Jean-Philippe Trousset / ジャン・フィリップ・トゥルセは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Les Mesneuxを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Jean-Philippe Trousset / ジャン・フィリップ・トゥルセ

Jean-Philippe Trousset

ジャン・フィリップ・トゥルセ

ジャン・フィリップ・トゥルセは、モンターニュ・ド・ランスの4つの村に7.6haの畑を持つ家族経営のレコルタン・マニピュラン(栽培から醸造まで一貫して行う生産者)。マロラクティック発酵をあえて行わず、フレッシュで骨格のはっきりしたシャンパーニュを手がける。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Petite Montagne de Reims / プティット・モンターニュ・ド・ランス
51370 Les Mesneux / レ=メヌー [Premier Cru]
所在地Route de Villedommange, 51370 Les Mesneux (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagnetrousset.fr/
Mailcontact@champagnetrousset.fr
SNS@champagnetrousset
Tel06 16 70 32 66
設立1958
製造業者種別RM
生産者表記SCEV TROUSSET GUILLEMART
関連銘柄familygroup

商品更新情報

特徴・スタイル

ジャン・フィリップ・トゥルセの真骨頂は、マロラクティック発酵をあえてブロックすることで生まれる、きりっとしたフレッシュ感にある。丸みを帯びた柔らかさよりも、青リンゴや柑橘を思わせる張りのある酸を軸に、アタックの良さと長い余韻を両立させるスタイルを貫く。当年収穫のワインにリザーブワインを組み合わせるアッサンブラージュが、フレッシュさの中に奥行きと安定感を与え、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエに加え希少品種も抱える畑の多彩さが、味わいの層を厚くしている。

歴史・ブランドストーリー

物語は1958年、フランス・ギユマールとジャッキー・トゥルセ夫妻がブランド「トゥルセ=ギユマール」を興したことに始まる。フランスは5歳で両親を失った孤児で、祖父母や叔父叔母のもとで育ち、結婚に際して2.2haの葡萄畑を持参した。夫妻は1960年に協同組合へ加わり、最初の2,000本を世に送り出す。以来、設備の近代化と販売網の拡大を重ねてきた。 1988年、ジャン=フィリップ・トゥルセが家業を学び始め、1992年に経営を正式に引き継ぐ。2008年には協同組合を離れてヴィニュロン・アンデパンダンとなり、圧搾から醸造、貯蔵までを自社で完結させる新たな拠点を築いた。1697年には、サシー村でヴィニュロンとして働くギユマール家の記録がすでに残っており、その系譜は300年以上を経た今もこの地に根を張っている。

詳細

ジャン・フィリップ・トゥルセは、栽培から醸造、瓶詰めまでを自社で一貫して手がけるレコルタン・マニピュラン(RM、認定番号RM-26578-02)である。法人名は「SCEV Trousset Guillemart」で、現当主の名を冠したブランド名で商品を送り出している。

ジャン・フィリップ・トゥルセの自社畑は、モンターニュ・ド・ランス地区の中でもプティット・モンターニュ・ド・ランスと呼ばれるエリアに広がる。本拠地を置くレ=メヌー村を中心に、サシー村、ヴィルドマンジュ(Villedommange)村、ギュー村の4つの村にまたがって区画を保有し、その数は計40区画に及ぶ。内訳はレ=メヌー村3区画、サシー村30区画、ヴィルドマンジュ村6区画、ギュー村1区画で、畑は細かく分散している。

土壌は白亜質(クレイユー)、粘土石灰質、砂質シルト質と多様で、区画ごとの個性を生み出す土台となっている。栽培品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの主要3品種に加え、希少品種のアルバンヌとプティ・メリエもわずかに残されている。サシー村の「レ・クロワゼット」と呼ばれる区画はその代表例で、単一区画のキュヴェに用いられている。

栽培では短梢剪定によって収量を抑え、凝縮感のある果実を育てることを重視する。収穫はすべて手摘みで行い、区画ごとに選果する体制を守る。化学除草剤は一切用いず、20年以上にわたって土壌の微生物相を保護する取り組みを続けてきた。2017年にはHVE認証を取得し、2019年に実施した228種類以上の残留農薬分析でも良好な結果が確認されている。こうした積み重ねが、化学物質に頼らない栽培を裏付ける具体的な指標となっている。

栽培・生産データ
自社畑面積7.6ha
区画数40区画(レ=メヌー3・サシー30・ヴィルドマンジュ6・ギュー1)
HVE認証取得2017年
残留農薬検査228種類以上(2019年実施)
ブレンド比率当年収穫55%/リザーブワイン45%
熟成用樽47樽(フードル3基・ドゥミ・ミュイ5基・トノー39樽)
瓶内熟成アッサンブラージュ系15ヶ月以上/ミレジメ系3年以上

醸造方針

2008年に協同組合を離脱してヴィニュロン・アンデパンダンとなった際、圧搾から醸造、貯蔵、瓶詰めまでを一貫して行う自社設備を新たに整えた。アルコール発酵は温度管理下のステンレスタンクと樫樽を併用し、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエをそれぞれ品種別にパーペチュアル・リザーブ方式で保存する。熟成には計47樽(フードル3基、ドゥミ・ミュイ5基、トノー39樽)を保有し、木製容器のニュアンスを巧みに取り入れている。2017年からはマロラクティック発酵を全キュヴェでブロックし、フレッシュさと骨格の張りを重視するスタイルを貫いている。

アッサンブラージュは当年収穫のワイン55%にリザーブワイン45%を組み合わせるのが基本キュヴェの標準構成で、年による気候差を均しながら安定した味わいを保つ。瓶内熟成はアッサンブラージュ系キュヴェで最低15ヶ月、ミレジメ系キュヴェでは最低3年に及ぶ。動瓶はジロパレットで7日間かけて行い、デゴルジュマンでは瓶口を-30℃の冷却液に約10分浸して澱を排出する。こうした工程の一つひとつが、フレッシュな酸ときめ細かな泡立ちを両立させる土台になっている。

現行ラインナップ

現在のラインナップは、ブリュット・ナチュールやエクストラ・ブリュットといったスタンダードキュヴェを軸に、ロゼ・エクストラ・ブリュット、単年の収穫年を刻むミレジメへと広がる。単一品種を樫樽で熟成させる「コレクション・セパージュ」シリーズは、シャルドネやピノ・ノワールなど各品種の個性をそのまま映し出すラインだ。さらにサシー村「レ・クロワゼット」区画のみで仕込む「キュヴェ・パルセレール」は、アルバンヌやプティ・メリエといった希少品種を主体に据えた、この造り手ならではの一本となっている。糖分無添加のブリュット・ナチュールから、控えめな甘みを残すエクストラ・ブリュットまで、いずれも辛口方向に振り切ったレンジ構成となっている。

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