François Brossolette / フランソワ・ブロソレットは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Polisyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

François Brossolette / フランソワ・ブロソレット

François Brossolette

フランソワ・ブロソレット

フランソワ・ブロソレットは、シャンパーニュ最南のコート・デ・バール、オーブ県のポリジー村で、自ら育てた葡萄だけを瓶詰めしてきた家族経営の造り手です。ピノ・ノワールを主役に据えた力強い果実味と、村ごとの個性を映す単一畑のキュヴェが持ち味です。南の丘が生む温かみのある味わいを伝え続けてきました。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Barséquanais / バルセカネ
村10110 Polisy / ポリジー
所在地42 Grande Rue, 10110 Polisy (Google Maps)
公式サイト-
Mailfrancois-brossolette@wanadoo.fr
Tel+33 (0)3 25 38 57 17, +33 (0)3 25 38 51 56(fax)
設立1991
製造業者種別RM
インポーターディオニー株式会社

商品更新情報

特徴・スタイル

フランソワ・ブロソレットのシャンパーニュは、コート・デ・バールらしいピノ・ノワール主体の造りです。冷涼なシャンパーニュ北部に比べ、南に位置するオーブ県はやや温暖で日照にも恵まれるため、赤い果実を思わせるふくよかな果実味と、丸みのある口当たりが生まれます。 もう一つの持ち味は、ブレンドの丁寧さです。区画ごとに分けて仕込んだワインや複数の収穫年のリザーヴワインを組み合わせる一方、一つの畑の葡萄だけで仕上げるキュヴェも用意しています。畑の個性をそのまま映したものと、幾重にも重ねて厚みを出したもの。その両方が並ぶところに、この造り手の面白さがあります。

歴史・ブランドストーリー

ポリジー村で葡萄栽培を営んできた一族の歴史は、何世代にもさかのぼります。長らく収穫した葡萄をネゴシアンに売り渡す立場にありましたが、その関係から一歩踏み出したのが1991年でした。フランソワ・ブロソレットが、同じバルセカネ地区の栽培家の娘であるシルヴィ・フランソワと結婚したのを機に、二人の姓を組み合わせた「フランソワ・ブロソレット」の名で自社元詰めシャンパーニュの販売を開始したのです。ブランド名そのものが、二つの栽培一族が一つになった証でした。 自社元詰めに転じてからの歩みは着実で、畑は12haから14.5haへと少しずつ広がり、造られたシャンパーニュはギド・アシェット・デ・ヴァン(Guide Hachette des Vins)に20年以上にわたって取り上げられ続けました。一族が葡萄を育ててきた世代は4代とも6代とも伝えられますが、いずれにせよポリジーの斜面と長く向き合ってきた家系であることに変わりはありません。 なお、運営法人は2021年末に解散が決議され、2025年に登記が抹消されています。

詳細

フランソワ・ブロソレットは、シャンパーニュ地方の最南端に広がるコート・デ・バール、なかでもバルセカネと呼ばれる一帯のポリジー村に本拠を置くレコルタン・マニピュラン(RM)です。レコルタン・マニピュランは、自ら栽培した葡萄だけを用いて醸造から瓶詰めまでを一貫して手掛ける造り手を指す区分で、このメゾンでも当主自身が栽培と醸造の双方に携わってきました。オーブ県に位置するこの一帯は、シャンパーニュ北部の産地とは気候も地質も異なり、ピノ・ノワールが実力を発揮する土地として知られています。

自社畑は約14.5haで、ポリジー村からレ・リセ村へと続く丘の斜面に点在しています。植えられているのはバルセカネの典型どおりピノ・ノワールが主体で、これにシャルドネ、そしてごく少量のピノ・ムニエが加わります。畑の面積は自社元詰めを始めた頃の12haから段階的に広がり、現在の規模に至っています。

なかでも性格がはっきりしているのが、二つの単一区画です。ポリジー村内の「ダム・ネスル(Dame Nesle)」は南東を向いた穏やかな斜面にあり、シャルドネのみが植えられ、ブラン・ド・ブランのキュヴェ・ダム・ネスルとして単独で瓶詰めされます。もう一つはレ・リセ村内の「ラ・ヴィオレット(La Violette)」で、こちらはピノ・ノワールのみを植えた区画です。エスプリ・ド・ヴィオレットの名で、この畑の葡萄だけを使ったキュヴェに仕立てられています。区画の名前をそのままキュヴェ名に掲げるこの姿勢は、畑ごとの違いを味わいの違いとして示そうとする考え方の表れといえます。

栽培・熟成データ
自社畑面積約14.5ha
自社元詰め開始当初の面積12ha
主要品種ピノ・ノワール(主体)、シャルドネ、ピノ・ムニエ
単一区画キュヴェ用の区画数2区画
澱との接触期間24〜72か月(レンジにより異なる)
ギド・アシェット・デ・ヴァン掲載2001年版〜2021年版

醸造とブレンドの方針

収穫した葡萄はステンレスタンクでアルコール発酵を行い、そのうえでマロラクティック発酵も実施します。酸をやわらげるマロラクティック発酵を通すことで果実味に丸みが生まれ、早い段階から親しみやすい味わいに仕上がります。泡は瓶内二次発酵によって生み出され、伝統的な製法が守られています。

このメゾンの造りを特徴づけるのは、ワインを細かく分けて仕込み、あとから組み立てるという考え方です。標準的なレンジでは10種類のワインをそれぞれ別に熟成させたうえでブレンドし、リザーヴワインを核とするレンジでは複数の収穫年のワインを重ねます。上級のレンジでは三つの区画を別々に醸造し、複数の収穫年のワインを合わせて厚みを出します。単一区画のキュヴェにも同じ発想は生きており、レ・リセ村の区画から生まれるキュヴェは、7つの収穫年のワインを重ねて造られます。

瓶詰め後の熟成期間は、レンジごとに明確に分けられています。標準的なブリュットとドゥミセックは澱とともに最低24か月、リザーヴや単一区画のキュヴェは最低36か月、プレステージのレンジは最低60か月、ヴィンテージは最低72か月を数えます。いずれもデゴルジュマン(澱抜き)を終えた後にさらに数か月の休息を置いてから出荷されます。時間をかけることで泡はきめ細かくなり、味わいにも深みが加わります。

評価とエノツーリズム

フランスで広く読まれるワインガイド、ギド・アシェット・デ・ヴァンには2001年版から2021年版まで継続して掲載され、複数のキュヴェが星付きの評価を得てきました。20年以上にわたって取り上げられ続けたという事実は、特定の年の出来映えだけでなく、造りの安定性が長く認められてきたことを物語ります。

加えて、シャンパーニュ観光街道(Route Touristique du Champagne)の受入拠点として、生産者を訪ねる旅の目的地にもなってきました。葡萄畑をめぐる旅の質を認定する「ヴィニョーブル・エ・デクーヴェルト(Vignobles et Découvertes)」ラベルも取得しており、造り手のもとを訪れて土地ごと味わうという楽しみ方を支えてきた一軒です。

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