Couvreur Prak / クヴルール・プラックは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Rilly-la-Montagneを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Couvreur Prak / クヴルール・プラック

Couvreur Prak

クヴルール・プラック

クヴルール・プラックは、モンターニュ・ド・ランスのプルミエ・クリュ、リリー=ラ=モンターニュに自社畑を持つ家族経営のレコルタン・マニピュラン。国境を越えた夫婦の歩みを「フュージョン」というテーマに込め、個性豊かなキュヴェ群を生み出す造り手です。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51500 Rilly-la-Montagne / リリー=ラ=モンターニュ [Premier Cru]
所在地6 rue Marcel Chansou, 51500 Rilly-la-Montagne (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagnecouvreurprak.fr/
Tel+33 (0)3 26 03 44 54, +33 (0)3 26 03 56 39(fax)
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

キュヴェ名には「統一性」「親密さ」「兄弟愛」といった言葉が並び、異なる背景を持つ者同士が寄り添う「フュージョン」という理念がそのまま銘柄になっています。伝統的な3品種を軸に、当年ヴィンテージにリザーブワインを重ねて奥行きと複雑味を出すのが基本のスタイルです。AOC規定の最低熟成期間を大きく上回る、通常キュヴェで約3年、ミレジムでは最大6年という長期熟成を経て、時間の厚みをじっくりと味わいに刻み込んでいきます。

歴史・ブランドストーリー

物語は1900年生まれのフィリップ・クヴルールに遡ります。もともとはブドウを収穫してシャンパーニュ・メゾンへ売る栽培農家でしたが、第二次大戦後、9番目の末子ガブリエルの誕生を機に、フィリップと妻テレーズは自ら醸造を手がける決意をし、「シャンパーニュ・クヴルール」が生まれました。 家業を受け継いだのはそのガブリエルです。ヴィティキュルチャーを学んだ彼は、1970年代初頭に父の死をきっかけに事業の一部を継承。妻オディールとともに畑の拡大と近代化を進め、「メゾン・クヴルール・デグレール」を立ち上げました。 現在を担うのは3女イザベル・クヴルールと、東南アジアにルーツを持つ夫ソンバット・プラックです。二人は2005年にアヴィーズのワイン学校へ共に入学し、ガブリエルとオディールから栽培・醸造の技術を並行して学びました。2010年に両親が引退すると、2017年、異なる文化的背景を持つ二人の歩みを体現する新ブランド「クヴルール・プラック」が誕生しています。

詳細

自社畑は約4.19ha、およそ15区画に分散しています。中心となるのは本拠地でもあるプルミエ・クリュ、リリー=ラ=モンターニュです。モンターニュ・ド・ランスに連なるこの村は、シャンパーニュの格付けであるエシェル・デ・クリュでプルミエ・クリュに位置づけられており、栽培条件に恵まれた産地として知られています。自社畑の一部は、離れたヴァレ・ド・ラ・マルヌに位置するエーヌ県のコニジにもあり、異なるテロワールに区画を分散させている点も畑づくりの特徴です。離れた二つの産地でブドウを育てることは、まさに複数の要素を組み合わせる「フュージョン」というブランドの姿勢とも重なります。

「レ・グロス・ボルヌ(Les Grosses Bornes)」「ル・バ・クロ(Le Bas Clos)」「レ・ラムイエット(Les Ramouillettes)」など、地形や歴史に由来する名を持つ各区画で、シャンパーニュの伝統的な3品種、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエすべてを栽培しています。小さな区画を一つひとつ見極めながら手をかける、丁寧な畑仕事がここに息づいています。

栽培・醸造データ
自社畑面積約4.19ha
区画数約15区画
栽培品種シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
熟成期間(通常キュヴェ)約3年
熟成期間(ミレジム)最大6年

レコルタン・マニピュラン(ヴィニュロン・アンデパンダン)として、栽培から瓶詰め・商業化までの全工程を自社で手がけています。収穫はすべて手摘みで行い、品種とクリュごとに分けて搾汁することで、それぞれの区画が持つ個性を仕込みの段階から保っています。こうして分けて仕込んだ原酒の一つひとつが、のちのアッサンブラージュにおける豊富な選択肢となっています。

ブドウ栽培からシャンパーニュの醸造・熟成・出荷までを一貫して手がけるRMは、大手メゾンから原酒を買い取るネゴシアンとは対照的に、畑の個性がボトルの中身に直結しやすい造り手のスタイルです。この一貫生産の姿勢こそが、造り手としての個性をしっかりと支えています。

醸造方針

搾汁後は清澄を経て2〜3ヶ月タンクで熟成させたのちにアッサンブラージュへ進みます。全キュヴェでマロラクティック発酵を行い、角の取れたまろやかな味わいに仕上げているのも特徴です。動瓶(ルミュアージュ)は今も手作業で行われ、時間をかけて丁寧に澱を集める昔ながらの製法を守っています。多くの生産者が機械式のジャイロパレットへ切り替えるなか、手作業にこだわる姿勢は、造り手としての矜持の表れともいえます。デゴルジュマン後も一定期間の休止を置いてから出荷することで、瓶内で落ち着いた状態のシャンパーニュを届けています。

ラインナップは、ブラン・ド・ノワールを主体とする定番キュヴェから複数品種をブレンドしたスタイル、ロゼ、シャルドネを主体とするブラン・ド・ブランまで幅広く揃い、これとは別にヴィンテージ・キュヴェのシリーズも展開しています。異なる文化的背景を持つ夫婦が営むメゾンらしく、多様なスタイルを一つ屋根の下でまとめ上げている点もラインナップの特徴です。

なかでも、現体制がスタートした際に最初に構想されたキュヴェは、新しい時代の幕開けを象徴する一本として、いまもレンジの核をなしています。小規模だからこそ実現できる細やかな造りが、このメゾンならではの持ち味です。

受賞・評価

メゾンのキュヴェ群は、国内のワインコンクールで金賞を複数回獲得しているほか、有力な仏ワインガイドの試飲でも高い評価を得ています。2017年に生まれたばかりの若いブランドでありながら、コンクールと専門メディアの双方から実力を認められている点は特筆に値します。フュージョンというテーマを体現する個性的なラインナップが、着実な支持につながっています。シャンパーニュ愛好家にとって、こうした第三者評価は、新しいブランドを手に取る際の確かな目安の一つになります。

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