Collery / コレリーは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Aÿを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
本サイト「シャンパンが好き! - シャンパン専門サイト」は、複数の企業と提携しており、記事内・商品一覧内のリンクを経由してご購入いただいた場合、運営者に報酬が支払われることがあります。読者の方の購入金額に追加負担は生じません。 ※運営者情報・サイトポリシーはこちら

目次

Collery / コレリー

Collery

コレリー

コレリー(Collery)は、シャンパーニュ地方随一のグラン・クリュ村アイで1893年に創業し、一時休止したのち2014年に再興されたメゾン。本拠地アイの伝統品種ピノ・ノワールに由来する力強さを軸に、ウイスキー用語を冠したレンジで新たな個性を打ち出す。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Grande Vallée de Marne / グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
Aÿ-Champagne / アイ=シャンパーニュ
- 51160 Aÿ / アイ [Grand Cru]
所在地7 Rue Jules Lobet, 51160 Aÿ (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-collery.com/
SNS@champagne_collery
設立1893
製造業者種別NM
インポーターアークセラーズ株式会社
株式会社富士インダストリーズ
生産者表記SAS Collery

商品更新情報

特徴・スタイル

コレリーが目指すのは、本拠地アイの伝統品種ピノ・ノワールに由来する力強さと複雑味を軸としたスタイルだ。レンジ名には「Blends」「Singles」「Vintages」といったウイスキー用語をあえて採用し、英国クラブで飲まれるスピリッツのような骨格と、シャンパーニュらしい繊細な優雅さの融合を志向する。 ヴィンテージキュヴェでは木樽熟成由来の燻香やタバコ様のニュアンスを前面に出し、探求的な味わいを追求。2026年にはシャンパーニュでは希少なピノ・ブランを主軸に据えたブラン・ド・ブランへと刷新し、ピノへのオマージュを掲げる挑戦を続けている。

歴史・ブランドストーリー

コレリーの物語は1893年、元パン職人ジュール=アナトール・コレリーが妻の実家から相続した10haの畑でブドウを醸造・販売したことに始まる。自家醸造・自家販売に踏み切った草分けの一人として、1904年にはパリで金メダルを獲得した。第一次大戦で歩みが止まるが、1930年代の危機を乗り越えたのは息子ピエールの妻ジュヌヴィエーヴだった。パリの高級店に販路を開拓し、アメリカ市場も視野に入れた。戦後を継いだ息子ジャンは栽培醸造家からネゴシアンへと業態を転換し、本格的な「メゾン」へと押し上げる一方、アイ市長やマルヌ県上院議員も務めた。 1970年代にはジャンの息子アランがアメリカでオエノツーリズムの概念に触れ、1973年にアイ最初期のシャンパーニュ博物館を創設。しかし1990年代以降ブランドは衰退し、活動は事実上休止した。転機は2014年(2016年ともされる)、ニコラ・グズカン氏による買収である。2021年にはアイの旧ボランジェ家邸宅を改装し、試飲サロンや宿泊施設を備えた新たな拠点として蘇らせた。

詳細

コレリーはネゴシアン・マニピュラン(NM)としてシャンパーニュを手がけるメゾンでありながら、調達先をグラン・クリュ格付け村に限定する徹底した姿勢を貫いている。自社畑は約7haで、すべてグラン・クリュ格付け村内に位置するが、この面積だけでは必要量をまかなえないため、契約栽培農家からもグラン・クリュ村限定でブドウを調達し、品質基準を一段引き上げている。

黒ブドウはアンボネイ、ブジー、トゥール=シュル=マルヌ、ヴェルズネイから、白ブドウはアヴィーズ、クラマンから調達し、いずれもグラン・クリュ格付け村に限定される。主要品種はピノ・ノワールとシャルドネで、なかでもピノ・ノワールは本拠地アイの伝統品種として特に重視されている。2020年からはコート・デ・バール地区の契約栽培パートナーより、シャンパーニュでは希少な品種ピノ・ブランの調達も始まった。

運営はChampagne Collery S.A.として法人化されており、2014年の再興を主導した社長ニコラ・グズカン、ブランド再構築の中心を担うディレクターのロマン・ルヴェック、醸造責任者ジュリアンという体制で、栽培から醸造・販売までを一貫して統括している。

栽培・醸造データ
自社畑面積約7ha(すべてグラン・クリュ格付け村内)
大樽(フードル)容量400hL×8基
リザーブワイン比率約20%
瓶内熟成期間最低4年
ピノ・ブラン契約栽培面積約1ha

醸造方針

醸造では温度制御されたステンレスタンクを用いてフルーティーでフローラルな要素を引き出す一方、400hL容量の大樽(フードル)8基を併用し、ミネラル感やスパイス感を加えている。異なる容器を使い分けることで、果実味と骨格の両立を図る醸造哲学がうかがえる。

通常レンジでは約20%のリザーブワインをブレンドし、複数ヴィンテージの厚みを持たせる。瓶内熟成は最低4年と規定より長く設定され、まろやかさと熟成香を丁寧に育てている。

リキュール・デクスペディションは、ソーテルヌ地方やブルゴーニュ地方産の中古樽を用いてキュヴェごとに個別調整され、ドサージュはBrutとExtra-Brutのみに絞り込まれている。甘みの表現よりも、素材の個性を生かす引き算の哲学が感じられる。

スタイルとレンジ構成

コレリーのレンジ名には「Blends」「Singles」「Vintages」といったウイスキー用語があえて採用されている。英国クラブで飲まれるスピリッツを思わせる力強い骨格と、シャンパーニュならではの繊細な優雅さを重ね合わせる狙いだ。ヴィンテージキュヴェでは、木樽熟成に由来する燻香やタバコ様のニュアンスを前面に出した探求的な味わいづくりが志向されている。

2026年にはブラン・ド・ブランをシャルドネ100%の構成から、ピノ・ブラン50%とグラン・クリュ産シャルドネ50%のブレンドへと刷新する。本拠地アイの伝統品種であるピノへのオマージュを掲げた、意欲的な再設計である。

アイの新たな拠点

2021年、コレリーはアイに残る旧ボランジェ家所有の19世紀邸宅を大規模に改装し、新たな本拠地として稼働を開始した。試飲サロンやバー、宿泊施設、研修スペースを備えたオエノツーリズム拠点として、単なる醸造施設にとどまらない体験の場を提供している。

この転換の背景には、1970年代にジャン・コレリーの息子アラン・コレリーがアメリカでオエノツーリズムの概念に触れ、1973年にアイ最初期のシャンパーニュ博物館の一つを創設した先駆的な取り組みがある。半世紀近くを経て、その精神が現在の拠点へと受け継がれている。

受賞・評価

創業者ジュール=アナトール・コレリーの時代である1904年、パリで金メダルを受賞した実績を持つ。現在はGuide Hachette des Vinsの生産者ページにも掲載されており、外部メディアからも継続的に注目を集めている。

詳細を閉じる

キュヴェ一覧

画像集