Matthieu Godme Guillaume / マチュー・ゴドメ・ギョームは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Verzenayを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Matthieu Godme Guillaume / マチュー・ゴドメ・ギョーム

Matthieu Godme Guillaume

マチュー・ゴドメ・ギョーム

マチュー・ゴドメ・ギョームは、グラン・クリュの村ヴェルズネイを拠点に、家族畑を受け継いだ若手造り手が野生酵母でナチュラルに仕込むシャンパーニュです。除草剤や殺虫剤を用いない栽培を行い、村ごとに表情を変えるミネラル感のあるスタイルが持ち味です。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51360 Verzenay / ヴェルズネイ [Grand Cru]
所在地-
公式サイト-
SNS@matthieu_godme_guillaume
製造業者種別NM
生産者表記SCEV BS GODME

商品更新情報

特徴・スタイル

目指しているのは、畑の個性をそのまま瓶に閉じ込めるような透明感のある味わいです。醸造では手を加えすぎず、ブドウ本来の力を信じるスタイルを貫いており、飲むと畑の空気や土の記憶までもが伝わってくるような感覚があります。骨格のしっかりしたミネラル感とエネルギー感が持ち味で、同じ造り手のワインでも収穫した村によって表情が変わる、テロワールの違いを楽しむタイプのシャンパーニュです。 新世代のグロワー・シャンパーニュとして、海外の専門メディアからも注目を集めています。

歴史・ブランドストーリー

家族の畑は曾祖父母の代に始まり、当主はその跡を継ぐ三代目にあたる造り手です。ヴィレ=マルムリーでは1897年にはすでに畑が拓かれていたと伝わり、世代を重ねながら受け継がれてきました。1993年生まれの当主は、まだ20代のうちから父が管理していた区画を引き継ぐかたちで生産をスタートしています。 行政上の個人事業登録は2013年ですが、実質的な仕込みの開始については2017年に本格始動したとする資料と、2019年に家業を継承したとする資料があり、時期の記録は資料によって幅があります。いずれにせよ、若い世代が家族畑を引き継ぎ、自らの手でシャンパーニュを仕込むブランドとして立ち上がった点は共通しています。

詳細

畑があるのは、モンターニュ・ド・ランス地区のグラン・クリュ、ヴェルズネイです。ここを中心に、同じくグラン・クリュのヴェルジィとボーモン=シュル=ヴェル、プルミエ・クリュのヴィレ=マルムリーへと区画が広がり、4つの村にまたがる自社畑を少しずつ受け継いできました。ヴィレ=マルムリーの畑は1897年にはすでに拓かれていたと伝わり、100年を超えて世代から世代へと引き継がれてきた土地です。

保有する畑は5ha余りとけっして大きくはなく、ひとつながりの区画というよりも、村ごとに点在する小さな畑を積み重ねてきた構成です。長い年月の中で家族の畑が少しずつ枝分かれしながら受け継がれてきた歴史が、この分散した畑の姿にそのまま表れています。

植えられている品種はシャルドネとピノ・ノワールの2種のみで、ムニエは使いません。樹齢30〜40年に達する古樹が中心で、除草剤や殺虫剤を使わず、多品種の被覆作物による草生栽培と浅い耕耘によって土壌の生命力を保つ栽培を続けています。公的な有機認証こそ取得していないものの、実践している内容は非認証の有機栽培にあたります。認証取得よりも、畑での実践そのものを重視する姿勢がうかがえます。

古樹の多くは先代までの世代が植えたものです。植え替えを急がず、樹齢を重ねた樹から生まれる果実の凝縮感を大切にする姿勢は、代々受け継がれてきた栽培哲学のひとつといえます。

栽培データ
自社畑面積約5.35ha
品種構成シャルドネ約2/3・ピノ・ノワール約1/3
平均樹齢30〜40年

醸造方針

収穫したブドウは天然の酵母のみで発酵させます。ブレンドの一部を中古樽で仕込み、残りはステンレスタンクで醗酵させ、亜硫酸の添加は最小限にとどめて清澄・濾過も行いません。2018年ヴィンテージ以降は、村ごとに継ぎ足し方式でリザーブワインを保持するペルペチュエル方式を採用し、収穫年を重ねるごとに味わいの厚みを蓄えています。

ベースとなるキュヴェは瓶詰め前に澱の上で最低9か月、瓶内での熟成は最低30か月に加えてデゴルジュマン後もコルクで6か月以上寝かせます。プルミエ・クリュ格の畑から生まれるキュヴェは単一ヴィンテージのみで仕込み、樽発酵を経て澱の上で最低12か月熟成させるなど、畑の格付けに応じて仕込み方を変えています。これだけ長い期間を置くのは、瓶内でじっくり熟成させることで泡と味わいに一体感を持たせるためです。

村ごとに分けて保持したリザーブワインは、仕込むキュヴェに応じて組み合わせを変えており、単一の畑区画だけでなく複数村のブレンドでも表情の違いを生かせるようにしています。仕込みの単位も、複数の村をまとめたブレンドと、ひとつの村だけで仕上げる仕込みとを使い分けており、どちらも同じ醸造哲学のもとで造られています。

醗酵槽や樽の選択、亜硫酸を抑える判断は、いずれも畑ごとの個性を醸造の過程で薄めないための工夫です。清澄剤やフィルターに頼らないぶん仕込みの手間は増えますが、収穫したブドウの状態をそのまま瓶詰めまで運ぶことを優先しています。ひとつの村・ひとつの区画から生まれるブドウの個性を、ブレンドで均そうとせずにそのまま活かしています。派手さよりも、静かな緊張感のある味わいづくりが、醸造全体を貫く軸になっています。その姿勢は今後も変わらないと考えられます。

評価

ドイツの専門誌『マイニンガーズ・ゾムリエ』では、新たに見出された注目の造り手として紹介されました。同世代の意欲的な造り手たちとともに取り上げられ、今後の展開が注目されています。パリの飲食店のワインリストに採用される例も少しずつ出てきているとされ、若手グロワーとして着実に知名度を広げつつあります。ヴェルズネイというグラン・クリュ村を拠点にしながら、これから評価を積み重ねていく段階のブランドといえます。今後の収穫年の仕上がりにも注目が集まりそうです。これからの成長が楽しみな一軒です。

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