Voirin Jumel / ヴォワラン・ジュメルは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Cramantを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Voirin Jumel / ヴォワラン・ジュメル

Voirin Jumel

ヴォワラン・ジュメル

ヴォワラン・ジュメルは、コート・デ・ブランの特別なグラン・クリュ村クラマンを本拠に、ブドウが語るテロワールの個性をそのまま届けるレコルタン・マニピュラン(栽培から醸造まで一貫して手がける生産者)。区画ごとの個性を丁寧に描き出すシャンパーニュを生み出す。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
村51530 Cramant / クラマン [Grand Cru]
所在地555 rue de la Libération, 51530 Cramant (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-voirin-jumel.com/
SNS
Tel+33 (0)3 26 57 55 82, +33 (0)3 26 57 56 29(fax)
設立1972
製造業者種別RM
インポーター株式会社オーレジャパン
生産者表記SCEV VOIRIN-JUMEL

商品更新情報

特徴・スタイル

ヴォワラン・ジュメルが掲げるのは、「ブドウが語ることに耳を傾け、ブドウ自身にテロワールを表現させる」という哲学だ。クラマンをはじめとする単一区画のポテンシャルを引き出すことに重きを置き、村や畑ごとの個性をそのままボトルに映し出そうとする。パルセレール(単一区画)キュヴェを重視するラインナップ構成も、この哲学を体現している。 味わいの方向性は、シトラス系のエレガンスとぴんと張った酸が骨格をつくるスタイル。ドサージュも控えめに抑え、素材そのものの輪郭を際立たせている。

歴史・ブランドストーリー

ヴォワラン・ジュメルの物語は、1968年(設立年は1972年とされる場合もある)、クラマンに畑を持つジル・ヴォワランと、シュイィに畑を持つフランソワーズ・ジュメルの結婚から始まる。二人は両家に受け継がれてきた畑を一つに束ね、「ヴォワラン・ジュメル」の名を掲げるメゾンを興した。 その後、息子パトリック・ヴォワランが家業を継ぎ、クラマンを中心とした畑を守り続けてきた。そして現在は5代目として、パトリックの娘であるジュリー・ヴォワランとポリーヌ・ヴォワランの姉妹が経営の舵を取る。公式サイトでは二人を「新しい世代」と紹介しており、両家の結びつきから生まれたメゾンの精神を、次の世代へと橋渡ししている。 結婚によって統合された畑は、その後の世代を経てクラマンを中心にアヴィーズやオジェ、シュイィなど周辺のグラン・クリュ村へと広がりを見せている。

詳細

ヴォワラン・ジュメルは、コート・デ・ブランのグラン・クリュ村クラマンに本拠を置くレコルタン・マニピュランで、運営会社SCEV Voirin-Jumelのもと、収穫からプレス、醸造、瓶詰めまでのすべての工程を自社で完結させている。他メゾンへの醸造委託を行わず、横型自動圧搾機による自社プレスを軸に据えている点が、栽培から醸造までを自らの手で管理する姿勢を裏づけている。栽培から醸造までの一貫体制は、品質管理の面でも大きな意味を持つ。ブランドが掲げるのは「ブドウが語ることに耳を傾け、ブドウ自身にそれを育んだテロワールを表現させる」という哲学で、区画ごとの個性を尊重する栽培・醸造方針の根底に置かれている。

自社畑は現在8.5haを有し、2016年時点の資料では12haと記載されていたこともあり、時期や集計方法によって数値には幅がある。畑は12の「クリュ」にまたがる44区画で構成され、こうした細かい区画分けは、栽培・収穫段階から区画ごとの管理を可能にしている。中心となるのは本拠クラマンの畑だが、同じくグラン・クリュのアヴィーズ、オジェ、シュイィのほか、マルイユ=シュル=アイ、ヴェルテュ、オワリィ、ヴェルヌイユといったヴァレ・ド・ラ・マルヌやコート・デ・ブラン各地にも区画を広げている。保有区画のうちクラマン、アヴィーズ、オジェ、シュイィの4村はいずれもグラン・クリュに格付けされており、畑の中核はグラン・クリュ・エリアに集中している。栽培品種はシャンパーニュの主要3品種のうちシャルドネとピノ・ノワールの2つに絞られ、ピノ・ムニエは手掛けていない。平均樹齢は約30年で、年間生産量は約80,000本規模である。

クラマンでは「ラ・マルデュ」「レ・バトー」の畑がグラン・クリュ・ブラン・ド・ブランを支える中核区画で、公式サイトでは、クラマン村内に点在する複数のテロワールをパッチワークのようにつなぎ合わせる場所と説明されている。一方、マルイユ=シュル=アイのプルミエ・クリュに位置するレ・キャレルは1.48haの単一畑で、ピノ・ノワール100%を栽培する。白亜質の土壌の上に別の地層が重なる構成を持ち、本拠クラマンとは異なる土壌表情を見せる区画として、ブレンドの厚みに寄与している。

栽培・生産データ
自社畑面積8.5ha
区画構成12クリュ・44区画
栽培品種シャルドネ、ピノ・ノワール
平均樹齢約30年
年間生産量約80,000本
ドサージュ4〜7g/L

醸造方針

収穫からプレス、醸造まで、すべてクラマンの自社セラーで一貫して行う体制のもと、ミレジメ・キュヴェをはじめとする一部のレンジではマロラクティック発酵を行わず、シャープな酸とフレッシュな果実味を保つ方針を取っている。一方、通常のNVレンジはステンレスタンクで仕込まれ、レンジによっては熟成に樽を用いることもあり、ステンレスと木樽を使い分けることで、キュヴェごとの仕上がりに幅を持たせている。

ドサージュは全体に控えめで、各キュヴェとも4〜7g/L程度に抑えられている。単一区画(パルセレール)ごとの個性を打ち出すことを重視し、村や畑を横断してブレンドするのではなく、クリュ単位・区画単位で仕立てるラインナップ構成を志向している。低ドサージュと単一区画表現を組み合わせることで、テロワールをそのまま伝えるという同メゾンの姿勢を体現している。醸造方針の一貫性は、5代目としてメゾンを率いるジュリー・ヴォワランとポリーヌ・ヴォワランのもとでも引き継がれている。

こうした自社完結の生産体制と、区画ごとの個性を尊重する姿勢は、クラマンに拠点を置くグラン・クリュ生産者としての一貫した哲学を映し出している。栽培から醸造、瓶詰めまでを一つ屋根の下で管理することで、ヴォワラン・ジュメルは各区画が持つ個性を余さずボトルに一つひとつ落とし込むことを目指している。

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