Christophe Baron / クリストフ・バロンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Charly-sur-Marneを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Christophe Baron / クリストフ・バロン

Christophe Baron

クリストフ・バロン

クリストフ・バロンは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストのシャルリ=シュル=マルヌに畑を構える小規模レコルタン・マニピュランです。当主は米国ワシントン州のワイナリー創業者でもあり、4つの単一畑を単一品種・無補糖で仕込み分ける独自のテロワール表現が持ち味です。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Ouest / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエスト
02310 Charly-sur-Marne / シャルリ=シュル=マルヌ
所在地-
公式サイトhttps://champagnechristophebaron.com/
SNS@champagnechristophebaron
製造業者種別RM
インポーターオルカ・インターナショナル株式会社
生産者表記Christophe Baron

商品更新情報

特徴・スタイル

クリストフ・バロンのシャンパーニュは、深みと力強いミネラリティを備えたヴィノーな味わいが持ち味です。単一畑・単一品種・無補糖という制約の中で、パワーとストラクチャー、そしてテロワールそのものの透明感を兼ね備え、余韻にはクリーミーな質感が広がります。 発酵はすべて自生酵母によって進み、澱との丁寧な接触が味わいに複雑な奥行きを与えます。4つの区画それぞれの個性がそのまま瓶に映し出されるため、一つとして同じ表情を持たず、料理を引き立てるガストロノミックな一杯として楽しめます。

歴史・ブランドストーリー

クリストフ・バロンの家系は1677年まで遡るシャンパーニュのヴィニュロン一族です。彼自身はこの地に生まれ育ち、アヴィーズで醸造を、ブルゴーニュのボーヌでテロワールの本質を学びました。その後シャンパーニュを離れて米国ワシントン州ウォラウォラ・ヴァレー(Walla Walla Valley)に渡り、1997年に「カユース・ヴィンヤーズ」を設立してワインメーカーとしての道を歩みます。 一方フランスでは、妹イザベル・バロンとともに両親オデットとジルベールから、マルヌ渓谷の畑を相続しました。相続地の中から、1925年植樹の最古区画を含む4つの古木畑を選び、単一畑・単一ヴィンテージ・単一品種・無補糖という独自の哲学で「テロワール・シャンパーニュ」造りを始めます。初リリースとなった2014年ヴィンテージは高い評価を得ました。当主が米国に拠点を置く現在も、栽培管理は現地に暮らす従姉妹たちが担い、畑を守り続けています。

詳細

クリストフ・バロンが手がけるシャンパーニュは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・ウエストのシャルリ=シュル=マルヌ、クルット=シュル=マルヌ、そしてポルトロン(Porteron)と呼ばれる丘陵地に点在する、ごく小規模な古木区画から生まれます。畑の総面積は約3haにとどまり、栽培品種はこの地に古くから根付くピノ・ムニエ100%。単一畑・単一ヴィンテージ・単一品種・無補糖(ノー・ドザージュ)という4つの原則を貫く「テロワール・シャンパーニュ」の哲学が、栽培から醸造まで一貫しています。

畑は4つの区画からなり、それぞれが最古で1925年、新しいものでも1969年に植えられた古木で構成されています。マルヌ川近くの沖積土壌に砂質土が広がる区画もあれば、南東向きの緩斜面に古い石灰岩層を抱える区画もあり、表土はわずか15cm程度と浅く、その下には「カルケール・ド・サン=ウーアン」と呼ばれる石灰岩層が控えます。世界的に著名な土壌学者クロード・ブルギニョンとリディア・ブルギニョン夫妻がこの畑を調査し、マルヌ渓谷のあらゆる地質段階を網羅する土壌の多様性を持つと評したことでも知られています。

栽培はブルゴーニュ式のギュイヨ仕立てを採用し、収量は1haあたり約5,000〜6,000kgと、規定上限のおよそ半分に抑えられています。畑仕事を担うのは、当主クリストフの従姉妹にあたる3人の女性たちです。クリストフ自身は長年米国ワシントン州を拠点にしており、日々の栽培管理は現地に暮らす彼女たちに委ねられています。

各区画にはそれぞれ異なる個性が宿ります。最古区画「レ・クロゾー(Les Closeaux)」はクルット=シュル=マルヌのマルヌ川近くに位置する約0.6haの南西向き緩斜面で、下層にはテュフォー(tuffeau)と呼ばれる石灰岩が広がり、1925年植樹。「ル・デュシュ・デュ・ボワ・マリー(Le Dessus du Bois Marie)」は同じくクルット=シュル=マルヌにあり、1966〜67年植樹で約0.77ha。シャルリ=シュル=マルヌの南東向き斜面に広がる「レ・ザルエット(Les Alouettes)」は1968年植樹で1ha弱、そして最も新しい「レ・オート・ブランシュ・ヴィーニュ(Les Hautes Blanches Vignes)」は1969年植樹です。いずれも小区画ながら古木ならではの凝縮感を宿し、単一畑・単一品種というアプローチの土台となっています。

栽培・醸造データ
項目データ
自社畑面積約3ha
区画数4区画
品種構成ピノ・ムニエ100%
表土の深さ約15cm
収量約5,000〜6,000kg/ha
新樽比率約25%

醸造方針

4つの区画はそれぞれ別々に、単一畑・単一ヴィンテージとして醸造されます。アルコール発酵、マロラクティック発酵ともに自生酵母によって行われ、区画ごとの個性を余すことなく引き出します。発酵と熟成には500Lのドゥミ・ミュイと、新樽比率約25%のフレンチオーク樽を併用し、澱と共にバトナージュ(攪拌)を行うことで、厚みのある質感を育てます。清澄・濾過は一切行わず、デゴルジュマン後もドザージュを加えない無補糖仕上げが徹底されています。仕上がったシャンパーニュはマグナムボトルのみで瓶詰めされ、ワインの熟成ポテンシャルを最大限に引き出す形でリリースされます。

2021年ヴィンテージでは、最古区画レ・クロゾーで例年より早い時期にべと病の被害が生じたことから、2022年ヴィンテージ以降は同区画をロゼとして仕込む方針へと転換しました。単一畑のシャンパーニュだからこそ、こうした畑ごとのコンディションの変化にも柔軟に向き合う姿勢がうかがえます。2014年ヴィンテージからスタートしたこのプロジェクトは、毎ヴィンテージ、各区画の個性をそのまま瓶に閉じ込める試みを続けています。

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