Louis Forest / ルイ・フォレは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Écueilを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
本サイト「シャンパンが好き! - シャンパン専門サイト」は、複数の企業と提携しており、記事内・商品一覧内のリンクを経由してご購入いただいた場合、運営者に報酬が支払われることがあります。読者の方の購入金額に追加負担は生じません。 ※運営者情報・サイトポリシーはこちら

目次

Louis Forest / ルイ・フォレ

Louis Forest

ルイ・フォレ

ルイ・フォレは、モンターニュ・ド・ランス北斜面のプルミエ・クリュ、エキュイユに拠点を置くレコルタン・マニピュラン(自社栽培・自社醸造の造り手)です。9世代続くヴィニョロン家系に生まれた若き当主が、村に点在する12の区画からピノ・ノワールとムニエを主役に、ドサージュ控えめなシャンパーニュを造ります。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Petite Montagne de Reims / プティット・モンターニュ・ド・ランス
51500 Écueil / エキュイユ [Premier Cru]
所在地8 Grand Rue, 51500 Écueil (Google Maps)
公式サイト-
SNS
設立2011
製造業者種別RM
生産者表記LOUIS FOREST

商品更新情報

特徴・スタイル

ルイ・フォレのシャンパーニュは、黒ブドウの果実味を主役に据えたスタイルです。ムニエはステンレスタンクで、ピノ・ノワールは樽で別々に仕込み、それぞれを等分に合わせることで、みずみずしい果実感と樽由来のふくらみを一つのグラスの中で響き合わせます。 仕上げのドサージュ(加糖)は控えめに抑えられ、ブリオッシュを思わせる香ばしさの奥から、蜂蜜や砂糖漬けの柑橘のような甘やかなニュアンスが静かに立ち上がります。北向き斜面ならではの引き締まった酸が全体の骨格となり、控えめな甘さでも味わいが痩せない、輪郭のはっきりした一杯に仕上がっています。

歴史・ブランドストーリー

ルイ・フォレの物語は、2004年にトリニーで設立された家族経営の農業会社から始まります。当初は父ティエリー・フォレと母アドリーヌ・フォレが共同で経営し、フォレ家が代々受け継いできた区画を守り続けていました。 転機は2011年。1992年にランスで生まれたルイ・フォレが、自身の名を掲げたドメーヌとしての活動を開始します。9世代続くヴィニョロン家系の後継者として育った彼は、2014年と2015年に収穫したピノ・ノワールとムニエを丁寧にアッサンブラージュし、2016年に自社初のキュヴェを世に送り出しました。 家族からの継承は段階を追って進みます。2015年には両親から子供たちへ持分が譲渡され、2020年7月には法人名そのものが「ルイ・フォレ」へと改められ、彼が単独の経営者に就任しました。同じ年の10月、拠点はトリニーからプルミエ・クリュの村エキュイユへ移りました。2024年には両親も共同出資者として名を連ね、家族3人で新たな体制を築いています。

詳細

ルイ・フォレが本拠を構えるエキュイユは、モンターニュ・ド・ランスの北斜面に広がるプルミエ・クリュの村です。北向きの斜面はブドウが完熟する直前まで酸を保ちやすく、黒ブドウに繊細な輪郭を与える土地として知られます。ドメーヌはこの村に12の区画を所有し、村内に細かく分散した畑を一つひとつ手入れしています。

区画にはそれぞれ古くからの呼び名が受け継がれています。ピノ・ノワールを植えるブランシュ・ヴィーニュ(Blanches Vignes)、ムニエを植えるパン・ブラン(Pains Blancs)は、初期のキュヴェにも名を冠した中心的な畑です。

これらエキュイユの畑とは別に、マッシフ・ド・サン・ティエリー地区のトリニーとプルイイにも区画を受け継いでいます。粘土石灰質の土壌に植わるのは樹齢50年に達する古樹で、シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエが3分の1ずつという構成です。父方・母方双方の家系から伝わったこの区画は、エキュイユの自社畑とは成り立ちも土壌も異なるため、単一の畑から造るシャンパーニュの原料として別のラインに仕立てられています。

栽培の現場では、近年になって新しい試みが始まりました。2024年から一部の区画に機械式のパリサージュ(新梢の誘引)を導入したのです。背景にあるのは季節労働者の確保が年々難しくなっているという現実でした。導入された機械はキャタピラで畝の間を進み、粗い2本のベルトで新梢を傷めないよう起こしながら紐で誘引し、ホチキスで留めていきます。後部にはロニューズ(rogneuse、枝先を刈り込む装置)を備え、誘引と摘心を一度の走行でこなします。ただしこれは人の手をすべて置き換えるためのものではなく、細部の作業は今も人力で丁寧に仕上げられています。

栽培データ
自社区画数12区画(エキュイユ/プルミエ・クリュ)
継承区画の樹齢約50年(マッシフ・ド・サン・ティエリー地区)
機械式パリサージュ導入2024年
全区画の作業時間約100時間
作業ペース1日あたり約1.5ha

醸造方針

ルイ・フォレの醸造は、品種ごとに器を変えるところから始まります。現在のラインナップは、エキュイユのピノ・ノワールとムニエによるブラン・ド・ノワールを軸に、ロゼ、そして古樹の単一畑から造るキュヴェが並びます。ムニエはステンレスタンクで、ピノ・ノワールは木樽で別々に発酵・熟成させ、両者を等分に合わせて一つのシャンパーニュに仕立てます。タンクが果実の輪郭とみずみずしさを保つ一方、木樽は空気とゆるやかに触れ合わせながら質感に厚みを与えます。性格の異なる2つの器を等分で組み合わせるという選択が、このドメーヌの味わいの骨格を決めています。

初期のキュヴェではピノ・ノワールをオークのフードル(大樽)で熟成させており、木を用いる方針は当初から一貫しています。単一の畑から造るラインでは大型のバリックとステンレスタンクを併用し、マロラクティック発酵を経たうえで清澄処理(コラージュ)を行わず、澱とともに4年におよぶ長い熟成を与えます。仕上げのドサージュは総じて控えめで、エクストラ・ブリュットの領域に収められています。ドサージュとは瓶詰め直前に加える糖分のことで、量が少ないほどブドウそのものの味わいが前面に出ます。素材に手を加えすぎず、畑ごとの個性がそのまま瓶の中に残るようにという考え方が、一連の工程を貫いています。

評価

ルイ・フォレは、フランスを代表するワインガイドであるギド・アシェット・デ・ヴァン(Guide Hachette des Vins)の2020年版と2023年版に掲載されました。2020年版では「2011年に創設された若きドメーヌ」として紹介され、いずれの版でも肯定的なコメントとともに取り上げられています。自社初のリリースから10年に満たない若いドメーヌが全国的なガイドに続けて名を連ねたことは、その仕事が着実に受け止められていることを物語ります。

詳細を閉じる

キュヴェ一覧

画像集