時にシャンパーニュの古酒ってこういうものに出会うから困ります（笑）。このミシェル・ジュネはいわゆる「ブラン・ド・ブラン」の銘醸地として名高いコート・デ・フランの生産者ですが、玉石混淆と表現すべきか迷うところですが、特に日本人にとって美味しいと感じるものと、ミネラルチックで硬くって困るものまで、それこそさまざまなシャンパーニュが存在するというのが私個人の勝手な印象です。このシャンパーニュは、彼らのフラッグシップ「旧名ビオグラフィ」用などに収穫された2009年産のシャルドネの一部を100か月（！）熟成させた、まるっきりの特別キュヴェなんです！限定本数は500本で、日本には当時180本が入荷した、と聞いています。これが、ヤバいんです（笑）！クリーミーで繊細な泡は見事なままに健在で、香りは、熟成したシャンパーニュ独特の、清涼感あふれる柑橘系と焦がしたような香りとが入り混じる、それこそ極上品のみが持つニュアンスを獲得しています。味わいも無論極上品！ほどよい熟成感が全体を丸く包み、この味わいの前では偉大なブルゴーニュでさえも太刀打ちできないかもしれません。特に、熟成を最初から視野に入れた蔵出し古酒...

2009年に収穫されたビオグラフィ用のなどのシャルドネの一部を100ヵ月便熟成させた、まさしく特別キュヴェです。生産本数はわずか500本だそうです。2009年ということもあり、予想以上に凄みのあるパワフルな味わいが楽しめるようです。輸入元はもちろんフィネスさんなので、なんとなくおかしなヒネや熟成感はなく、素晴らしいバランスの見事な味わいが何よりも魅力です。シャルドネ100%で造られるシャンパン、いわゆるブラン ド ブランの銘醸地コート デ ブラン地区。約500haある葡萄畑のうちの99%がシャルドネになります。この地区には6つのグラン クリュが存在しますが、当メゾンはその6つのうちの1つにあたるChouilly(シュイィ)村に所在しま す。1800年代から葡萄栽培をしており、以前はネゴシアンに葡萄を売っていましたが、1965年からミッシェル ジュネ氏が本格的に自社瓶詰を始め、現在はその子供たちであるヴァンサン&アントワンヌ兄弟が醸造と畑を分担してメゾンを運営しています。 所有畑はChouilly(シュイィ)を中心に石灰質土壌の畑を約9ha所有し、葡萄の樹齢は平均35年になります。畑は約...