Haumont & Fils / オーモン・エ・フィスは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Vertusを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
本サイト「シャンパンが好き! - シャンパン専門サイト」は、複数の企業と提携しており、記事内・商品一覧内のリンクを経由してご購入いただいた場合、運営者に報酬が支払われることがあります。読者の方の購入金額に追加負担は生じません。 ※運営者情報・サイトポリシーはこちら

目次

Haumont & Fils / オーモン・エ・フィス

Haumont & Fils

オーモン・エ・フィス

オーモン・エ・フィスは、1714年創業以来11世代にわたりヴェルテュで栽培を受け継ぐレコルタン・マニピュラン。コート・デ・ブランのシャルドネが持つ純粋さとエレガンスを、約50区画にわたる自社畑の緻密な区画別醸造で表現する家族経営の造り手です。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
Blancs-Coteaux / ブラン=コトー
- 51130 Vertus / ヴェルテュ [Premier Cru]
所在地3 place Saint Jean, 51130 Vertus (Google Maps)
公式サイトhttp://www.champagne-haumont.com/
SNS@champagnehaumontetfils
設立1714
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

オーモン・エ・フィスが目指すのは、コート・デ・ブランのシャルドネが持つ純粋さとエレガンス、そしてフレッシュな酸を真っ直ぐに伝えるスタイルだ。畑は南・南東・東向きの斜面を中心に標高もさまざまで、区画ごとの個性を丁寧に醸し分ける。 毎年10種前後もの区画別キュヴェを手がけ、単一区画・単一年にこだわる「Huis Clos」や、テロワールを北と南で語り分ける「Virtudensis」といったコレクションを展開。ミレジメごとにマンダリンやミラベル、チェリーやスパイスなど、シャンパーニュとしては珍しいほど幅広い香りの表情を見せる。

歴史・ブランドストーリー

オーモン・エ・フィスの物語は、アンリ4世の治世にまで遡る。ヴェルテュの地でブドウ生産者として名を残す家系は、17世紀半ば、シャルル・オーモンの代から本格的にブドウ栽培へと歩みを進めた。ルイ14世やドン・ペリニヨンと同時代を生きた人物である。 その子ジャック・オーモンは1678年に生まれ、生粋のヴィニュロンとして育つ。彼が1714年1月22日、月曜日でありヴィニュロンの守護聖人サン・ヴァンサンの祝日にあたるこの日に結婚した出来事を、メゾンは今も創業の起点として掲げ、「Depuis 1714」を名乗る。 以来11世代にわたり、栽培の技術と土地への敬意は父から子へと絶えることなく受け継がれてきた。現在は代表ジュリアン・オーモンのもとで、300年を超える家業としての歴史と、2015年に法人化された経営体制とが両立している。

詳細

オーモン・エ・フィスは、コート・デ・ブランのプルミエ・クリュ、ヴェルテュに本拠を置くレコルタン・マニピュランである。ヴェルテュ、オジェ、ベルジェール=レ=ヴェルテュという3つのコミューンにまたがって自社畑を所有し、その区画数は実に約50に及ぶ。ひとつの村に畑をまとめるのではなく、あえて複数の村に点在させてきたことが、このメゾンならではの多様な畑のポートフォリオを形づくっている。

畑の斜面は南・南東・東向きが中心を占め、区画ごとに標高もさまざまに異なる。同じヴェルテュ周辺という限られたエリアの中にも、日照条件や風の通り方が畑ごとに違うため、収穫されるシャルドネの熟度や酸のバランスにも自然と幅が生まれる。この地勢の多様性こそが、区画ごとの個性を活かす醸造スタイルの土台になっている。

栽培品種はコート・デ・ブランを象徴するシャルドネが中心を占める。50区画・3コミューンという広がりの中で気候や陽当たりの異なる畑を横断的に管理することは労力を要するが、その分だけ、単一畑では得られない多面的なシャルドネ表現が可能になっている。

栽培においては伝統を重んじた理性的な栽培(agriculture raisonnée)を基本とし、収穫を含む作業の多くを手作業でこなす。化学的な介入は最小限(minimum d'intrants)にとどめ、畑そのものが持つ力を最大限に引き出す方針を貫いている。この姿勢は、1714年の創業以来11世代にわたり父から子へと受け継がれてきた、土地への深い敬意とも重なるものだ。

栽培・生産データ
創業1714年
自社畑区画数約50区画
年間生産キュヴェ数10種前後
法人設立2015年(SAS)
資本金295,000ユーロ
従業員数3〜5名

区画ごとの個性を映す醸造

オーモン・エ・フィスの醸造の核心は、区画ごとの個性をそのまま瓶に閉じ込める「ヴィニフィカシオン・パルセレール(区画別醸造)」にある。アッサンブラージュによって畑同士の個性を均すのではなく、毎年10種前後という数多くの区画別キュヴェを仕込み、それぞれの畑が語る声をひとつずつ聞き分けようとする。この姿勢こそが、このメゾンの醸造哲学の中心にある。

その姿勢を象徴するのが、性格の異なる2つのコレクションだ。「Huis Clos」は単一区画・単一年にこだわり、複数の畑をブレンドするアッサンブラージュとは対極にある思想を体現するシリーズである。一方「Virtudensis」は、ヴェルテュの旧郡名「Pagus Virtudensis」に由来する名を冠し、同じ村の中でもテロワールを北(Nord)と南(Sud)の2つに分けて表現するという、細やかな試みだ。

こうした区画への眼差しの積み重ねが、コート・デ・ブランならではの純粋さとエレガンス、そしてミレジメごとに現れるマンダリンやミラベル、クエッチ、マンゴー、チェリー、スパイスといった、シャンパーニュとしては珍しいほど幅広い香りの表情につながっている。

1714年から続く「Depuis 1714」の刻印は、単なる創業年の誇示ではなく、代々受け継がれてきた畑への向き合い方そのものを表している。区画ごとに異なる表情を尊重するという哲学は、11世代を経た今も、オーモン・エ・フィスのシャンパーニュづくりの根幹であり続けている。

家族経営としての規模

現在の経営母体は、2015年に設立されたSAS(簡易株式会社)「Champagne Haumont et Fils」である。従業員数は3〜5名程度と少人数で、大量生産型のメゾンとは一線を画す、家族の目が行き届く規模で運営されている。なお、拠点であるヴェルテュは2018年より近隣コミューンと合併し、行政区分としてはブラン=コトーの一部となっているが、テロワールとしての「ヴェルテュ」の名は今も変わらず用いられている。

詳細を閉じる

キュヴェ一覧

画像集