Nicolo & Paradis / ニコル・エ・パラディスは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Arsonvalを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Nicolo & Paradis / ニコル・エ・パラディス

Nicolo & Paradis

ニコル・エ・パラディス

ニコル・エ・パラディスは、コート・デ・バールのアルソンヴァルで1951年創業のRM(レコルタン・マニピュラン、栽培から瓶詰めまでを一貫して手がける生産者)。自社畑コロンベ=ル=セックのピノ・ノワールを軸に、ジンやウイスキーなど多彩な蒸留酒にも挑む懐の深いメゾンだ。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Bar-sur-Aubois / バール・シュル・オウボワ
村10200 Arsonval / アルソンヴァル
所在地6 rue du Désert, 10200 Arsonval (Google Maps)
公式サイトhttps://domaine-np.com/
SNS@domainenp
Tel+33 (0)3 25 27 30 57
製造業者種別RM
インポーターマルカイコーポレーション株式会社
生産者表記SCEV NICOLO & PARADIS
資本グループNicolo & Paradis グループ 傘下

商品更新情報

特徴・スタイル

ニコル・エ・パラディスのスタイルを支えるのは、コート・デ・バール特有の泥灰土・石灰岩・粘土質の土壌と、畑の大半を占めるピノ・ノワールだ。骨格のしっかりしたピノ・ノワールに、シャルドネとピノ・ムニエを加えてアッサンブラージュの均衡を整える。 レンジの中には、シャルドネを主体にピノ・ブランを少量加え伝統的な紐止め栓で仕上げる個性派キュヴェもあれば、ピノ・ノワール単一品種を樽で仕込みゼロ・ドザージュで仕上げる骨太な一本もある。伝統の尊重と環境への配慮を両立する「culture raisonnée」の哲学が、こうした振れ幅の大きい表現を陰で支えている。

歴史・ブランドストーリー

ニコル・エ・パラディスの歴史は、1951年にアンリ・ニコルがアルソンヴァルで興した小さな造り手から始まる。以来家族経営を貫き、2011年には栽培学と醸造学を学んだ孫のダヴィッド・ニコルが3代目として家業を継承した。 若き当主は伝統を守るだけでなく、新たな挑戦にも踏み出す。2013年頃、地元のシャンパーニュ・カミーユ・パラディス・エ・フィスを買収したとされ、これを機に「シャンパーニュ・ニコル」から現在の「ニコル・エ・パラディス」へと名前を改めた。二つの家系の技術と畑が一つに結び付いた瞬間である。 現在はダヴィッドと妻アニェスが夫婦二人三脚でメゾンを率いる。カーヴを構える18世紀の館は「Bulle de Paradis」として改装され、シャンパンやビール、スピリッツを楽しめる試飲・迎賓施設として来訪者を迎えている。

詳細

ニコル・エ・パラディスの自社畑は、コート・デ・バールのバール・シュル・オウボワ地区、コロンベ=ル=セックに広がる。かつて南向きの好斜面であった土地を活かし、栽培面積は14〜17haとされる。畑の大半を占めるのはピノ・ノワールで、そこにシャルドネとピノ・ムニエを組み合わせてアッサンブラージュの均衡を取っている。

土壌はコート・デ・バールに特有の泥灰土・石灰岩・粘土質からなり、水はけの良さと保水力を併せ持つ。栽培方針は伝統の尊重と環境保護を両立させる「culture raisonnée(理性的な栽培)」で、農薬の使用を必要最小限に抑えながら畑本来の力を引き出すことを目指している。

生産者区分はRM(レコルタン・マニピュラン)で、自社畑のブドウのみを用いて栽培から瓶詰めまでを一貫して手がける。運営会社はSCEV NICOLO & PARADISで、家族経営らしい小回りの利く体制のもと、畑と醸造の両面に目を配っている。

こうした畑仕事の積み重ねが、ニコル・エ・パラディスの骨格のしっかりしたスタイルを支えている。ピノ・ノワールの力強さを軸に据えながら、シャルドネとピノ・ムニエで香りと骨格のバランスを整えるアッサンブラージュの技が、ヴィンテージが変わっても揺るがないハウススタイルを保つ鍵となっている。

栽培・醸造データ
自社畑面積14〜17ha
ノンヴィンテージ熟成期間最低15か月(うち澱の上12か月)
ミレジメ熟成期間3年以上
プリーズ・ド・ムース期間約8週間
デゴルジュマン方式-25℃での冷凍デゴルジュマン
出荷前のセラー休成期間最低2〜3か月

醸造方針

収穫は9月中旬から10月上旬にかけて、房を選びながらすべて手摘みで行われる。剪定も落葉後から3月まで手作業で丁寧に進められ、畑仕事全体を通じて人の手が重んじられている。こうした手作業への拘りは、収穫したブドウの状態を良好に保ち、醸造の土台となる果汁の質を高めることにつながる。圧搾の後はアルコール発酵とマロラクティック発酵(酸味をまろやかにする2段階目の発酵)を経て、複数品種・複数クリュ・複数年のワインをアッサンブラージュするのが基本スタイルだ。ミレジメ品のみ単一年のワインを用い、良年にのみ仕立てられる。

瓶詰め後は、糖分と酵母を加えて瓶内に炭酸ガスを生み出すプリーズ・ド・ムース(二次発酵)に約8週間をかけ、その後は澱とともに静かに熟成させる。熟成期間は法定の最低ラインを守り、ノンヴィンテージは澱の上で12か月を含む最低15か月、ミレジメは3年以上とされる。瓶を少しずつ回転させながら澱を瓶口に集めるルミュアージュを経て、-25℃での冷凍によるデゴルジュマンでオリを取り除く。ドザージュとアビヤージュを施した後も、出荷までさらに最低2〜3か月をセラーで休ませ、味わいを落ち着かせている。

シャンパン以外の酒類にも広がる挑戦

ニコル・エ・パラディスはシャンパン造りにとどまらず、ジンやウイスキー、ラタフィア、オー・ド・ヴィー(フィーヌ)、ビールまで手がける複合的な酒類生産者でもある。カーヴを構える18世紀建造の館は「Bulle de Paradis」として改装され、これら多彩な自家製の酒とシャンパンを併せて試飲できる迎賓施設となっている。畑仕事だけでなく蒸溜や醸造の技術にも幅を広げる姿勢が、メゾン全体の個性を形づくっている。地域の農産物や自然の恵みを多角的に生かす姿勢は、シャンパン単体にとどまらないメゾンの奥行きを物語っている。

ナポレオン博物館との特別な結び付き

本拠地から程近いブリエンヌには、少年時代のナポレオンが学んだ士官学校の跡地に築かれたナポレオン博物館がある。ニコル・エ・パラディスはこの博物館と提携し、特別なラベルを冠したキュヴェ・ボナパルトを生み出した。このキュヴェはドメーヌのカーヴと博物館の双方で扱われ、シャンパーニュ造りと地域の歴史文化を結び付ける取り組みの象徴となっている。ワインを味わいながら、コート・デ・バールという土地が育んできた物語にも触れられるのがこの一本の魅力だ。

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