Arnaud Beaufort et Fils / アルノー・ボーフォール・エ・フィスは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Trépailを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Arnaud Beaufort et Fils / アルノー・ボーフォール・エ・フィス

Arnaud Beaufort et Fils

アルノー・ボーフォール・エ・フィス

アルノー・ボーフォール・エ・フィスは、1591年の記録を持つトレパイユの旧家が営むレコルタン・マニピュラン(RM)。9世代にわたり受け継いだ5.60haのプルミエ・クリュ畑で、シャルドネ主体の柑橘・アーモンド香る上質なシャンパーニュを手がける。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
村51380 Trépail / トレパイユ [Premier Cru]
所在地2 rue de la Liberté, 51380 Trépail (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-arnaud-beaufort-fils.fr/
Mailcontact@champagne-arnaudbeaufort.fr
SNS@champagnearnaudbeaufortetfils
Tel+33 (0)3 26 57 05 91
製造業者種別RM
生産者表記SCEV Claude Beaufort & Fils

特徴・スタイル

アルノー・ボーフォール・エ・フィスが目指すのは、シャルドネ90%という比率が物語る、柑橘やアーモンドを思わせる香りを軸にした澄んだ味わいだ。キュヴェ・ド・レゼルヴからブラン・ド・ブラン、単一区画キュヴェ、ブラン・ド・ノワール、ロゼ、ミレジメまで幅広いラインナップを展開し、なかでもミレジメはセラーで最低8年という長い熟成を経てから世に送り出される。農薬や除草剤に頼らない持続的な栽培を土台に、畑の個性がそのままグラスに映し出されるスタイルを大切にしている。

歴史・ブランドストーリー

アルノー・ボーフォール・エ・フィスのルーツは、トレパイユの教区戸籍簿に一族の名が現れる1591年にまで遡る。現存する記録の中でも同村最古参とされる家系で、フランス革命前夜の1789年には、ジョルジュ・ボーフォールが住民を代表するシンディックとして陳情書に署名した記録も残る。 以来19世紀から現在まで、ボーフォール家は9世代にわたり途切れることなくヴィニュロンとしてこの土地に根を張ってきた。メゾンは当初「クロード・ボーフォール・エ・フィス」の名で営まれていたが、世代交代を経て現当主アルノー・ボーフォールに引き継がれた際、屋号も「アルノー・ボーフォール・エ・フィス」へと改められた。 現在は妻ミリアム・ボーフォールとともに、栽培から醸造までを夫婦二人三脚で手がけ、400年以上続く家族の歴史を静かに紡いでいる。

詳細

アルノー・ボーフォール・エ・フィスは、グランド・モンターニュ・ド・ランス東麓に位置するプルミエ・クリュ、トレパイユに本拠を置くレコルタン・マニピュラン(RM)。南東向きの斜面に自社畑5.60haを構え、他村に畑を持たずトレパイユ一村に根ざした栽培を貫いている。南東向きの立地は朝の陽光を穏やかに受け止める好条件であり、シャルドネの持つ酸とミネラル感を丁寧に育む環境を整えている。

運営はSCEV Arnaud Beaufort et Filsが担い、法定代表者はアルノー・ボーフォール自身が務める。トレパイユは長らくプルミエ・クリュに格付けされてきた村であり、同じ村の中だけで畑を完結させるという選択は、土地への深い信頼の表れでもある。小規模ながらも家族の目が畑の隅々まで行き届く体制が、品質の一貫性を支えている。

畑の品種構成はシャルドネ90%、ピノ・ノワール10%。村北東部に位置する「レ・ネジェット」は単一区画キュヴェの原料となる区画で、ブラン・ド・ノワールの原料となる「ラ・フルランヌ」とともに、いずれも草生栽培によって土壌の生命力を保っている。単一区画ごとに個性が異なることを前提に、それぞれの畑の特徴を見極めながら手入れを続けている点も、このメゾンならではのこだわりだ。これらの畑はいずれもプルミエ・クリュ格付けの区画であり、栽培から収穫まで手間を惜しまない管理が行われている。

農薬・除草剤に頼らない理性的・持続的な農業(viticulture raisonnée et durable)を実践し、土壌管理を丁寧に行うことで、畑そのものの個性を引き出すことを目指している。こうした取り組みはHVE(環境価値の高い農業)認証の取得にもつながり、公式サイトではVDC(Viticulture Durable en Champagne)ロゴも掲げられている。化学的な負荷を極力抑えながら土壌の生態系を守るこの姿勢は、次の世代へ畑を引き継いでいくための土台にもなっている。収量を追い求めるのではなく、健全な果実を安定して得られる畑づくりを優先する考え方が根底にある。

基本データ
項目内容
自社畑面積5.60ha
品種構成シャルドネ90% / ピノ・ノワール10%
熟成期間(ミレジメ)最低8年
認証HVE
家系継承9世代

醸造方針

単一区画キュヴェは区画ごとに個別に醸造され、それぞれの畑が持つ個性を反映させる造りが徹底されている。なかでもミレジメ(ヴィンテージ)キュヴェは、セラーで最低8年という長い期間熟成させてからのリリースにこだわり、時間をかけて複雑味を育んでいる。とりわけ「レ・ネジェット」や「ラ・フルランヌ」といった区画を単独で仕込む工程には、ブレンドでは埋もれてしまいがちな畑ごとの個性を丁寧にすくい上げようとする姿勢が表れている。

ラインナップはキュヴェ・ド・レゼルヴ、ブラン・ド・ブラン、単一区画キュヴェ、ブラン・ド・ノワール、ロゼ、ミレジメと幅広く、いずれもシャルドネ主体らしい柑橘・アーモンド系の香りを軸としたスタイルで統一されている。こうした一貫した造りの姿勢が、ラベルを問わず安定した品質につながっている。長期熟成によって生まれる複雑さと、区画由来の輪郭のはっきりした味わいが、このメゾンのシャンパーニュを特徴づけている。

認証と環境への取り組み

HVE認証とVDCロゴの掲示は、栽培段階での環境配慮を対外的に示す指標でもある。派手な自己主張をせず、公式サイトを通じて淡々と実践を積み重ねてきた姿勢そのものが、トレパイユという小さな村でシャンパーニュ造りを続けてきたボーフォール家の一貫性を物語っている。こうした環境認証は義務ではなく、あくまで日々の畑仕事の延長線上にある結果に過ぎない。それでも第三者の目によって裏付けられることで、消費者にとっては安心して手に取れる一つの目安になっている。

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