Dérot-Delugny / デロ・ドゥリュニーは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Crouttes-sur-Marneを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Dérot-Delugny / デロ・ドゥリュニー

Dérot-Delugny

デロ・ドゥリュニー

デロ・ドゥリュニーは、1929年にクルット=シュル=マルヌ村で創業した家族経営のシャンパーニュメゾン。地元でいち早くドメーヌ元詰めに挑んだ造り手を祖に持ち、畑の希少品種ピノ・グリを大切に育みながら、ピノ・ムニエ由来のフルーティで丸みのある味わいを守り継ぐ4代目当主のドメーヌです。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Ouest / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエスト
村02310 Crouttes-sur-Marne / クルット=シュル=マルヌ
所在地21 Grande Rue, 02310 Crouttes-sur-Marne (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-derot-delugny.com/
Mailinfo@champagne-derot-delugny.com
SNS
Tel+33 (0)3 23 82 18 18, +33 (0)3 23 82 08 78(fax)
製造業者種別RM
インポーターヴィヴィット

商品更新情報

特徴・スタイル

デロ・ドゥリュニーが位置するクルット=シュル=マルヌ村は、ピノ・ムニエが主体の土地。畑の個性を映すように、シャンパーニュはフルーティで丸みのある柔らかな味わいが持ち味です。醸造はステンレスタンクのみで行い、果実そのもののピュアな香りを大切にしながら、瓶詰め後は数年単位でじっくりと澱熟成させることで、香りの成熟味や複雑な三次香を引き出します。ムニエとシャルドネを軸としたキュヴェから、希少なピノ・グリ単一のキュヴェ、ロゼ、ミレジメまで、幅広いスタイルを7つのキュヴェで表現しています。

歴史・ブランドストーリー

1929年、フィリップ・デロとイヴォンヌ・ドゥリュニーが両家の姓を結び、クルット=シュル=マルヌ村で「デロ・ドゥリュニー」を創業しました。もとはブドウ栽培用の鋤を手がける職人だったフィリップは、この地でいち早くドメーヌ元詰めに取り組んだ造り手の一人で、1933年にはパリ農事コンクールで金賞を受け、その品質が広く知られるようになります。戦後は農機具製造と両立しながら畑を拡大し、1950年代からは冬ごとに地下の低温を利用した熟成用の地下道を、40年以上かけて手掘りで広げていきました。2代目ベルナールと妻イヴェットは畑を倍増してシャルドネを導入し、1975年に継承した3代目フランソワはピノ・ノワールを加えるとともに、創業者が愛したピノ・グリを専用キュヴェとして復活させます。1996年に苗を植え、2009年の創業80周年には初のピノ・グリ100%キュヴェをリリース。2010年に息子ローラン、2014年に妻クレールが加わり、2017年にはHVEとVDCレベル3の認証を取得し、4代目体制で伝統を更新し続けています。

詳細

デロ・ドゥリュニーが畑を構えるクルット=シュル=マルヌ村は、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区の中でもヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストに位置し、ムニエ栽培の伝統が色濃く残る一帯です。13.5haにおよぶ自社畑はすべてこの村とその隣村に点在し、南向き・南東向き・北西向きと露出は多様で、丘陵の下部・上部・中腹にまたがって区画が広がっています。土壌は粘土質・砂・石灰岩が混じり合い、区画ごとに個性が異なるのが特徴です。こうした多様な立地条件が、ブレンドに厚みと奥行きを与えています。

主体品種はピノ・ムニエで、畑の約4分の1を占めるシャルドネ、ピノ・ノワールに加え、シャンパーニュ地方では極めて珍しいピノ・グリ(フロモントーとも呼ばれる)も栽培しています。ピノ・グリは1996年に植樹され、2001年頃に初めて収穫用のブドウを実らせた区画で、現在はオーガニック栽培によって管理されています。

栽培では化学肥料を使わず、果物の皮を堆肥と混ぜた有機肥料のみを用いるのが方針です。除草は年に4〜6回、表土の深さや傾斜に応じて畝ごとに草生栽培と完全除草を使い分け、畑作業はすべて手作業で行われます。中でも剪定にはとりわけ力を入れており、樹の健全さと収量のバランスを丁寧に見極めています。こうした取り組みが評価され、2017年にはHVEとVDCレベル3の認証を取得しました。

畑とワインづくりの指揮を執るのは4代目のローラン・デロと妻クレール。ローランは栽培学・醸造学を修め、オーストラリアやカリフォルニアでの収穫経験も積んだうえで畑とワインを統括し、分析化学を学んだクレールがブランドコミュニケーションとチームマネジメントを担っています。

栽培・醸造データ
項目データ
自社畑面積13.5ha
主要品種構成ピノ・ムニエ主体、シャルドネ約25%、ピノ・グリ3.85%
ピノ・グリ植樹年1996年
タンク熟成期間最低1年
瓶熟期間(商品化まで)約3〜5年
ミレジメ熟成期間最大10年
HVE認証取得2017年
VDCレベル3認証取得2017年

醸造方針

シャンパーニュ用ワインの醸造はすべてステンレスタンクのみで行い、木樽の香りに頼らず果実そのもののピュアな味わいを引き出すのが基本方針です。タンクでの熟成期間は最低1年を確保したうえで、10月にティラージュ(瓶内二次発酵の仕込み)を行います。

瓶詰め後は長期熟成を重視しており、商品化までに通常3〜5年、ミレジメでは最大10年ほど瓶内で澱とともに熟成させます。この時間が、香りに複雑味と丸みを与える鍵になっています。なお、コトー・シャンプノワ用にはボルドー樽を2樽、ロゼ・ダッサンブラージュに用いる赤ワインの醸造にはブルゴーニュ樽を使用するなど、キュヴェに応じて木樽も限定的に取り入れています。

熟成を支えるのが、1950年代の醸造所建設に合わせて掘り始められた地下の熟成用地下道です。冬季ごとの地下の自然な低温を利用しながら、40年以上の歳月をかけて少しずつ掘り進められ、現在もワインを静かに休ませる場として使われています。

ブランドの哲学

デロ・ドゥリュニーが掲げるコンセプトは「La Théorie D」。ダーウィンの進化論になぞらえ、気候や土壌といった環境の変化を注意深く観察し、それに適応しながら畑とワインづくりを進化させ続けるという哲学です。「D」はデロ・ドゥリュニー(Dérot-Delugny)の頭文字であり、1929年の創業以来受け継がれてきた家族の姿勢そのものを表しています。

ラインナップの構成

現在のラインナップはムニエとシャルドネを軸としたスタンダードキュヴェから、希少なピノ・グリを100%使用したキュヴェ、赤ワインを加えたロゼ・ダッサンブラージュ、長期熟成のミレジメまで、7つのキュヴェで構成されています。キュヴェ名は近年大きく刷新され、ブランドの世界観を新たに打ち出す動きも進んでいます。例えば2009年発表時に「Cuvée des Fondateurs」と呼ばれていたピノ・グリ100%のキュヴェは、現在「Retour en Avant」として親しまれています。スタンダードのブラン・ド・ブランやロゼも揃い、幅広いシーンに応えるラインナップです。

受賞歴・評価

1933年にはパリ農事コンクールで金賞を受賞し、創業間もない時期から品質の高さが認められてきました。近年も国内外の複数のコンクールや評価専門媒体で、複数のキュヴェが金賞・銀賞・銅賞や高評価を獲得しています。

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