Alain Vesselle / アラン・ヴェッセルは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Bouzyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Alain Vesselle / アラン・ヴェッセル

Alain Vesselle

アラン・ヴェッセル

アラン・ヴェッセルは、グラン・クリュ格付けのブジー村を拠点とするRM(レコルタン・マニピュラン、自社畑のブドウのみで醸造する生産者)。19世紀から続く一族の畑を守り、稀少な赤ワイン「ブジー・ルージュ」と本格派シャンパーニュを造り続ける家族経営メゾンだ。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
村51150 Bouzy / ブジー [Grand Cru]
所在地15 rue de Louvois, 51150 Bouzy (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-alainvesselle.fr/
Mailcontact@champagne-alainvesselle.fr
SNS@champagne_alain_vesselle
Tel+33 (0)3 26 57 00 88, +33 (0)3 26 57 09 77(fax)
製造業者種別RM
生産者表記S.C.E.V. Alain VESSELLE

商品更新情報

特徴・スタイル

アラン・ヴェッセルが目指すのは、繊細さとエレガンス、そして凝縮感を併せ持つ味わいだ。畑の3分の2を占めるピノ・ノワールが骨格をつくり、シャルドネが軽やかさを添える。低ドサージュと長期熟成にこだわり、余計な演出を加えずにブジー村の土地そのものを瓶の中に映し出そうとする姿勢が一貫している。 看板の「サン・エロワ」に加え、ロゼ・ド・セニエ製法で色と凝縮感を際立たせた「ロゼ・サン・エロワ」、当主3兄弟それぞれの名を冠した個性豊かなキュヴェも揃い、伝統と今を橋渡しするラインナップとなっている。

歴史・ブランドストーリー

物語は19世紀初頭、ブジー村でブジー・ルージュを造っていた曾祖父オノレ・コンスタン・ヴェッセルにまで遡る。1930年頃、祖父フュルジャンス・ヴェッセルが自らの名でブランドを興し、後にブジー村長も務めた。1960年頃、その名を継いだアラン・ヴェッセルが独立した自身のシャンパーニュブランドを立ち上げ、1975年には看板キュヴェ「サン・エロワ」を生み出す。 1997年、経営はエロワ・ヴェッセルへ。エロワは3人の息子ギヨーム・アントワーヌ・ティボーそれぞれの名を冠したキュヴェを創設し、家族経営の個性を色濃く打ち出した。2015年には長男ギヨームが当主となり、ワインツーリズムの拡充を進めながら、曾祖父から続く家系の畑仕事を現代に受け継いでいる。

詳細

アラン・ヴェッセルは、ブジー村を拠点にS.C.E.V. Alain VESSELLEとして家族経営を貫くヴィニュロン・アンデパンダン(独立栽培醸造家)である。自社畑は合計18haで、モンターニュ・ド・ランスとコート・デ・バール(トロワ近郊)の2つのエリアに分かれる。中心となるモンターニュ・ド・ランスの畑はすべてグラン・クリュに格付けされたブジー村内にあり、畑は父方の曾祖父オノレ・コンスタン・ヴェッセルの代から一族が守り続けてきた区画で、代々の手によって受け継がれてきた。品種構成はピノ・ノワールが畑全体の3分の2、シャルドネが3分の1を占め、ブジー特有の力強い骨格と繊細さを両立させる土台となっている。

同家は「viticulture durable(持続可能な栽培)」を掲げ、環境負荷を抑えた栽培に取り組んでいる。化学資材への依存を減らし、土壌や生態系との調和を重んじる姿勢は、環境認証HVE(Haute Valeur Environnementale、環境価値の高い農業を認証する制度)の最上位区分取得にも表れている。畑と向き合う姿勢は世代を超えて受け継がれてきた哲学そのものだ。

栽培・生産データ
自社畑面積18ha
品種構成ピノ・ノワール 2/3、シャルドネ 1/3
環境認証HVE(Haute Valeur Environnementale)最上位区分
ブジー・ルージュ樽熟成期間約9か月

醸造方針

看板とも言えるのが、収穫終盤に最古樹区画のブドウだけを使って造られるブジー・ルージュだ。ピノ・ノワール100%のブドウは手摘み・手選果ののち除梗機にかけられ、発酵タンクへ送られる。発酵を終えた後はオーク樽で約9か月熟成してから瓶詰めされる、良年にのみ仕込まれる希少な赤ワインである。このブジー・ルージュはアッサンブラージュ・ロゼの混和用としても使われ、色調とニュアンスに独自の個性を与えている。

1975年に誕生した看板キュヴェ「サン・エロワ」を筆頭に、シャンパーニュ本体は長期熟成を基本方針とし、低ドサージュによって作為のないテロワール表現を志向する。2010年に加わったプレスティージュ・ロゼ「ロゼ・サン・エロワ」はロゼ・ド・セニエ(macération、果皮とともに一定期間醸したのち搾汁する製法)によって造られ、赤ワインを混和する通常のアッサンブラージュ・ロゼより色調と凝縮感が強く出るスタイルとなっている。ラインナップは看板のサン・エロワ(グラン・クリュ・ブリュット)を軸に、当主3兄弟それぞれの名を冠したキュヴェ、伝統的なトラディションやロゼ・ブリュットまで幅広く揃い、家族経営ならではの多様な個性を映し出している。

ワインツーリズム

1987年には自社の畑や醸造を体感できる見学施設「ル・カヴォー・ル・ブジー・ルージュ」を開設し、ワインツーリズムにも力を注いできた。2015年に当主となったギヨーム・ヴェッセルはこの路線をさらに発展させ、体験型のレンジ「アントレピッド」を打ち出すなど、畑と造り手の物語を直接伝える取り組みを続けている。

受賞歴・評価

2026年のConcours des Vignerons Indépendants(独立生産者コンクール)では、複数のキュヴェが金メダル・銀メダルを獲得した。世代を継いで磨かれてきたブジー村のテロワール表現が、外部の評価としても裏づけられた形だ。曾祖父の代に始まったブジー村との関わりから一貫して守られてきたのは、家族の手で畑からグラスまでを見届けるという姿勢であり、それは現当主ギヨームの世代にも変わらず息づいている。

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