Romain Tribaut / ロマン・トリボは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Romeryを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Romain Tribaut / ロマン・トリボ

Romain Tribaut

ロマン・トリボ

ロマン・トリボは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのロムリーで4代続く葡萄栽培家の家系から2016年に独立したメゾン。祖父の代に受け継がれた樽醗酵の技術を復興し、ステンレスタンクと樽、対照的な2つの醸造スタイルで多彩なシャンパーニュの個性を描き出している。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Droite / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ
51480 Romery / ロムリー
所在地16 rue des mésanges, 51480 Romery (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagneromaintribaut.com/
SNS@champagneromaintribaut
Tel+33(0)3 26 58 61 57, +33(0)6 08 25 63 83
製造業者種別NM
生産者表記EARL ROMAIN TRIBAUT

商品更新情報

特徴・スタイル

ロマン・トリボの個性は、対照的な2つのレンジに凝縮されている。「レ・ゼッサンシエル」はステンレスタンク醸造による果実味とフレッシュさが持ち味で、ブリュット・アッサンブラージュ、ブラン・ド・ブラン、ロゼの3種を展開する。 一方「レ・ゾポゼ」は、シャルドネ、ムニエ、ピノ・ノワールをそれぞれ単独で表現する単一品種シリーズ。長らく脇役に甘んじてきたムニエに主役の座を与える試みが特徴的で、両レンジの対比を通じてシャンパーニュの多面的な魅力を描き出している。

歴史・ブランドストーリー

ロマン・トリボの物語は19世紀末、曽祖父レオン・トリボーの代に始まる。レオンは数区画の葡萄畑を営むかたわら、毎週土曜にエペルネの市場で自家菜園の野菜を売る、素朴な兼業農家だった。 1930年代、息子のロジェ・トリボーはディジーとエペルネでシャンパーニュ・メゾン「ランソン」の栽培責任者を務め、1965年の引退まで勤め上げた。その傍らで父から受け継いだ家族畑を、ロムリーの丘陵地で買い増しながら拡大していった。ロジェの息子ミシェル・トリボーが事業を継承すると、自社元詰めとフランス国内外への商業展開を進め、メゾンとしての基盤を固めた。 そして2015年、現当主ロマン・トリボが、祖父ロジェがかつて実践していた樽醗酵の技術を復興すべく、専用の醸造設備を新設した。翌2016年、それまで生産者団体の一員として活動してきたロマンは、自身のメゾンとして正式に独立を果たした。現在は妻シンディとともに、4代にわたる家族の歴史を紡ぎながらメゾンを営んでいる。

詳細

ロマン・トリボは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ右岸に位置するロムリーを拠点とする、ネゴシアン・マニピュラン(NM)区分のメゾンである。自社畑の収穫に加え、シャンパーニュ各地から幅広く葡萄を調達できる立場を生かし、単一村・単一畑にこだわらない、複数のクリュ・複数品種にまたがる原料構成を特徴とする。

シャルドネはコート・デ・ブランのグラン・クリュ、クラマンとアヴィーズから。ムニエはヴァレ・ド・ラ・マルヌのヴェルヌイユ、オリジー、ダムリー、そして本拠地ロムリーから調達する。ピノ・ノワールはモンターニュ・ド・ランスのジュイ=レ=ランス、パルニー=レ=ランス、ヴィル=ドマンジュなど、複数の畑から集められる。単一の産地にこだわらず、品種ごとに最適な土地を選び抜く姿勢が、このメゾンの葡萄栽培哲学の核といえる。

醸造データ
項目データ
主要キュヴェのドサージュ5〜8g/L
ドザージュ用リキュールの熟成期間樽で18か月
使用する樽(ブルゴーニュ産)1〜2年使用済み
「レ・ゾポゼ」のブレンド比率樽熟成原酒2/3、ステンレスタンク原酒1/3

醸造方針

醸造では、ステンレスタンクとオーク樽という対照的な2系統を併用する。ステンレスタンクはフレッシュさと果実の純度を引き出すために、オーク樽はブルゴーニュのムルソー、ピュリニー=モンラッシェ、シャサーニュ=モンラッシェで1〜2年使用された樽を用い、複雑性と骨格を与えるために使い分けられる。

「レ・ゾポゼ」では、原酒の3分の2を樽で10か月熟成させ、残る3分の1をステンレスタンクで醸造・熟成したのち、両者をブレンドする。全キュヴェでマロラクティック発酵を実施し、丸みのある酸を引き出す。ドザージュ用のリキュールも既製品に頼らず、樽で18か月熟成させた原酒をベースに自社で調製している。

2015年に新設された樽醗酵専用の醸造設備は、現当主ロマン・トリボが祖父ロジェの手法を受け継ぐ形で導入したもので、このメゾンの2系統醸造を支える中核的な設備となっている。

受賞・評価

ロマン・トリボは、フランスで権威あるワインガイド「ギド・アシェット・デ・ヴァン」に2022年版から2026年版まで複数年にわたり掲載され続けている。毎週エペルネの市場に野菜を並べていた一農家の家系から、樽醗酵の復興という独自の醸造哲学を軸に着実な評価を積み重ねてきたメゾンといえる。なお、同じ生産者による「レーヌ・デュイック(Reine Dhuicq)」という別ブランドの存在も知られている。

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