Viellard-Millot / ヴィラール・ミローは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Ambonnayを本拠とするRC / ブドウ農家の銘柄で、育てたブドウを生産者協同組合にもちこみシャンパンを生産しています。
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目次

Viellard-Millot / ヴィラール・ミロー

Viellard-Millot

ヴィラール・ミロー

ヴィラール・ミローは、シャンパーニュの銘醸地アンボネイでグラン・クリュ格付けの自社畑のみを使う家族経営メゾン。20世紀初頭に祖父母が築いた国際販売網を、2014年に家業へ復帰した現当主パスカル・ヴィラールが情熱を持って受け継ぎ、ピノ・ノワールの力強さと繊細な泡立ちを今に伝えている。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Grande Montagne de Reims / グランド・モンターニュ・ド・ランス
51150 Ambonnay / アンボネイ [Grand Cru]
所在地24 rue Saint Vincent, 51150 Ambonnay (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-viellardmillot.com/
Mailcontact@champagne-viellardmillot.com
SNS@champagneviellardmillot
Tel0689288776
製造業者種別RC

特徴・スタイル

ヴィラール・ミローが手がけるシャンパーニュは、すべてアンボネイのグラン・クリュ格付け畑から生まれる。チョーク質の土壌と南向きの斜面が育むピノ・ノワールが、しっかりとしたパワーとヴィノジテ(凝縮感のある果実味)をワインにもたらし、そこにフレッシュな酸ときめ細やかな泡立ちが重なることで、骨太さと繊細さを併せ持つ味わいに仕上がっている。グラン・クリュらしい厚みを保ちながらも重くなりすぎない、バランスの取れたスタイルが持ち味だ。

歴史・ブランドストーリー

ヴィラール・ミローの歩みは、栽培・農業に加えて馬の飼育も手がける一軒の農家として始まったと伝えられる。創業年については1822年、1832年、1870年という三つの異なる年が伝えられており、正確な起点を一つに絞ることは難しいが、いずれにせよ19世紀にはアンボネイの地に根を下ろしていたことがうかがえる。 転機が訪れたのは20世紀初頭。アンボネイの醸造家系出身のマルセル・ガブロー=コレと、エペルネのネゴシアン家出身のロジェ・ミロー、現当主の祖父母にあたるこの二人が、シャンパーニュを国際的に販売する道を切り拓いた。この代から、家族経営ながら世界を見据えた販売網が築かれていく。 そして2014年、現当主パスカル・ヴィラールが家業に復帰する。かつてパリでビジネス旅行の企画に携わっていた彼女は方向転換を決意し、アヴィズのブドウ栽培学校で資格を取得。祖父母が育んだ販売網を再び活性化させるべく、アンボネイへと戻った。世代の数え方には6代目とする説と7代目とする説があるが、いずれも一軒の農家から始まった歴史の長さを物語っている。

詳細

ヴィラール・ミローの畑は、モンターニュ・ド・ランスのコート・デ・グラン・ノワール(Côte des Grands Noirs)に位置するアンボネイのグラン・クリュ格付け内、約10区画・2haに広がる。区画は丘陵の上部から下部まで点在し、レ・ゼグルモン(Les Aigremonts)、レ・オー・ブリ(Les Hauts Beurys)、レ・ブリ(Les Beurys)、ラ・コート・オー・リエーヴル(La Côte aux Lièvres)といった丘陵上部の畑では標高が高く、レ・シャン・ソー(Les Champs Seaux)、レ・シュミノ(Les Cheminots)が中腹に、レ・ブイテ(Les Bouitées)、ラ・ピエール・オー・ラロン(La Pierre aux Larrons)、そして旧家の裏手にあたるル・ヴィラージュ(Le Village)が丘陵下部に位置する。

これらの畑はいずれも南または南東向きの斜面に開け、標高110〜240mの高低差の中で日照を受ける。土壌は白亜紀後期に形成されたマグネシウムを豊富に含むチョーク質で、ピノ・ノワールを中心とする樹々に骨格とミネラル感を与える。栽培は殺虫剤を使わない理性的栽培(viticulture raisonnée)を基本とし、畑全体ではピノ・ノワール70%、シャルドネ30%という構成のもと、平均樹齢約40年のブドウが育てられている。丘陵の上部・中腹・下部に点在するこれらの区画は、標高や日照条件がそれぞれ異なり、収穫されるブドウの個性にも幅をもたらす。代々受け継がれてきたこの畑仕事へのこだわりが、グラン・クリュ格付けの中でも骨格としなやかさを両立したスタイルの土台となっている。

こうした環境に配慮した栽培は、シャンパーニュ地方の持続可能な栽培基準「Viticulture Durable en Champagne(VDC)」の認証取得にも結びついている。ブドウ栽培から瓶詰めに至るまで、家族の目が行き届く規模を保ち続けていることが、このメゾンの個性を支えている。

栽培・生産データ
自社畑面積2ha
区画数約10区画
品種構成ピノ・ノワール70%、シャルドネ30%
平均樹齢約40年
標高110〜240m
熟成期間(澱の上)3〜10年
認証Viticulture Durable en Champagne(VDC)

醸造方針

ヴィラール・ミローはRC(レコルタン・コオペラトゥール)として、収穫したブドウをユニオン・シャンパーニュ傘下のアンボネイ醸造センター(Centre Vinicole d'Ambonnay)に搾汁・醸造委託する体制を取る。自社に醸造設備を持たない代わりに、協同組合の設備と技術を活用し、畑で育てたブドウの個性を丁寧にワインへと変換している。

この体制のもと、パスカル・ヴィラールは畑での栽培管理に専念しながら、ユニオン・シャンパーニュが培ってきた醸造技術を取り入れることができる。栽培と醸造それぞれの専門性を組み合わせることで、規模は小さくとも品質にぶれのないシャンパーニュづくりを実現している。澱の上での熟成期間はキュヴェによって3〜10年と幅があり、じっくりと時間をかけて複雑味を育てる。また原酒の一部では、フレッシュ感を保つためにマロラクティック発酵をあえて行わない造りも取り入れられており、果実の輪郭を際立たせる仕上がりにつながっている。長期にわたる瓶内熟成は、グラン・クリュならではの骨格に丸みと複雑な香味を与え、時間をかけて育まれる奥行きのある味わいへとつながっていく。

受賞歴・評価

Guide Hachette des Vinsにレンジの一本が掲載された実績があり、グラン・クリュならではの複雑な香りとエレガンスな余韻を持つ味わいとして評価されている。少量生産ならではの目の行き届いた造りが、こうした評価にもつながっているといえるだろう。こうした評価は、単一のキュヴェにとどまらず、レンジ全体を通じた品質への信頼を裏付けるものといえる。

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