目次
Jules Pierlot
ジュール・ピエルロ
基本情報
| 地区 | Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ - Grande Vallée de Marne / グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ |
| 村 | Aÿ-Champagne / アイ=シャンパーニュ - 51160 Aÿ / アイ [Grand Cru] |
| 所在地 | 7 rue Jules Lobet, 51160 AŸ (Google Maps) |
| 公式サイト | https://www.champagne-jules-pierlot.com/ |
| info@champagne-jules-pierlot.com | |
| Tel | +33 3 26 56 86 68 |
| 製造業者種別 | NM |
| インポーター | アークセラーズ株式会社 |
| 生産者表記 | Juies PIERLOT |
商品更新情報
特徴・スタイル
歴史・ブランドストーリー
詳細
ジュール・ピエルロはネゴシアン・マニピュラン(NM)に分類されるシャンパーニュ・ハウスで、自社に畑を持たない点が最大の特徴だ。原料となるブドウは、エペルネ近郊のスパルナシアン地区に拠点を置くパートナー栽培家から購入しており、その大半はプルミエ・クリュ格付けの畑で育てられたものである。栽培から醸造・熟成までを一貫して自社で完結させる造り手が多いシャンパーニュ地方にあって、ジュール・ピエルロは長年にわたって築いてきた栽培家とのパートナーシップを軸に、複数の畑・栽培家のブドウを組み合わせるアッサンブラージュ(ブレンド)そのものを自らのブランドの個性として磨き上げてきた。畑を所有しないからこそ、幅広い区画から良質な果実を選び取り、その年ごとのコンディションに合わせて柔軟に配合を組み立てられることが、このハウスの強みになっている。
収穫はすべて手摘みで行われ、ブドウはピノ・ノワール、シャルドネ、ムニエの3品種を区画(テロワール)ごとに分けたうえで、丁寧かつ段階的に圧搾される。品種・区画それぞれの個性を保ったまま個別に醸造することで、アッサンブラージュの際に多彩な要素を組み合わせられる仕込み体制を整えている。仕込みの段階からムニエの果実味を軸にピノ・ノワールで骨格を、シャルドネで酸を補うという構成方針が意識されており、区画・品種ごとに分けて醸造した基酒を丹念に組み合わせることで、その骨格が実現されている。
会社としての法人登記上の所在地はアイ(Aÿ)だが、実際の醸造・熟成が行われているのは2013年以降、オワリィ(Oiry)に構えた自社施設である。収穫からデゴルジュマンまでの全工程をこのオワリィの施設で一貫して手掛ける体制へと移行したことで、品質管理の一体化が進んだ。この移転により、栽培家から届いたブドウの受け入れから瓶詰め・出荷までを同一拠点で管理できる体制が整い、キュヴェ全体を通じた品質の均一化にもつながっている。同施設には赤外線・紫外線を含まない照明設備が導入されており、貯蔵中のワインが持つデリケートな香りを光による劣化から守る配慮もなされている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 創業年 | 1889年 |
| 一貫生産体制への移行年 | 2013年 |
| 熟成期間(NV) | 18〜24か月 |
| 熟成期間(ミレジメ) | 3年以上 |
| ルミュアージュ期間 | 4〜6日 |
| デゴルジュマン方式 | マイナス27℃冷却バス |
| ドサージュ | 6〜12g/L(実際は8〜9g/L中心) |
醸造方針
アルコール発酵は温度管理されたタンクで行われ、キュヴェの大半でマロラクティック発酵を実施することで、酸のシャープさを和らげてふくよかさを引き出す方針を採る。非ヴィンテージは瓶詰め後18〜24か月、ミレジメ(ヴィンテージ)はAOC規定を上回る3年間の瓶内熟成を経てから市場に出される。長期の瓶内熟成は、澱との接触を通じてワインに複雑な熟成香を与えるとともに、泡のきめを細かくする効果も期待できる。ルミュアージュ(動瓶)はジャイロパレットにより4〜6日間で行われ、手作業のピュピトルは用いない効率的な工程が採られている。デゴルジュマンはマイナス27℃の冷却バスでオリを凍結させて排出する方式で、酸化のリスクを抑えながら安定した品質を保つことにつながっている。ドサージュは全キュヴェ「ブリュット」の枠内に統一されているが、実際の運用では8〜9g/Lという控えめな水準にとどめられており、果実由来の輪郭をすっきりと感じさせる仕上がりを狙っている。
受賞歴・評価
ロゼは『ギド・アシェット』2023年版で三つ星(例外的なワイン)評価に加え、審査員特別賞にあたるクー・ド・クールを獲得した。ブラン・ブリュットについても2024年版・2026年版に掲載が続いており、複数年にわたって同ガイドの評価対象として名を連ねている。畑を持たないネゴシアンでありながら、こうした継続的な評価を得ていることは、栽培家とのパートナーシップとアッサンブラージュの技術力が結実した結果と言える。
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