Larnaudie Hirault / ラルノーディ・イローは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Trois-Puitsを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Larnaudie Hirault / ラルノーディ・イロー

Larnaudie Hirault

ラルノーディ・イロー

ラルノーディ・イローは、モンターニュ・ド・ランスの村トロワ=ピュイで、家族三代にわたりぶどう栽培から醸造までを一貫して手がけるレコルタン・マニピュラン(自社畑ぶどうのみでシャンパンを造る生産者)。2020年から有機栽培への転換を進め、テロワールの個性をまっすぐに映すシャンパーニュを届けている。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51500 Trois-Puits / トロワ=ピュイ [Premier Cru]
所在地20 Grande Rue, 51500 Trois-Puits (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-larnaudie-hirault.com/
Mailcontact@champagne-larnaudie-hirault.com
SNS@champagnelarnaudie
Tel+33 (0)3 26 85 47 14, +33 (0)3 26 06 63 80(fax)
製造業者種別RM
インポーターアールアンドダブリュ株式会社

商品更新情報

特徴・スタイル

ラルノーディ・イローのシャンパーニュは、畑の個性をそのまま瓶に閉じ込めるようなスタイルを志向している。ステンレスタンクと樽を使い分け、キュヴェごとの狙いに応じて配分を調整することで、フレッシュでミネラル感のある表情から、樽由来の奥行きある複雑さまで幅広いニュアンスを描き出す。無ドサージュや低ドサージュのキュヴェも手がけ、糖分で味を整えるのではなく、ぶどうそのものの力で語らせる姿勢が一貫している。Guide Hachette des Vinsでも、この振れ幅の豊かさが繰り返し評価されてきた。

歴史・ブランドストーリー

ラルノーディ・イローは1975年、イヴ・ラルノーディとマリー=テレーズ・ラルノーディ夫妻がトロワ=ピュイでシャンパン造りを始めたことに端を発する。プルミエ・クリュに格付けされる自社畑を舞台に、夫妻は栽培から醸造まで自らの手で仕上げるスタイルを貫いてきた。 2006年には息子のミカエルが経営に加わり、家族経営としての厚みを増していく。三代にわたって受け継がれてきた畑と技術は、規模の大きさではなく、一枚一枚の区画への丁寧な向き合い方に表れている。 2020年、メゾンは大きな転機を迎える。化学合成の除草剤や肥料に頼らない有機栽培への転換を決断し、土壌や下草の管理を見直していった。そして2023年、転換開始から3年を経て、メゾン史上初めてとなる有機ぶどうでの収穫を実現する。現当主のミカエル・ラルノーディは、妻クラリスとともに畑と造りに向き合い、次の世代へとメゾンの物語を紡いでいる。

詳細

ラルノーディ・イローは、モンターニュ・ド・ランスのプルミエ・クリュに格付けされる村、トロワ=ピュイに本拠を置くレコルタン・マニピュラン(RM)である。法人形態はEARL(有限責任農業経営体)で、ヴィニュロン・アンデパンダンにも加盟し、ぶどう栽培からシャンパンの醸造・瓶詰めまでを一貫して自社で手がける小規模生産者としての立場を明確にしている。所在地はトロワ=ピュイ村内の目抜き通りに面しており、畑と醸造拠点が近接する立地も、栽培から醸造までを一貫して手がける体制を支えている。

専任のセラーマスターを置かず、栽培も醸造も家族の手で担う体制を貫いているのも特徴のひとつだ。現在は当主のミカエル・ラルノーディが中心となり、畑仕事から瓶詰めまでの工程に目を配りながら、規模の大きさよりも一つひとつの区画への向き合い方を大切にしている。

自社畑は6ha・18区画からなり、トロワ=ピュイ、タシー、モンブレ、サシー、ヴェルヌイユの5つの村にまたがって点在する。植えられている品種はピノ・ノワール、ムニエ、シャルドネの3種。一つの村に畑を集約するのではなく、複数の村・区画に少しずつ畑を持つことで、土壌やテロワールの異なる表情を一つのメゾンの中に取り込む形をとっている。18区画という数字は、6haという畑の規模に対して区画の数がやや多いことを示しており、一枚あたりの面積が小さく、それぞれの土壌条件に応じたきめ細かな管理が求められることを物語っている。

栽培にあたっては除草剤・化学肥料・殺虫剤・合成殺菌剤を一切使用せず、土壌は耕起しながら自然な下草の生育に任せる管理を行う。環境面ではHVE(高環境価値)とVDC(シャンパーニュ地方独自の持続可能なぶどう栽培認証)をすでに取得。そのうえで2020年からは有機栽培への転換にも着手し、2023年にはメゾン史上初めてとなる有機ぶどうでの収穫を実現した。畑への負荷を段階的に減らしながら、テロワールの表情をより忠実に映すぶどうづくりを目指す姿勢がうかがえる。

栽培・生産データ
項目内容
創業1975年
自社畑面積6ha(18区画)
所在村数5村
認証HVE、VDC
年間生産量約4万本

醸造方針

収穫からプレス、発酵、瓶詰めに至るまで、すべての工程を自社の手で行う。仕込みにはステンレスタンクと樽(フュ・ド・シェーヌ)の両方を用い、目指すキュヴェの個性に応じてその比率を変えているのが特徴だ。ステンレスタンクは果実の輪郭をクリアに保つのに適し、樽は複雑味や奥行きを加える役割を担っており、両者を組み合わせることで幅のある表現を可能にしている。

ぶどう本来の味わいを尊重する姿勢は、無ドサージュから低ドサージュのキュヴェを含むラインナップにも表れている。糖分で味を調整して均一に仕上げるのではなく、その年のぶどうや畑が持つ個性がそのまま感じられるシャンパーニュづくりを志向している。こうした選択は、糖分でスタイルを均す一般的な手法とは異なる、素材への信頼に基づくものだ。

受賞歴・評価

フランスの権威あるワインガイド、Guide Hachette des Vinsには複数年・複数キュヴェにわたって掲載され、いずれも「見事な出来」を意味する1つ星評価を獲得してきた。同誌の評では、フレッシュでミネラル感のあるスタイルから、樽熟成による複雑味を感じさせるスタイルまで、レンジ全体の振れ幅の豊かさが繰り返し言及されている。同誌は膨大な数のシャンパーニュを毎年テイスティングしたうえで評価をまとめており、その中で複数キュヴェ・複数年にわたり星を獲得し続けていることは、レンジ全体の完成度の高さを示している。

生産規模は大きくなく、6haの自社畑から年間で商業化される本数はおよそ4万本ほどにとどまる。大量生産とは一線を画し、ぶどう本来の個性を大切にした、丁寧な造りを裏付ける規模感といえるだろう。

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