Charlot Père & Fils / シャルロ・ペール・エ・フィスは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Châtillon-sur-Marneを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
本サイト「シャンパンが好き! - シャンパン専門サイト」は、複数の企業と提携しており、記事内・商品一覧内のリンクを経由してご購入いただいた場合、運営者に報酬が支払われることがあります。読者の方の購入金額に追加負担は生じません。 ※運営者情報・サイトポリシーはこちら

目次

Charlot Père & Fils / シャルロ・ペール・エ・フィス

Charlot Père & Fils

シャルロ・ペール・エ・フィス

シャルロ・ペール・エ・フィスは、マルヌ川右岸のシャティオン=シュル=マルヌで約4.5haを耕す家族経営の造り手です。畑を馬で耕し、除草剤を使わず、培養酵母に頼らない自然発酵で仕込む低介入の造り。ピノ・ムニエ主体の畑を素直に映した、みずみずしいシャンパーニュが持ち味です。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Droite / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ
51700 Châtillon-sur-Marne / シャティオン=シュル=マルヌ
所在地12 Rue Jean d’Igny, 51700 Châtillon-sur-Marne (Google Maps)
公式サイト-
Tel+33 (0)3 26 58 34 72, +33 (0)3 26 53 16 18(fax)
製造業者種別RM
インポーター有限会社ヌーヴェル・セレクション
生産者表記SCEV D'IGNY

商品更新情報

特徴・スタイル

シャルロ・ペール・エ・フィスのシャンパーニュは、造り手が手を加えすぎないことで生まれる素直さが持ち味です。仕込みには培養酵母を使わず、その年のブドウに付いた酵母の働きに任せて発酵させ、濾過もかけません。瓶詰めの際に亜硫酸を加えないキュヴェもあり、味わいはブドウそのものの表情に近づきます。 畑の主役はピノ・ムニエ。丸みのある果実味とやわらかな口当たりを備えた品種で、みずみずしく親しみやすい一杯になります。一方、シャルドネやピノ・ノワールを単一の畑から単独で瓶詰めしたキュヴェでは、輪郭の締まった端正な表情が前に出ます。ノン・ドゼからロゼまで、ラインナップの振れ幅も広く取られています。

歴史・ブランドストーリー

シャルロ・ペール・エ・フィスは、シャティオン=シュル=マルヌの丘に代々畑を守ってきた家族のドメーヌです。現当主のピエール・シャルロが祖母ソランジュから畑と蔵を引き継いだのは2009年、まだアヴィーズのブドウ栽培・醸造学校で学んでいた最中のことでした。 学びながら畑に立つ日々のなかで、彼の関心は栽培のあり方そのものへと向かいます。除草剤に頼らず、防除は銅と硫黄だけにとどめる。教科書どおりの近代農法から距離を置くその選択は、若い当主にとって理想論ではなく、自分の畑で確かめながら進める実践でした。2012年には有機農業を管轄する機関へ転換を届け出て、方針を正式なかたちにしています。 やがて畑にはトラクターに代わって馬が入り、土を踏み固めない耕作が根づきました。こうした地道な取り組みは早くから注目を集め、2014年にはゴ・エ・ミヨが選ぶ「シャンパーニュの新星(Espoir de la Champagne)」に名を連ねています。

詳細

シャルロ・ペール・エ・フィスが畑を構えるシャティオン=シュル=マルヌは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ、すなわちマルヌ川の右岸側に位置する村です。川に沿って続く斜面に畑が刻まれたこの地域は、冷涼で湿気を含んだ気候に強いピノ・ムニエが広く植えられる一帯として知られ、当メゾンの約4.5haの自社畑もその大半をピノ・ムニエが占めています。シャルドネとピノ・ノワールは合わせて2割に満たない少数派ですが、それぞれに性格の異なる区画があてがわれ、単独で瓶詰めされる役割を担っています。

そのシャルドネが植わるのは、村の北北西に位置する南向きの斜面上部、ス・ル・ボワ(Sous le Bois)という区画です。日当たりに恵まれた高い位置で、白ブドウがゆっくりと熟す環境が整っています。対してピノ・ノワールは、北北東側の緩やかな東南東斜面の下部にあるル・ボワ・セルスラン(Le Bois Sercelin)に植えられています。向きも標高も異なる二つの区画は、それぞれ単一畑・単一品種のシャンパーニュとして別々に瓶詰めされ、同じ村のなかにある土地の差がそのまま味わいの違いとして表れる仕立てになっています。

畑仕事の中心にあるのは、機械ではなく馬です。ピエール・シャルロは畑作業に馬耕を全面的に取り入れ、重量のあるトラクターで土を踏み固めることを避けています。除草剤は一切使わず、病害への対処も銅と硫黄を軸にした最小限にとどめる方針で、2009年の継承以来こうした転換を段階的に進めてきました。2012年には有機農業への転換を行政に届け出て、ビオディナミの調製剤を用いる取り組みも実践されています。

栽培・生産データ
自社畑面積約4.5ha
品種構成ピノ・ムニエ 約85%/シャルドネ 約10%/ピノ・ノワール 約5%
現体制の開始2009年
有機農業への転換届出2012年
澱とともに行う瓶内熟成3年以上(ヴィンテージは最長8年)

醸造と熟成の考え方

摘み取ったブドウは、培養酵母を添加せずに発酵させます。ブドウや蔵に自然に存在する酵母だけで発酵を進める方法は、年ごとの気候やブドウの状態がそのまま結果に反映されるため手間もリスクも大きくなりますが、その土地とその年らしさを最も率直に映す手段でもあります。瓶詰めに際しては濾過を行わず、亜硫酸を加えないキュヴェも造られています。糖分を補うドザージュを行わないノン・ドゼの仕立ても定番で、余分な要素を足さずにワインを送り出す姿勢が一貫しています。

熟成にも時間をかけます。一部のキュヴェでは新樽ではない使用済みのバリックを用い、樽由来の香りを付けるのではなく、ゆるやかな酸化を通じて味わいに厚みを与えることを狙っています。瓶内熟成は澱とともに3年以上、単一年のブドウで仕込むヴィンテージものでは最長8年に及ぶものもあり、泡はきめ細かく、香りには熟成に由来する複雑さが加わります。区画ごとに仕込んだワインを組み合わせる実験的なアッサンブラージュも試みられており、小さな造り手ならではの自由度が生かされています。

専門ガイドからの評価

低介入の造りを貫く姿勢は、早い段階から専門誌の目に留まりました。2014年、フランスのレストラン・ワインガイド、ゴ・エ・ミヨは、シャルロ・ペール・エ・フィスを「Espoir de la Champagne(シャンパーニュの新星)」に選出しています。これは完成された名門を称える賞ではなく、これから伸びていく造り手を見いだす性格のもので、継承から5年という短い期間で方向性が評価されたことを示しています。

シャンパーニュの外での試み

当主の探究心はシャンパーニュ地方の外にも向いています。ピエール・シャルロはロワール地方にも数haの畑を取得し、ヨーロッパ各地に由来する複数の品種を試験的に栽培して、主にスパークリングワインを仕込んでいます。シャンパーニュのAOCとは制度上も産地としても別の取り組みですが、品種や土地に対する関心の幅広さは、自身の畑での区画ごとの造り分けとも通じるものがあります。

詳細を閉じる

キュヴェ一覧

画像集