Maxime Blin / マキシム・ブランは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Trignyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Maxime Blin / マキシム・ブラン

Maxime Blin

マキシム・ブラン

マキシム・ブランは、モンターニュ・ド・ランスのマッシフ・ド・サン・ティエリー地区トリニー村を拠点とするレコルタン・マニピュラン。1947年の創業以来3代にわたり受け継がれた自社畑で、砂質土壌ならではの繊細な味わいを表現する単一村シャンパーニュを手がけている。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Massif de Saint-Thierry / マッシフ・ド・サン・ティエリー
51140 Trigny / トリニー
所在地11 Rue Point du Jour, 51140 Trigny (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-maxime-blin.com/
Mailmaxime.blin@champagne-blin-et-fils.fr
SNS@champagne_maxime_blin
Tel+33 (0)3 26 03 10 97, +33 (0)3 26 03 19 63(fax)
製造業者種別RM
インポーターエノテカ株式会社
生産者表記R. Blin & Fils

商品更新情報

特徴・スタイル

マキシム・ブランが目指すのは、「健全で、寛容で、誠実な味わい」のシャンパーニュ。トリニー村特有の砂質土壌が育むのは、力強さよりもしなやかさ、華やかさよりも繊細さを感じさせる味わいだ。全キュヴェが単一村・単一リュー・ディをベースに造られ、東向き・南東向きの丘陵に広がる26区画、16のリュー・ディそれぞれの個性を丁寧に瓶詰めしていく。2005年から除草剤を使わず、2021年には有機栽培認証も取得。土壌の呼吸を止めない栽培を続けることで、土地の素顔がそのままグラスに映し出される。

歴史・ブランドストーリー

マキシム・ブランの物語は、第二次世界大戦終結直後の1947年、ロベール・ブランとジュリエット・ブラン夫妻がトリニー村で最初のぶどう樹を植えたことに始まる。ロベールはこの村で最初の協同組合を設立した人物としても知られ、地域のワイン造りの礎を築いた。 2代目のジル・ブランは妻マドレーヌとともに事業を継承し、圧搾場と醸造施設を整備して瓶詰め販売への道を開いた。そして2005年、3代目マキシム・ブランが経営に復帰し、環境に配慮した栽培への転換や区画ごとの醸造など、次々と改革を進めていく。 2012年、マキシムと妻クレールの間に双子の娘クレマンスとオリヴィアが誕生した出来事は、後にキュヴェ「クレ・デオール」を生むきっかけとなった。クレールも徐々に事業への関わりを深め、2021年には完全にメゾンへ復帰。同じ年、マキシム・ブランは有機栽培認証を取得し、家族で紡いできた物語を新たな章へと進めている。

詳細

マキシム・ブランの畑は、ランスから北へ約10km、モンターニュ・ド・ランスとマッシフ・ド・サン・ティエリーの境に位置するトリニー村にすべて集約されている。この村を取り囲むように広がる「蝶(パピヨン)」の形をした2つの丘陵に26区画・16のリュー・ディが点在し、東向きと南東向きの2つの斜面がそれぞれ異なる表情を生み出す。

経営を担うのは、法人名「CHAMPAGNE R BLIN ET FILS」の代表者マキシム・ブラン。商業ブランドとしては「Champagne Maxime Blin」の名を掲げ、ヴィニュロン・アンデパンダンをはじめとする複数の生産者団体にも加盟している。

現在は、マキシムと妻クレールが二人三脚でメゾンを率いている。クレールは自身の実家での経験を経て2021年にメゾンへ完全に合流し、栽培から醸造まで幅広く関わりながら、家族経営ならではのきめ細かな目配りを畑と蔵の双方に行き渡らせている。

最大の特徴は、マッシフ・ド・サン・ティエリー特有の砂質土壌だ。水はけがよく軽やかなこの土壌が、繊細さとフレッシュ感を持ち味とするシャンパーニュの骨格をつくっている。2005年からは除草剤を一切使用せず、畝間の機械的除草・中耕・手作業の除草を組み合わせる栽培へと転換。土壌の生命力を守りながら、2018年頃からオーガニックへの移行を本格化し、2021年に有機栽培認証を取得した。

多くのメゾンが複数の村や畑からぶどうを集めてブレンドするのに対し、マキシム・ブランは意図的にトリニー一村にこだわり続けている。産地を絞り込むことで、その年ごとの気候や収穫の個性がより率直に反映されたシャンパーニュとなり、飲み手はグラス一杯からこの村の風土を丸ごと感じ取ることができる。

全キュヴェが「1つのテロワール、トリニー」を掲げるモノ・クリュ構成であることも、このメゾンを象徴する。ぶどうはすべて手摘みで収穫され、コカール社製の傾斜台式圧搾機を用いて品種・区画ごとに分けて搾汁される。区画単位で仕込みを分けるミニ・ヴィニフィカシオンにより、それぞれのリュー・ディが持つ個性を最大限に引き出す仕組みだ。こうした一区画ごとの丁寧な仕込みが、砂質土壌の個性をそのままボトルに閉じ込める土台となっている。

栽培・生産データ
項目データ
創業年1947年
自社畑面積約11〜14ha
区画数26区画
リュー・ディ数16
品種構成ピノ・ノワール40%/シャルドネ30%/ムニエ30%
有機栽培認証取得2021年
キュヴェ数12種(3ガンマ構成)

醸造方針

収穫からエルヴァージュ、瓶詰めまでを蔵内で一貫して行う体制も、マキシム・ブランの品質を支える柱のひとつだ。醸造・熟成には温度管理されたステンレスタンクに加え、オーク樽やフードル(大型木樽)を使い分け、キュヴェごとに異なる質感を組み立てている。瓶詰め後は光を避けたセラーで静かに熟成させ、砂質土壌由来のエレガンスが瓶内でゆっくりと磨かれていく。ピノ・ノワール40%、シャルドネ30%、ムニエ30%という自社畑の品種構成をそのまま映すブレンドが基本形であり、区画ごとに仕込まれたワインを組み合わせることで、単一村でありながら奥行きのある味わいを組み立てている。

ラインナップと海外展開

現行のシャンパーニュは、基幹キュヴェ群、限定生産のキュヴェ群、ミレジメを中心としたコレクションという3つのガンマで構成され、合わせて12種類が造られている。双子の娘の誕生から着想を得た「クレ・デオール」など、家族の物語がキュヴェ名にも息づいている。2005年のマキシム・ブランの経営復帰以降は輸出にも力を入れており、現在は複数国への輸出実績を持つまでに販路を広げている。こうした挑戦の背景には、家族で紡いできた歴史を次の世代へ繋げていくという一貫した姿勢があり、トリニーという一つの村から生まれるシャンパーニュの物語は、これからも静かに広がり続けていく。

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