Domaine Mallet / ドメーヌ・マレは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Trélou-sur-Marneを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Domaine Mallet / ドメーヌ・マレ

Domaine Mallet別名:Philippe Mallet

ドメーヌ・マレ別名:フィリップ・マレ

ドメーヌ・マレは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのトレルー=シュル=マルヌを拠点とする、自社畑のブドウだけで仕込むRM(レコルタン・マニピュラン)生産者。畑の約8割を占めるムニエを主軸に、28区画を丁寧に仕込み分け、2024年には家族の記憶と刷新を結ぶ新たな屋号のもとで再出発を果たした。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Terroir de Condé / テロワール・ド・コンデ
02850 Trélou-sur-Marne / トレルー=シュル=マルヌ
所在地17 rue de l’Europe, 02850 Trélou-sur-Marne (Google Maps)
公式サイトhttps://www.domainemallet.fr/fr
Mailalexandre@domainemallet.fr
SNS@champagnemallet
Tel+33 (0)7 61 41 49 73
製造業者種別RM
インポーターアズマコーポレーション

商品更新情報

特徴・スタイル

ドメーヌ・マレのシャンパーニュを特徴づけるのは、畑の約8割を占めるムニエの存在感だ。ムニエは果実味が豊かで親しみやすい葡萄品種とされ、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの温暖な気候ともよく調和する。同ハウスは全キュヴェでマロラクティック発酵をあえて行わず、りんごや洋梨を思わせる爽やかな酸とアロマの純度をそのまま瓶に閉じ込める方針を貫く。さらに28区画それぞれを個別に醸造する「区画ごとのミクロキュヴェ」を軸に据えることで、同じヴァレ・ド・ラ・マルヌでも畑ごとに異なる表情を飲み比べられるのが魅力だ。率直でフルーティー、土地の個性がまっすぐ伝わる味わいを志向している。

歴史・ブランドストーリー

ドメーヌ・マレは、かつて「Champagne Philippe Mallet」の名で営まれていた家族経営のシャンパーニュハウスである。畑を守ってきたのは父フィリップ・マレだったが、2019年、息子アレクサンドル・マレが経営を受け継ぎ、新たな世代としてハウスの舵を取ることになった。 引き継ぎから5年を経た2024年、アレクサンドルはブランド名を「Domaine Mallet」へと改称する決断を下す。個人名を掲げたブランドから、一族が守り続けてきた「土地」そのものを前面に出す屋号への転換だった。父の名を外すという選択は、単なる刷新ではなく、家族の記憶と新しい挑戦を一つに結びつける「一族の土地への刻印」という理念のもとで行われたものだ。トレルー=シュル=マルヌの畑に根を張ってきた歴史を土台に、アレクサンドルは新しい章を書き始めている。

詳細

ドメーヌ・マレは、シャンパーニュ地方でもムニエの銘醸地として知られるヴァレ・ド・ラ・マルヌの、トレルー=シュル=マルヌを拠点とするRM(レコルタン・マニピュラン)である。RMとは栽培から醸造・瓶詰めまでを自社で一貫して手がける生産者を指す呼称で、買いブドウに頼らず、自らの畑の個性をそのままボトルに映し出せることが強みとなる。自社畑はトレルー=シュル=マルヌを中心に、ヴァンセル、バルジー=シュル=マルヌ、ヴェルヌイユ、コニジの計5つのコミューンにまたがる28区画に分散しており、面積は7.5〜8ha程度とされる。マルヌ川沿いの丘陵地に区画が点在するこの一帯は、粘土質を含む土壌と川がもたらす穏やかな気候により、古くからムニエの好適地として知られてきた。その土地の記憶を継ぐことが、ドメーヌ・マレの栽培哲学の出発点になっている。

栽培の主軸はピノ・ムニエで、全体の約8割を占める。残りをシャルドネとピノ・ノワールが補う構成だ。栽培にあたっては、生垣の植栽や除草剤の使用削減、土壌への自然な肥料投入など、土地の持続可能性を重視した取り組みを進めており、その結果としてHVE(高環境価値、フランス農務省が認定する環境配慮型農業の認証制度)とVDC(シャンパーニュ持続可能生産、生産地域独自の認証制度)の二重認証を取得している。シャンパーニュ地方では近年、こうした環境認証を取得する生産者が増えており、ドメーヌ・マレもその潮流の中で栽培を進めている。区画ごとに異なる土壌・日照条件を丁寧に見極めながら育てる姿勢が、後述する区画別の醸造方針にもつながっている。こうした畑への丁寧な向き合い方は、2024年の改称に込められた「一族の土地への刻印」という理念とも重なる。

栽培データ
自社畑面積7.5〜8ha
区画数28区画
主要品種構成ムニエ 約80%、シャルドネ・ピノ・ノワール
認証HVE、VDC
分布コミューン数5コミューン

醸造方針

ドメーヌ・マレは、全キュヴェにおいてマロラクティック発酵を行わない方針を貫いている。りんごや洋梨を思わせるフレッシュな酸と、アロマの純度をそのまま生かすための選択だ。仕込みでは28区画それぞれを個別に醸造する「区画ごとのヴィニフィカシオン」を重視し、区画同士のブレンドに頼らず、畑の個性を一つひとつ見極めるミクロキュヴェづくりを軸に据えている。こうした手法により、同じヴァレ・ド・ラ・マルヌでも畑によって異なる個性が保たれ、飲み手はボトルごとに異なる表情を楽しむことができる。

2024年のブランド刷新にあわせて、キュヴェ構成も「Racine(ラシーヌ)」と「Créations(クレアシオン)」の2ラインに整理された。Racineはフランス語で「根」を意味し、先代から受け継いだ伝統的な造りを継承するラインであり、一族が土地に張ってきた根を象徴する。Créationsはアレクサンドルが手がける新設ラインで、単一ヴィンテージ・単一区画のブリュット・ナチュールを中心に据える。Créationsを代表するキュヴェ「Terre d'Avize」は、1974年に祖父が植えた区画のブドウに由来し、家族の記憶を一本のシャンパーニュに刻む試みとなっている。この2ライン構成により、ドメーヌ・マレの伝統と革新、両方の側面を一つのポートフォリオの中で読み解けるようになっている。

畑を巡る体験

ドメーヌ・マレでは、畑そのものを体験するワイナリー訪問も受け入れている。4×4のジープに乗って区画を巡るツアーでは、丘陵地に立ち寄って景色を楽しむ時間が設けられ、昼食は薪火を使った小屋で提供される。区画をめぐるガイド付きハイキングも用意されており、トレルー=シュル=マルヌの土地の起伏や畑の表情を、飲むだけでなく歩いて感じられる仕立てになっている。ボトルの奥にある土地の風景まで含めて味わいたい人に向けた体験だ。土地との結びつきを直接感じてもらうことも、家族経営としての姿勢の一部となっている。

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