Brigitte Beaufort / ブリジット・ボーフォールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄です。
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目次

Brigitte Beaufort / ブリジット・ボーフォール

Brigitte Beaufort別名:Phal B. de Beaufort

ブリジット・ボーフォール別名:ファル・B・ド・ボーフォール

ブリジット・ボーフォールは、ブジー・グラン・クリュの自社畑わずか4haのみを原料に、家族で仕込む少量生産シャンパーニュ。年間生産量は6000本にとどめ、瓶熟は最低7年。畑への想いを「PASSION」「HARMONIE」など4つのキュヴェに込めて表現する。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
村51150 Bouzy / ブジー [Grand Cru]
所在地25 rue de Tours sur Marne, 51150 Bouzy (Google Maps)
公式サイトhttp://champagne-phalb-de-beaufort.fr/
https://www.champagnebrigittebeaufort.fr/
Mailcontact@phalb-de-beaufort.fr
SNS@champagnebrigittebeaufort

商品更新情報

特徴・スタイル

ブリジット・ボーフォールが目指すのは、ブジーの畑が持つ力強さを繊細にまとめ上げるスタイルだ。看板キュヴェ「PASSION」はピノ・ノワールの複雑性を軸にドライフルーツやスパイスの余韻を描き、「HARMONIE」はグリオットとリコリスの風味に白亜質のフィニッシュが重なる。「AMOUR」は黄色系果実とヘーゼルナッツの香りで均衡とエレガンスを表現し、最も型破りな「LIBERTÉ」は凝縮した果実と塩気のあるミネラル感で個性を放つ。単一区画のシャルドネやピノ・ノワール老樹を用いたキュヴェも揃い、畑ごとの個性を丁寧にボトルへ映し出している。

歴史・ブランドストーリー

ブリジット・ボーフォールがブジー・グラン・クリュに広がる自らの畑の完全な所有権を手にしたのは2008年のこと。シャンパーニュ業界の出身ではなかった彼女は、栽培経営者としての資格を一から取得し、独学に近い形でこの世界に飛び込んだ。ブランドは当初「Phal B. de Beaufort」の名で始まったが、のちに創業者自身の名を冠した「Champagne Brigitte Beaufort」へと改称され、現在の姿となっている。 その歩みは今、次の世代へと引き継がれつつある。息子のピエール=エルベールは醸造技術者として精密かつ環境に配慮した栽培を志向し、娘のアンヌ=ルイーズは4つ葉のクローバーをモチーフにしたロゴや「CŒUR DE GALIPPE」というスローガンなど、ブランドの顔となるビジュアルアイデンティティを築き上げた。畑の日々の管理は、家族外のスタッフであるアンジェリック・グリュゾンが支えている。

詳細

ブリジット・ボーフォールは、モンターニュ・ド・ランスのブジー(グラン・クリュ)に自社畑を構える家族経営のドメーヌである。個人事業主(EI)として運営されるこの造り手は、収穫するブドウのすべてを自社畑のみでまかない、独立生産者だけが加盟できる連合組織「Champagne de Vignerons」の一員でもある。畑はこの地方の方言で「GALIPPES」と呼ばれ、その全区画がブジー・グラン・クリュの格付け内に収まっている。

公式な生産者区分の記載こそないものの、自社畑のブドウのみで醸造を完結させる姿勢と、独立レコルタンによる連合組織への加盟実績から、レコルタン・マニピュラン(RM)に準じた自家醸造の造り手と位置づけられる。

栽培では性フェロモンによる交信攪乱で殺虫剤を避け、除草剤は全廃、農薬の使用も厳格に制限されている。さらに土壌を耕す年と自然に草を生やす年を交互に繰り返す、かつて行われていた伝統農法を復活させた。畑全体の有機転換を目指して歩みを進めており、現在は約3分の1がすでに有機農法で管理されている。畑への負荷を抑えながら品質を最大化するという姿勢は、栽培から瓶詰めに至るまで一貫している。

単一区画「ル・モン・デ・トゥール(Le Mont des Tours)」ではシャルドネのみを育て、ブラン・ド・ブランに用いる。一方、樹齢50年を超える2つの区画の老樹ピノ・ノワールはブラン・ド・ノワールの原料となり、ブジーの畑が持つ表情の幅を伝えている。

経営、醸造、ブランディングという役割は家族の3人がそれぞれ分担し、日々の畑仕事は専任の栽培スタッフが担う体制を敷いている。畑の規模だけを見れば年間4万本規模の生産も可能だが、あえて生産量を6000本に絞り込むことで、全区画の個性を凝縮したミクロキュヴェづくりに徹している。

栽培・生産データ
自社畑面積4ha
老樹ピノ・ノワール区画樹齢50年超・2区画
有機農法管理面積畑の約3分の1
年間生産量6000本(最大生産可能本数4万本)
瓶熟期間最低7年
ブジー・ルージュ生産頻度10年で2ヴィンテージ

醸造方針

すべてのキュヴェはヴィンテージを明記したミクロキュヴェとして仕込まれ、瓶内での熟成には最低7年をかける。ロゼの「HARMONIE」はブジー・ルージュ(コトー・シャンプノワ)と、ピノ・ノワールおよびシャルドネの白ワインを組み合わせるロゼ・ダサンブラージュの手法でつくられる。ボトル1本ごとに通し番号が付され、裏ラベルなどにはアッサンブラージュの構成比率、デゴルジュマンの日付、ドザージュの量、総生産本数までもが記される。これは、限られた本数だけをつくるドメーヌとしての透明性の表れといえる。

また、最古のピノ・ノワール区画から仕込まれるコトー・シャンプノワの「ブジー・ルージュ」は、条件の揃った年にしか生産されない稀少なキュヴェで、この10年でわずか2ヴィンテージのみが世に出ている。

認証・サステナビリティ

ドメーヌは「VDC(Viticulture Durable en Champagne)」と「HVE(Haute Valeur Environnementale)」という2つの環境認証を取得しており、畑全体の有機農法への転換も現在進めている。加えて全キュヴェのラベルとパッケージをエコレスポンシブル仕様に刷新し、リサイクル繊維のラベル、天然顔料インク、接着剤を使わないカートンを採用した。こうした取り組みは、ブジーという格付け最高峰の産地に対する責任として、家族が主体的に選び取ってきた道でもある。

評価

国際的なワイン評価サイトVivinoでは、全ヴィンテージ平均でLibertéが4.6、Amourが4.4、Harmonieが4.3、Passionが4.2という高いスコアを獲得しており、レンジ全体を通じて安定した評価を受けている。小規模生産ながら国際的な評価データベースでも一貫して高評価を得ている点は、家族経営のドメーヌとしての品質へのこだわりを裏付けている。

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