのこだわりが、コート・デ・ブランならではの端正なシャルドネの個性を際立たせている。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
51530 Chouilly / シュイィ [Grand Cru]
所在地9 rue du Moulin, 51530 Chouilly (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-simart-moreau.fr/
Mailcontact@champagne-simart-moreau.fr
SNS@champagne_simart_moreau
Tel+33 (0)3 26 55 42 06
製造業者種別RM
生産者表記EARL SIMART MOREAU

商品更新情報

特徴・スタイル

シマール・モローが目指すのは、コート・デ・ブランのシャルドネが持つ張りのある酸と、時間をかけて磨き上げた奥行きのバランスだ。垂直式圧搾機でゆっくりと搾った果汁は、あえて澱と共に長く寝かせることで角の取れた丸みを獲得する。グラン・クリュのアッサンブラージュ・キュヴェに加え、シュイィ産シャルドネ100%の単一品種キュヴェも展開し、長期熟成によって生まれる円熟した果実味と、ミネラルを帯びた余韻の両方を楽しめる造りになっている。

歴史・ブランドストーリー

シマール・モローの物語は1974年、パスカル・シマールが最初の収穫でシャンパーニュ用のボトルを貯蔵し始めたことに始まる。1976年にモロー家の女性と結婚したのを機に「シマール・モロー」を名乗り、翌1977年から本格的な販売をスタートさせた。夫妻はともにシュイィにルーツを持つヴィニュロンの家系で、当時ですでに三代目。買い増しによってグラン・クリュのアイにも畑を広げ、ラインナップの幅を着実に広げてきた。 現在は四代目への継承が進み、経営はジャン=フィリップが担う一方、パスカル・シマールは今なお醸造とアッサンブラージュの指揮を執り、外部の醸造コンサルタントの知見も取り入れながら品質を磨き続けている。現場を離れ教育の道に進んだマダム・シマールも、アッサンブラージュや最終試飲では変わらず意見を交わす存在であり続けている。

詳細

シマール・モローは、コート・デ・ブランの中心に位置するグラン・クリュ村、シュイィを拠点とするレコルタン・マニピュラン(RM)である。運営母体はEARL SIMART MOREAUという農業有限責任組合で、シュイィにルーツを持つヴィニュロン家系が四代にわたって受け継いできた。買い増しによってグラン・クリュのアイにも自社畑を広げ、現在は年間約30,000本を生産する規模まで成長している。

栽培方針は「viticulture raisonnée」と呼ばれる減農薬型の理性的な栽培で、剪定や誘引、薬剤散布の回数を抑えながら果樹栽培に近い感覚で樹を管理する。収穫はすべて手摘みで行い、7月15日から8月15日にかけては「ヴァンダンジュ・アン・ヴェール」と呼ばれるグリーンハーベスト(摘房)を実施。房数をあらかじめ調整することで、残した果実の成熟を促す仕組みだ。収穫本番では15〜16名のチームが8〜10日間かけて畑を回り、収穫者1人あたり1日400〜800kgのペースでブドウを摘み取っていく。こうした手間を惜しまない収穫体制が、コート・デ・ブランならではの凝縮感あるブドウを支えている。

こうした栽培姿勢は、HVE(高環境価値)認証とVDC(Viticulture Durable en Champagne、シャンパーニュ持続可能型ぶどう栽培)認証の取得にもつながっている。経営はジャン=フィリップが担い、家族経営は四代目への移行が進んでいる。創業者パスカル・シマールは醸造とアッサンブラージュの采配を引き続き執っている。

栽培・生産データ
年間生産量約30,000本
収穫体制手摘み、15〜16名で8〜10日間
圧搾機容量4,000kg
シュール・リー熟成期間18ヶ月
瓶詰め収穫から約20ヶ月後、時速4,000〜5,000本
デゴルジュマン瓶詰めから15〜60ヶ月後
熟成期間収穫から出荷まで最低36ヶ月
認証HVE、VDC

醸造方針

圧搾には伝統的な垂直式圧搾機(レトルース)を用い、天地返しを手作業で行いながらゆっくりと果汁を引き出す。近隣の複数生産者と圧搾機を共同利用しているが、各生産者の果汁は圧搾の段階から個別に管理され、混じり合うことはない。天地返しを人の手で行うことで果皮や種への圧力を抑え、雑味の少ない繊細な果汁だけを取り出せる点が伝統的な垂直式圧搾機の強みだ。

発酵はステンレスタンクで行い、収穫量に相当する分をシュール・リー・フィーヌ(微細な澱の上)の状態で18ヶ月保持することで、酸やタンニンの過度なフレッシュさを和らげている。その後、-4℃での低温処理によって酒石を安定させ、微細な澱や不純物を取り除く濾過を経てから、収穫から約20ヶ月後に時速4,000〜5,000本のペースで瓶詰め(ティラージュ)を行う。

ルミュアージュは機械式で、デゴルジュマンは外部委託の自動化設備で瓶詰めから15〜60ヶ月後に実施。収穫から出荷までは最低36ヶ月の熟成期間を確保している。グラン・クリュのアッサンブラージュ・キュヴェに加え、シュイィ産シャルドネ100%によるグラン・クリュ単一品種のキュヴェも手がけ、長期熟成させたヴィンテージとして仕立てるなど、レンジ全体で奥行きのある表現を追求している。

受賞歴・国際評価

シマール・モローはこれまでに国際的なコンクールで複数の評価を受けている。「Chardonnay du Monde」2020ではメダイユ・ドール(金賞)を獲得したほか、「Paris Millésime」2015でも金賞、「Concours des vins Elle」2017でも金賞を受賞した。さらに「Concours International de Lyon」2017では銀賞を獲得するなど、レンジ全体を通じて安定した評価を積み重ねている。

地元コート・デ・ブランの枠を超えて、国際的なコンクールの場でも実力が認められている。こうした評価の広がりは、グラン・クリュ二村にまたがる自社畑と、時間をかけた醸造プロセスが安定した品質に結びついていることを裏付けている。

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