Trouillard / トゥルヤールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Hautvillersを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Trouillard / トゥルヤール

Trouillard

トゥルヤール

トゥルヤール(Trouillard)は、1896年に創業者リュシアン・トゥルヤールがブランドを興したエペルネ近郊のシャンパーニュ・メゾン。四代にわたる家族の歩みを経て、2006年からは名門ゴビヤール家が経営を継承し、伝統の味わいを今に受け継いでいる。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Grande Vallée de Marne / グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
51160 Hautvillers / オーヴィレール [Premier Cru]
所在地167 Rue de Bacchus, 51160 Hautvillers (Google Maps)
公式サイトhttp://www.champagnetrouillard.com/
SNS@champagne.trouillard
Tel+33 (0)3 26 55 37 55, +33 (0)3 26 55 46 33(fax)
設立1896
製造業者種別NM
生産者表記TROUILLARD

商品更新情報

特徴・スタイル

味わいの一貫性を大切にするトゥルヤールは、ステンレスタンクでの一次発酵とマロラクティック発酵を経たのち、リザーブワインを30〜35%ほど配合して安定した個性を守っている。ラインナップはブリュットからドゥミ・セック、ブラン・ド・ブランやブラン・ド・ノワール、ロゼまで幅広く展開する。中でも創業者リュシアン・トゥルヤールへのオマージュとして生まれたキュヴェ・デュ・フォンダトゥールは、条件の良い年にオーヴィレール産の最良のシャルドネ区画だけから造られる、ブランドの顔ともいえる一本だ。

歴史・ブランドストーリー

トゥルヤールの物語は1879年、エペルネ近郊ヴィネのヴィニュロン一家に生まれたリュシアン・トゥルヤールに始まる。ピエリーの小さなメゾンで醸造を学んだ彼は、1896年に自身初のキュヴェ1,500本を世に送り出してブランドを興した。第一次大戦後の1919年には地元の流通会社を買収して事業を5万本規模へ拡大し、エペルネに拠点となる家を構えている。 大戦中、リュシアンは4年間従軍しヴェルダンの塹壕戦を経験し、その間、妻アンリエットが事業を守った。戦後は息子のジャンとルネが経営を継承し、技術を担うジャンと商業・財務を担うルネの二人三脚で発展させる。ジャンは小さな区画を買い足しながら自社畑を育て、最終的に約15haへと広げた。 1966年にリュシアン、1974年にジャンが世を去った。1980年、事業グループはジョゼフ・アンリオへ売却されルネも引退したが、ジャンの息子ベルトランはトゥルヤールのブランドだけを引き継ぎ、独立経営を続けた。2006年、ベルトランはオーヴィレールの名門メゾン、J.M.ゴビヤール・エ・フィスと提携する形でトゥルヤールを託し、以後はゴビヤール家がブランドの経営・生産を担っている。

詳細

トゥルヤール(S.A.R.L. Champagne Trouillard)は、ブドウ栽培から瓶詰めまでを自社で手がけるネゴシアン・マニピュラン(NM)に分類されるシャンパーニュ・メゾンである。NMとは、自社畑のブドウに加えて契約栽培家からもブドウを購入し、瓶詰め・仕上げまでを一貫して行う生産者を指す区分で、多様な原料を組み合わせやすいのが特徴だ。トゥルヤールのかつての本拠地はエペルネだったが、現在の本社とセラーはエペルネ近郊のオーヴィレール周辺に置かれている。

自社畑はヴァレ・ド・ラ・マルヌのディジー周辺、コート・デ・ブラン、そしてオーブ県のレ・リセ周辺と、シャンパーニュ地方の複数の産地にまたがって点在している。ヴァレ・ド・ラ・マルヌはピノ・ムニエが中心の産地として知られ、コート・デ・ブランは白亜質の土壌でシャルドネの銘醸地とされる。オーブ県はシャンパーニュ地方の南に位置し、キンメリジャン土壌を持つ区画も多い。産地ごとに異なる個性を持つブドウを組み合わせられることが、トゥルヤールの畑構成の強みとなっている。

中でも中核となるのはオーヴィレールおよびその周辺の区画で、HVE(Haute Valeur Environnementale:環境高付加価値農業)レベル3の認証を取得している。これは農薬や化学肥料の使用を抑え、生物多様性や土壌の保全に配慮した栽培管理を行っていることを示す仏国の公的認証制度で、環境負荷の低減に向けた姿勢がうかがえる。

栽培品種はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3種で、シャンパーニュを構成する主要品種を一通り自社畑でカバーする。ブドウの調達は自社畑での収穫に加え、契約するレコルタント(栽培家)からの購入も組み合わせる方式を採っており、産地の異なる原料を安定的に確保することでキュヴェごとの個性と量産の両立を図っている。

2006年以降、トゥルヤールはオーヴィレールの名門メゾンであるJ.M.ゴビヤール・エ・フィスと提携する形でブランドを託されており、現在はゴビヤール家の下で醸造・生産が続けられている。長い歴史の中で培われた技術と哲学は、経営主体が変わった後も受け継がれている。

栽培・生産データ
創業年1896年
自社畑面積約15ha
栽培品種シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
リザーブワイン配合率30〜35%
環境認証HVE レベル3

醸造方針

一次発酵はステンレスタンクで行われ、雑味の少ないクリアな果実味を引き出したのち、マロラクティック発酵を経ることで角の取れた丸みのある口当たりに仕上げる。

さらにリザーブワインを30〜35%程度の比率でブレンドすることで、収穫年ごとの気候差によるばらつきを抑え、トゥルヤールらしい安定した味わいを毎年届けられるよう設計されている。リザーブワインとは、収穫年をまたいで保管しておいた過去のワインのことで、これを一定量ブレンドに加えることで、その年の出来に左右されにくい一貫した味わいを保つことができる。こうした手法により、初めてトゥルヤールを手に取る人にも親しみやすい、安定感のある味わいが実現されている。

ラインナップ構成

定番となるエクストラ・セレクションはブリュットとドゥミ・セックの2タイプを展開し、単一品種にこだわったブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワールも用意されている。上級レンジのエレクシウムはブリュットとロゼの2タイプ、そして創業者への敬意を込めたキュヴェ・デュ・フォンダトゥールはブリュットとロゼのミレジメ(収穫年)表記で仕立てられる。さらにヴュー・ラタフィア・シャンプノワと呼ばれるシャンパーニュ地方伝統の甘口食前酒も手がけており、シャンパーニュ以外の伝統的な産品にも取り組む姿勢がうかがえる。エントリーレンジから記念日向けのプレステージ・キュヴェまで幅を持たせることで、日常のグラス一杯から特別な機会まで、さまざまなシーンに応えられるラインナップとなっている。

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