Mallol Gantois / マロル・ガントワは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Cramantを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Mallol Gantois / マロル・ガントワ

Mallol Gantois別名:B. Mallol-Gantois

マロル・ガントワ

マロル・ガントワは、コート・デ・ブランのグラン・クリュ村クラマンに本拠を置く、自社畑のブドウだけでシャンパーニュを造るレコルタン・マニピュランです。マロル家とガントワ家、隣り合う2つの栽培農家の畑が結婚を機に一つになって生まれたメゾンで、シャルドネらしい伸びやかな味わいを身上としています。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
村51530 Cramant / クラマン [Grand Cru]
所在地290 rue du Gal-de-Gaulle, 51530 Cramant (Google Maps)
公式サイト-
Mailchampagne.mallol@wanadoo.fr
Tel+33 (0)3 26 57 96 14, +33 (0)3 26 59 22 57(fax)
製造業者種別RM
関連銘柄familygroup

商品更新情報

特徴・スタイル

マロル・ガントワの畑は、そのすべてがコート・デ・ブランを中心とするグラン・クリュ村に広がり、主役は白ブドウのシャルドネです。白亜(チョーク)の土壌が育てるブドウは酸がまっすぐで、口に含むとレモンやリンゴのような果実味の奥から、チョークをなぞったような清らかなミネラル感が立ち上がります。 醸造では大型のステンレスタンクを主体としながら、木製の大樽(フードル)も併用します。ステンレスがブドウの輪郭をくっきりと保ち、木樽が厚みと奥行きを添えることで、フレッシュで直線的でありながら痩せない味わいを目指しています。

歴史・ブランドストーリー

物語の始まりは20世紀初頭、クラマンとシュイィの周辺に畑を持ち始めた隣り合う2つの家系にさかのぼります。マロル家の祖ジョゼフ・マロルはネゴシアンの御者を務めながらマルイユ=シュル=アイに畑を買い求め、石工だった息子ピエール・マロルがその畑を広げていきました。一方のガントワ家も自前の搾汁機を備え、約3haの畑を守り続けていました。 2つの家がひとつに結ばれたのは、ベルナール・マロルとコリンヌ・ガントワの結婚でした。両家の畑は合わせて約7haとなり、1981年には旧来の屋号に代わって「B.マロル・ガントワ」が誕生します。ベルナールはここから四半世紀にわたってメゾンを率い、2005年には現在の法人として組織を整えています。 2014年には最新式のキュヴリーを新設して圧搾設備を近代化し、2015年に経営は息子のグレゴリー・マロルへ引き継がれました。グレゴリーは妻エステルとともに2020年のセラー拡張、2023年の新社屋竣工と歩みを進め、同じ2023年にはブランド名を「マロル」へと簡素化しました。両家から受け継いだ畑は、新しい名前のもとで守られています。

詳細

マロル・ガントワの畑は、コート・デ・ブランの中心に位置するグラン・クリュ村クラマンを拠点に、合計8haへと広がっています。区画数は約30を数え、シュイィ、オジェ、アヴィーズ、ル・メニル=シュル=オジェ、オワリィといった近隣のグラン・クリュ村にも点在しますが、面積の大半はクラマンとシュイィに集まっています。すべての区画がグラン・クリュ格付けの村にあるという構成は、8haという規模の栽培家としては際立った特徴です。

この一帯の土壌は、地表からわずかな深さで白亜(チョーク)の岩盤に達します。水はけと保水力を同時に備えたこの母岩がシャルドネに硬質な酸とミネラル感を与え、コート・デ・ブランのブラン・ド・ブランらしい輪郭をつくります。区画ごとの標高や斜面の向きの違いは、そのままブドウの熟し方の違いとなって表れるため、区画単位での管理を基本としています。なかでもクラマンの「レ・グット・ドール(Les Gouttes d'Or)」、シュイィの「ル・モン・エギュ(Le Mont Aigu)」は、個性がはっきりと表れる区画として単独で仕込まれています。

栽培では「ヴィティキュルチュール・レゾネ(viticulture raisonnée)」と呼ばれる、環境への負荷を抑えた考え方を採用しています。病害の発生状況を畑ごとに見極めたうえで防除は必要最小限にとどめ、土壌と樹の健全さを保つことを優先します。有機(AB)認証の取得は掲げていませんが、畑に手を入れる回数ではなく必要なときに必要な作業を行うという判断の積み重ねが、この方針を支えています。

栽培データ
自社畑面積8ha
自社畑面積(2005年頃)6.8ha
自社畑面積(2006〜2013年頃)約7ha
区画数約30区画
畑の所在グラン・クリュ6村
主要品種シャルドネ

醸造とセラーでの熟成

醸造の中心となるのは、当主グレゴリー・マロルが新設した広々としたステンレス製のキュヴリーです。2014年には最新式の設備を導入して圧搾センターも近代化し、収穫から搾汁までの流れを短く保てる体制を整えました。温度管理されたステンレスタンクでの発酵は、シャルドネの果実味と酸を曇りなく引き出すための土台となります。

その一方で、キュヴリーには木製の大樽(フードル)も据えられています。ステンレスだけでは硬くなりがちな酒質に、木樽での熟成が穏やかな酸化のニュアンスと香りの奥行きを与える役割です。2つの容器を使い分けることで、フレッシュで直線的でありながら余韻に厚みのあるスタイルを目指しています。

瓶熟成にも時間をかけており、定番のレンジでもセラーで6年前後、ミレジメでは8年ほどの熟成を経て世に送り出されます。2020年にはセラーを拡張し、長期熟成に必要なストックを確保できる環境を整えました。ロゼは、シャルドネを主体とした白ワインにブジー産のピノ・ノワールから造った赤ワインを合わせるアッサンブラージュ方式で仕立てられ、コート・デ・ブランのメゾンらしい繊細さを保っています。

ガイドブックでの継続的な評価

フランスを代表するワインガイド、ギド・アシェット・デ・ヴァン(Guide Hachette des Vins)には、2004年版から2026年版まで20年以上にわたって生産者として掲載され続けています。旧ブランド名の時代から現在に至るまで、毎年のように複数のワインが取り上げられており、単発の紹介にとどまらない継続的な評価を受けてきたことがわかります。2012年版では、同ガイドで最高評価にあたる「クー・ド・クール(coup de cœur)」に選ばれています。掲載された評では、柑橘や洋梨の果実味にアーモンドやブリオッシュを思わせる熟成香が重なるという方向性が、年を追って繰り返し語られてきました。

ブランドの刷新と受け入れ体制

2022年には、当主の妻エステル・ボードロがマーケティングの仕事を一時離れてメゾンに加わり、ブランドのあり方を見直す作業が始まりました。その成果として、2023年には2年の工事を経て新しいメゾンの建物が完成し、個人の来訪者にも取引先にも対応できる受け入れ拠点が整っています。

同じ2023年、ブランド名は「マロル・ガントワ」から「マロル」へと簡素化されました。運営する法人も畑も所在地も変わらないまま、両家が積み上げてきた歴史を引き継ぐかたちでの刷新であり、2024年には新しいラベルデザインと拡充されたラインナップが登場しています。クラマンの白亜の丘に根ざした造りは、名前が短くなった今も変わりません。

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