Richard Royer / リシャール・ロワイエは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Balnot-sur-Laignesを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Richard Royer / リシャール・ロワイエ

Richard Royer

リシャール・ロワイエ

リシャール・ロワイエは、コート・デ・バール地区バルノ=シュル=レーニュで18世紀から続く家族経営メゾン。6代目当主が就農を機に自家醸造へ本格転換し、重力式醸造や卵型タンクなど独自の哲学でTerra Vitis認証畑から個性豊かなシャンパーニュを生み出している。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Barséquanais / バルセカネ
村10110 Balnot-sur-Laignes / バルノ=シュル=レーニュ
所在地14 GRANDE RUE, 10110 Balnot-sur-Laignes (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-richard-royer.com/
MailRICHARD@CHAMPAGNE-RICHARD-ROYER.COM
Tel+33 (0)6 70 12 36 77
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

リシャール・ロワイエの真骨頂は、モストを重力だけで移送する丁寧な仕込みと、フードルや卵型タンクを使い分ける熟成へのこだわりにある。亜硫酸の使用は2011年以降できる限り抑えられ、ブドウ本来の果実味とテロワールの個性を素直に映し出すスタイルを志向。バルノ=シュル=レーニュの石灰質土壌が育むきめ細やかな酸と、丁寧な醸造から生まれる奥行きが調和した味わいが持ち味だ。 看板キュヴェ「Originel」に代表されるように、果実の凝縮感と繊細な酸のバランスを重視し、当たり年には最上位キュヴェを伝統的な樽仕込みで醸すなど、年ごとの個性を尊重した丁寧なものづくりを貫いている。

歴史・ブランドストーリー

リシャール・ロワイエは18世紀から続く家族経営で、コート・デ・バール地区バルノ=シュル=レーニュに根を張ってきた。多くの栽培農家がブドウを協同組合や大手メゾンへ販売する中、当主リシャール・ロワイエの両親の代からすでに自家醸造への移行が始まっていた。 2007年、農業食品工学と醸造学の学位を携えてドメーヌに戻ったリシャール・ロワイエは、フランス内外での研修で培った知見をもとに製造工程を刷新。生産能力を大きく拡大させ、協同組合や大手メゾンへの販売量を段階的に減らしながら、自社での醸造・瓶詰めを軸とする経営へと舵を切った。 2011年にはTerra Vitis認証を取得し、持続可能な農業への取り組みを対外的にも明確化。2021年からはさらに一歩進め、有機農法(ビオ)への転換を開始している。現在はパートナーと常勤スタッフ2名、繁忙期には季節労働者を加えた体制でドメーヌを支えている。

詳細

リシャール・ロワイエは、シャンパーニュ地方南部のコート・デ・バール地区(オーブ県)、バルノ=シュル=レーニュに拠点を置くレコルタン・マニピュラン(RM)。18世紀から続く家族経営のドメーヌで、自社畑は合計13haに及ぶ。畑の中心はバルノ=シュル=レーニュに置かれているが、ジェ=シュル=セーヌやフォンテットにも区画を保有し、地域全体に根を張った栽培を行っている。

現当主のリシャール・ロワイエはこのドメーヌで生まれ育ち、家業を6代目として受け継いだ。農業食品工学と醸造学を修め、フランス内外での研修を経て2007年に就農すると、それまで協同組合や大手メゾンへブドウを販売するのが一般的だったコート・デ・バールにあって、自社での醸造・瓶詰めを軸とする体制へと大きく舵を切った。両親の代からすでに自家醸造への移行は始まっていたが、生産能力を拡大し、協同組合や大手メゾンへの販売量を段階的に減らしていったのはリシャール・ロワイエの代においてである。現在はパートナー1名(事務管理担当)と常勤スタッフ2名、繁忙期には季節労働者を加えた体制でドメーヌを運営している。

品種構成はピノ・ノワールが80%を占め、シャルドネ15%、ピノ・ムニエ5%という比率で構成される。土壌はキンメリジャン期の石灰質土壌で、コート・デ・バールらしいミネラル感と骨格を果実に与える。栽培においては13ha中10haがTerra Vitis認証を取得しており、2011年の加盟以降、持続可能な農業への取り組みを重ねてきた。2021年からはさらに一歩進め、有機農法(ビオ)への転換を開始している。

自社畑の中でも「Les Envers de Valenne」は特筆すべき区画で、単一区画から生まれるモノパルセレール・キュヴェの産地となっている。畑ごとの個性を丁寧に見極める姿勢は、ドメーヌ全体の栽培方針にも通底しており、こうした単一区画からのキュヴェ造りは、その土地固有の個性を一本のボトルに落とし込もうとする試みでもある。

栽培データ
自社畑面積13ha
Terra Vitis認証面積10ha
品種構成ピノ・ノワール80%/シャルドネ15%/ピノ・ムニエ5%
Terra Vitis加盟2011年〜
有機農法(ビオ)転換開始2021年〜
常勤スタッフ数2名

醸造方針

収穫したブドウから搾汁したモストは、ポンプを使わず重力だけで移送される。動力を使わないこの手法は、果汁への圧力や酸化を最小限に抑え、繊細な香りとフレッシュな果実味を保つことにつながる。醸造家の手仕事を丁寧に積み重ねるこの方式により、果汁への負荷を抑えた繊細な仕込みを実現している。熟成にはフードル(大樽)に加え、シャンパーニュ地方では珍しい卵型タンク(cuves ovoïdes)を用いており、木の風合いと丸みのある質感を両立させる独自のスタイルを築いている。卵型タンクは対流が生まれやすい形状によりワインが穏やかに攪拌され、澱との接触を促しながら丸みのある質感を育んでいく。

亜硫酸の使用量は2011年以降、可能な限り抑える方針が貫かれ、ブドウ本来の果実味とテロワールの表情をそのまま瓶に閉じ込めることを目指している。また、大きな当たり年に限っては、最上位キュヴェを樽(フュ)で伝統的に仕込むなど、年ごとの気候の個性を尊重した丁寧なものづくりが行われている。こうした一貫したアプローチは、収穫年ごとの個性をありのままに表現するという、ドメーヌが大切にしてきた哲学を映し出している。

受賞歴・国際評価

Guide Hachette des Vinsに掲載されるなど、フランス国内のワインガイドでも存在感を示している。国際的な品評会Concours Vinalies Internationalでは金賞・グランゴールド賞を含む複数のメダルを獲得しており、コート・デ・バールという産地の実力を体現する造り手のひとつとして評価を高めている。こうした評価は、家族経営の小規模ドメーヌでありながら品質へのこだわりを貫いてきた歩みの裏付けとなっている。

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