Arthur Lelièvre / アルチュール・ルリエーヴルは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Ludesを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Arthur Lelièvre / アルチュール・ルリエーヴル

Arthur Lelièvre

アルチュール・ルリエーヴル

アルチュール・ルリエーヴルは、プルミエ・クリュの村リュードで、樽発酵と低介入の醸造にこだわる新世代の造り手です。家業の畑の一部を受け継ぎ、2021年に自身の名を冠したブランドを立ち上げました。リューディ単位で仕込む単一畑のキュヴェが持ち味です。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51500 Ludes / リュード [Premier Cru]
所在地-
公式サイト-
SNS@arthurlvr
設立2023
製造業者種別RM
インポーターヴィヴィット

商品更新情報

特徴・スタイル

地元リュードの造り手たちから影響を受け、人為的な介入を抑えてテロワールをそのまま映すスタイルを志向します。ステンレスタンクでの低温発酵と短期熟成、ブレンド重視という家業の伝統的な手法とは対照的に、228リットルおよび350リットルの樽で野生酵母による自発発酵を行い、毎年約2割を新樽に入れ替えています。狙うのは木の風味付けではなく、微酸化による質感の向上です。複雑な芳香と純粋なミネラル感を両立させ、エレガントな味わいに仕上げています。

歴史・ブランドストーリー

リュードでは革命以前から一族がブドウ栽培に携わってきたとされ、1950年には曽祖父母の代で家業としての醸造が本格的に始まりました。1988年には法人としての体制も整い、家族経営の土台が築かれています。 1993年生まれのアルチュールは、アヴィーズの醸造学校を卒業したのち、地元リュードの造り手のもとで4年間研鑽を積みました。2014年に家業へ加わり、除草剤や殺虫剤を用いない持続可能な栽培へと舵を切ったのは、この直後のことです。以来、家族とともに6代目の造り手として畑と向き合ってきました。 7年にわたる模索を経て、2021年、家業とは別に自身の名を冠したブランドの醸造に着手します。初仕込みとなった2021年は季節を通じて雹害・べと病・竜巻・豪雨に見舞われ、収穫量は例年の2割程度にまで落ち込みましたが、2023年末に複数のキュヴェで正式デビューを果たしました。

詳細

モンターニュ・ド・ランスに位置するリュードは、北向きの斜面が多く、近年の温暖化のなかでこの向きがもたらす冷涼なミクロクリマがゆっくりとした成熟をもたらしています。畑は家族全体で10ha保有し、大半がこの村にあり、ほかにタイシー、ラジュリーにも小区画を持ちます。このうち自社ドメーヌ向けに充てられるのは収穫量の一部にとどまり、残りはネゴシアンへ販売されています。リュードは歴史的にムニエの比率が高い村として知られ、自社畑でもムニエを中心とした構成になっています。栽培は除草剤・殺虫剤・防腐剤を用いない方針から出発し、現在ではビオディナミの手法も取り入れたホリスティックなアプローチへと発展しました。剪定を短く抑えたグリーンハーヴェストのほか、マッサル・セレクションによるピノ・ファンの植樹、生物多様性を高めるアグロフォレストリーの導入にも取り組んでいます。畑全体としてHVE(高環境価値)認証の最高位を取得している一方、有機認証そのものはまだ取得していません。

醸造にあたって独立した法人格は持たず、家族が営む生産体制の枠組みの中で、収穫から瓶詰めまでを自社完結で手掛けています。アルチュールはこの体制の共同経営者としての立場を担いながら、自身の名を冠したレンジの醸造を主導しています。

レンジは単一リューディ・単一品種で仕込むキュヴェを中心に、ロゼ・ド・セニエも手掛けるなど多様な構成になっています。

栽培・醸造データ
自社畑面積(家族全体)10ha
品種比率(家族全体)ムニエ46%、ピノ・ノワール36%、シャルドネ18%
自社ドメーヌ向け配分(家族全体)収穫量の約35%
新樽比率年間約20%
瓶内熟成期間最低22か月
輸出8か国以上

醸造方針

収穫はすべて手摘みで行い、品種ごと、リューディごとに分けて仕込みます。冷涼な地下セラーで約17℃を保ちながら発酵を進め、リキュール・ド・ティラージュにはヴァン・クレール(原酒)とビオのテンサイ糖を用います。マロラクティック発酵は窓や扉を開けて自然に低温状態を保つことでノンマロに誘導しますが、発生した場合は無理に止めず自然に任せています。澱を伴う熟成を最低2年行った後、ナチュラルコルクで栓をしてさらに瓶内で寝かせ、デゴルジュマンは下弦の月に合わせて実施しています。

海外展開

2023年末のデビュー以降、輸出は8か国以上に広がっています。2025年には北米市場にも新たに展開し、若い造り手による新興ブランドとして着実に販路を広げています。生産量は天候による変動が大きく、年によって数千本規模で推移しています。

評価

リュードは大手メゾンの影響力が長く強かった村とされ、新たな担い手が久しく現れていませんでした。本ブランドは、そのような土地における近年の新規参入として注目を集めています。

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