Arnaud Billard / アルノー・ビヤールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Reuilを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Arnaud Billard / アルノー・ビヤール

Arnaud Billard

アルノー・ビヤール

アルノー・ビヤールは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワのルイユで4代続く家族経営のレコルタン・マニピュラン(自社畑のブドウだけでシャンパーニュを造る生産者)。現在は「Champagne Dom Bacchus」として、夫婦二人三脚で栽培から醸造までを手がけている。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Droite / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ
Cœur-de-la-Vallée / クール=ド=ラ=ヴァレー
- 51480 Reuil / ルイユ
所在地4 rue Bacchus, 51480 Reuil (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-dom-bacchus.fr/
Mailinfo@domaine-bacchus.com
Tel+33 (0)3 26 58 66 60, +33 (0)3 26 57 65 30(fax)
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

アルノー・ビヤールのスタイルは、低温での長期発酵によって果実の輪郭を際立たせる丁寧な造りに支えられている。果汁を優しく引き出すコカール製のプレス機で搾汁したのち、サーモコントロール式のステンレスタンクで16℃前後を保ちながらじっくりと発酵させ、香りの繊細さを引き出す。 ブレンドはシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの複数ヴァットからオエノロジストとともに家族で選び抜き、熟成も非ヴィンテージで36か月、ヴィンテージで60か月と、法定基準を大きく超える時間をかけている。一部のキュヴェには、圧搾を行わず自然に滴り落ちる果汁だけを使うロゼ・ド・セニエ製法を採用し、繊細な色合いと香りを実現している。

歴史・ブランドストーリー

アルノー・ビヤールは、マルヌ渓谷右岸のルイユでビヤール家に4代続く家族経営のシャンパーニュ生産者だ。公式サイトには、当主のリディとアルノーの夫妻が代々受け継がれてきた家業を継承している旨が記されている。現在は「Champagne Dom Bacchus」の名でブランドを展開し、二人がそれぞれの持ち場で家業を支える体制を築いてきた。 醸造とブレンドを担うのはリディ、栽培・畑管理とサステナブル農法の実践を担うのはアルノーで、夫婦それぞれの専門性を活かした分業がスタイルの土台になっている。スタッフ3名を通年で雇用し、剪定期と収穫期には季節労働者2チームを受け入れる体制を敷き、家族経営でありながら安定した生産基盤を維持している。畑仕事から瓶詰めまでを見渡せる規模感のなかで、細部にまで目の届くワイン造りを続けている。

詳細

アルノー・ビヤールが所有する8haの自社畑は、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワに位置するルイユの南向き斜面に広がっている。この一帯はシャンパーニュ地方のブドウ畑としてユネスコ世界遺産に登録されたエリアに含まれており、日照を十分に受けられる立地がブドウの成熟に適した条件を生み出している。畑はビヤール家に4代にわたって受け継がれてきたもので、世代を重ねるごとに培われてきた土地の知識が、今日の栽培管理にも活かされている。栽培されているのはシャンパーニュを代表するシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3品種で、栽培・畑管理とサステナブル農法の実践は当主のひとりであるアルノーが中心となって担っている。

畑の一部はHVE(Haute Valeur Environnementale)認証を取得しており、環境への負荷を抑えた栽培を制度的にも裏づけている。畑仕事は家族だけでなく、通年雇用のスタッフや季節労働者とともに進められており、剪定期と収穫期には手厚い人員体制でブドウの状態を見極めながら作業にあたっている。

栽培・生産データ
自社畑面積8ha
栽培品種シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
通年雇用スタッフ3名
季節労働者2チーム(剪定期・収穫期)
非ヴィンテージ熟成期間36か月
ヴィンテージ熟成期間60か月
ロゼ・ド・セニエの醸し時間18〜24時間

醸造方針

収穫したブドウは、果汁抽出性能に優れるコカール製のプレス機で搾汁される。伝統的な垂直型プレスの流れを汲むこの機構は、果皮や種子への負荷を抑えながら効率よく果汁を引き出せることで知られ、雑味の少ないクリアな果汁を得るのに向いている。得られた果汁はサーモコントロール式のステンレスタンクに移され、16℃前後という低温を保ちながら長期にわたって発酵が進められる。低温に保つことで発酵の進行がゆるやかになり、香りの成分が飛びにくくなる。この低温長期発酵によって、香りの繊細さと果実の輪郭を保ったベースワインが生まれる。

ブレンドの工程では、3品種それぞれの複数のヴァットから、オエノロジストの助言を受けながらリディとアルノーが家族で選定・アッサンブラージュを行う。3品種それぞれの個性を最大限に生かしながら、その年ごとのバランスを見極めてブレンド比率を決めていく。熟成期間はシャンパーニュ法が定める最低基準を上回る独自の基準を採用しており、非ヴィンテージで36か月、ヴィンテージでは60か月にわたって瓶内で熟成させている。

一部のキュヴェでは、除梗したブドウを足踏みで軽く醸す伝統的なロゼ・ド・セニエ製法を採用している。醸しの時間は18〜24時間ほどで、圧搾を行わず自然に滴り落ちる果汁のみを使用することで、繊細な色合いと香りを両立させたロゼを生み出している。多くのシャンパーニュのロゼがピノ・ノワールの赤ワインをブレンドして色づけを行うのに対し、セニエ製法はブドウ由来の色素だけで自然な色合いを表現する点に特徴がある。

受賞歴・評価

アルノー・ビヤールのシャンパーニュは、ギード・アシェットやゴ・エ・ミヨ、独立生産者を対象としたコンクールなど、複数の媒体・コンクールで評価を受けてきた実績があると公式サイトで紹介されている。個々のキュヴェにとどまらず、レンジ全体を通じて安定した造りが評価につながっている。こうした評価は、家族経営という小規模な体制のなかでも品質管理を怠らない姿勢の表れといえる。

ワインツーリズム

畑や醸造設備に加えて、アルノー・ビヤールは訪れる人がシャンパーニュの背景を体感できる施設も併設している。約75m²のスペースには220体を超えるフィギュアが並ぶミニチュアワイン村博物館があり、第一次世界大戦以前、機械化が進む前の村の暮らしとシャンパーニュ生産の工程が再現されている。

さらに5部屋のシャンブル・ドット(ゲストルーム)を用意し、宿泊しながら畑や造り手の暮らしに触れられるワインツーリズムを展開している。生産者としての顔と、地域の記憶を伝える場としての顔をあわせ持つメゾンといえる。

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