Sanger / サンゲールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Avizeを本拠とするCM / 生産者協同組合の銘柄です。
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目次

Sanger / サンゲール

Sanger

サンゲール

サンゲール(Sanger)は、アヴィーズのヴィティコル高校卒業生たちが1952年に設立した、同窓生による協同組合シャンパーニュ。コート・デ・ブランのグラン・クリュ自社畑を核に、約100名の卒業生生産者からブドウを集め、澱の上での長期熟成にこだわった造りを続けている。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
村51190 Avize / アヴィーズ [Grand Cru]
所在地33 rue Rempart du Midi, 51190 Avize (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-sanger.com/
SNS@champagnesanger
Tel+33 (0)3 26 57 79 79, +33 (0)3 26 57 78 58(fax)
製造業者種別CM
インポーターセパージュ株式会社

商品更新情報

特徴・スタイル

サンゲールが貫くのは、「élevage prolongé sur lies」と呼ばれる澱の上での長期熟成。ろ過や清澄は最小限にとどめ、ブドウ本来の味わいをそのまま瓶に閉じ込める。原料となるブドウの大半は、農薬を抑え土壌を大切にする環境配慮型の栽培によるもので、母校が保有するグラン・クリュ畑を核に、コート・デ・ブランを中心とした数十の村から集められる。こうして生まれるシャンパーニュに共通するのは、エレガンスとフレッシュさ、そして飲む人を惹きつけるエネルギー。学び舎から受け継がれた哲学が、グラスの中に息づいている。

歴史・ブランドストーリー

物語は1919年、フィロキセラ禍でシャンパーニュの畑の多くが壊滅的な被害を受けた時代に始まる。荒廃した畑を前に、次の世代に醸造の技術を伝える必要性を痛感したアヴィーズのヴィティコル高校(現Avize Viti Campus)の関係者たちは、校内に若者を育てる仕組みを構想した。それから30年余りを経た1952年、同校の卒業生16名がこの構想を形にし、協同組合サンゲールを設立する。彼らの名は、後にキュヴェ「Pères d'Origines」として刻まれることになる。 以来、サンゲールは同校の卒業生たちが集う場であり続け、現在は約100名の卒業生が組合員として名を連ねる。醸造を率いるのは2008年に加わり2019年からChef de Caveを務めるニコラ・ロベール、組織を率いるのは2012年に輸出開発担当として入社し2020年から代表を務めるレジス・ティベールだ。学び舎から生まれた協同組合は、世代を超えて受け継がれている。

詳細

サンゲールは、シャンパーニュ地方でも珍しい成り立ちを持つコーペラティヴ・ド・マニピュラシオン(CM、協同組合)である。地域の生産者が集まって結成される一般的なCMと異なり、アヴィーズのヴィティコル高校(現Avize Viti Campus)というひとつの学び舎の卒業生たちによって運営されている点が最大の特徴だ。母校であるこの学校自体もぶどう畑を保有しており、その面積は約10ha。コート・デ・ブランに位置し、そのすべてがグラン・クリュ格付けを受けた区画にあたる。教育の場が同時に自社畑としてシャンパーニュ造りの核を担っているという構造は、数ある協同組合の中でも際立った存在感を放っている。

自社畑に加え、サンゲールを支えているのは母校の卒業生である約80〜100名の生産者たちだ。彼らの畑はコート・デ・ブランを中心に35〜42の村へと広がっており、ひとつの学校で学んだというつながりを軸にした、他に例を見ない調達網を築き上げている。納入されるブドウの大半は、農薬使用を最小限に抑え、土壌管理や有機質肥料の使用など環境に配慮した栽培によるものとされる。畑を耕すのも、ワインを仕込むのも、かつて同じ教室で学んだ仲間たちだという事実が、サンゲールのブドウ栽培に対する姿勢そのものを物語っている。

組織・生産データ
項目データ
設立年1952年
設立時組合員数16名
現組合員数約100名
ブドウ供給生産者数約80〜100名
自社畑面積約10ha(グラン・クリュ格付け区画)
供給テロワール数35〜42村
認証ISO 22000

醸造方針

醸造で重視されているのは「élevage prolongé sur lies」、すなわち澱の上での長期熟成である。澱と長く触れ合うことで、香りに奥行きが生まれ、時間の経過に耐える骨格が育まれるとされる。ろ過や清澄は最小限にとどめ、時間をかけてブドウ本来の味わいをじっくりと引き出す造りを基本方針とする。この哲学を体現しているのが、2008年にサンゲールへ加わり2019年からChef de Caveを務めるニコラ・ロベールだ。組織運営の面では、2012年に輸出開発担当として入社し、2020年から代表(Directeur)を務めるレジス・ティベールが手腕を発揮している。教育機関にルーツを持つ組合らしく、技術と組織の両輪を、母校で学んだ世代が受け継いでいる。

商品構成は「LES ORIGINELS」「LES MILLÉSIMES」「LES COLLECTIONS」「LE TERROIR」という4つのラインで体系化されており、日々の食卓に合う定番から、テロワールや熟成にこだわった一本まで幅広い選択肢がそろう。造られるシャンパーニュの幅も広く、定番のノンヴィンテージから、単一年・単一区画にこだわったミレジム、樽を用いて仕込むキュヴェ、当たり年の原酒だけを選び地下セラーで長く熟成させる限定コレクション、さらにはピノ・ノワールの果汁を用いたラタフィア・シャンパノワーズまでを手掛けている。スタイルは多彩でありながら、目指す方向は一貫しており、エレガンスとフレッシュさ、そして飲み手を惹きつけるエネルギーを兼ね備えた味わいが共通の軸になっている。品質管理の面では、食品安全マネジメントの国際規格であるISO 22000を取得しており、教育機関出身の組合らしく、技術面・衛生面双方への意識の高さがうかがえる。

受賞・評価

評価の面でも、サンゲールの実力は裏付けられている。フランスの代表的なワインガイド「ギド・アシェット・デ・ヴァン」には、複数年度・複数キュヴェにわたって継続的に掲載されており、単発の高評価ではなく安定した品質が長年にわたり認められてきたことがわかる。同誌は数あるシャンパーニュの中から独自の基準で銘柄を選び出すことで知られており、同窓生という特殊なつながりから生まれた協同組合が、そこに名を連ね続けているという事実は、サンゲールという生産者の信頼性を示す何よりの証といえるだろう。

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