Roger Adnot / ロジェ・アドノは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Vertusを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Roger Adnot / ロジェ・アドノ

Roger Adnot

ロジェ・アドノ

ロジェ・アドノは、コート・デ・ブランのプルミエ・クリュ、ヴェルテュから生まれるブラン・ド・ブランのブランドです。名前は、造り手一族の祖父母から受け継がれたもの。長期熟成させた古いリザーヴワインを織り込み、シャルドネだけが描く繊細な世界を、家族の記憶とともに一杯に映し出します。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
Blancs-Coteaux / ブラン=コトー
- 51130 Vertus / ヴェルテュ [Premier Cru]
所在地-
公式サイト-
製造業者種別RM
生産者表記CHAMPAGNE COLIN
関連銘柄Colin

商品更新情報

特徴・スタイル

ロジェ・アドノは、ヴェルテュのシャルドネだけで造られるブラン・ド・ブランです。プルミエ・クリュに格付けされたこの村のシャルドネは、コート・デ・ブランのなかでも張りのある酸と厚みのある果実味を併せ持ちます。 このブランドを特徴づけるのが、1980年から1989年にかけて仕込まれたリザーヴワイン(過去の収穫年の原酒を保存したもの)の使用です。数十年の時を重ねた古酒がわずかに加わることで、若々しい果実味の奥にナッツやドライフルーツのような深みが生まれ、一杯のなかに時間の厚みが宿ります。祖父母の名を冠したブランドにふさわしい、記憶を味わうシャンパーニュです。

歴史・ブランドストーリー

ロジェ・アドノという名は、ヴェルテュで代々ブドウを育ててきた一族の記憶に由来します。この名を冠したのは、造り手である兄弟の母方の祖父ロジェ・アドノと、その妻ジュヌヴィエーヴです。祖父ロジェは、畑仕事の手ほどきから土地との向き合い方までを孫たちに伝えた、栽培における精神的な導き手だったと語り継がれています。 現在このブランドは、ヴェルテュに拠点を置く家族経営のドメーヌが手がける「系譜(Généalogie)」と名付けられたレンジの一員として世に出ています。先祖ひとりひとりの名をキュヴェに与え、その人が生きた時代を一本のシャンパーニュに重ねる。ロジェ・アドノも、その物語のひとつです。

詳細

ロジェ・アドノが生まれるヴェルテュは、コート・デ・ブランの南端に位置するプルミエ・クリュの村です。コート・デ・ブランはその名が示すとおりシャルドネの一大産地で、白亜質の土壌が地下に広がり、水はけと保水性を兼ね備えた環境がシャルドネの繊細な酸を支えています。

ヴェルテュは、丘の向きや斜面の起伏に変化が多く、区画ごとに味わいの個性が分かれる村として知られます。ロジェ・アドノは、この村に根を下ろす家族経営のドメーヌが、自らの畑のシャルドネから仕立てるブラン・ド・ブランです。

醸造とリザーヴワイン

ロジェ・アドノの造りで最も大きな特徴となるのが、リザーヴワインの扱いです。このキュヴェには1980年から1989年にかけて仕込まれた原酒が組み込まれています。リザーヴワインとは、その年のブドウだけでは表現しきれない厚みや複雑さを補うために、過去の収穫年の原酒を保存しておき、瓶詰め前のアッサンブラージュ(調合)で加えるものです。多くの造り手は数年前までの原酒を用いますが、ここで使われるのは30年以上前の古酒にあたります。

長期間保存された原酒は、酸化のニュアンスと熟成由来の香りをまとい、少量でもワイン全体の骨格を大きく変えます。若いシャルドネの張りのある酸に、こうした時間の層が重ねられることで、ブラン・ド・ブランでありながら痩せた印象にならず、余韻に落ち着きのある一杯に仕上がります。プルミエ・クリュのシャルドネという素材の素直さと、長い年月を経た原酒の複雑さ。この二つの対比が、ロジェ・アドノという銘柄の輪郭を形づくっています。

「系譜」という発想

ロジェ・アドノという銘柄名は、造り手一族の祖父母の名前をそのまま冠したものです。手がけるドメーヌは、家族の系譜をたどる「Généalogie(系譜)」というレンジを設けており、先祖の名を与えられたキュヴェが並びます。ブドウ畑は、植えた世代と収穫する世代が異なることも珍しくない、時間の長い仕事です。誰がどの畑を拓き、誰がその手入れを引き継いだのか。そうした積み重ねをラベルの上に残すという発想が、このレンジの根底にあります。

ロジェ・アドノ本人は、孫にあたる現在の造り手たちに栽培の考え方を伝えた導き手だったと語り継がれています。土地との向き合い方は、文章では残りにくいものですが、その名を冠した一本を造り続けることは、記憶を手渡す方法のひとつなのでしょう。

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