Philippe Lancelot / フィリップ・ランスロは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Cramantを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Philippe Lancelot / フィリップ・ランスロ

Philippe Lancelot

フィリップ・ランスロ

フィリップ・ランスロは、コート・デ・ブランのグラン・クリュ、クラマンを拠点に自社畑のブドウだけで醸造するレコルタン・マニピュラン。2012年から全区画をビオディナミ農法に転換し、醸造家エルヴェ・ジェスタンとの協働のもと、亜硫酸無添加で区画ごとの個性を映すシャンパーニュを手がける。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
51530 Cramant / クラマン [Grand Cru]
所在地155 All. de la Garenne, 51530 Cramant (Google Maps)
公式サイトhttps://philippelancelot.com/
Mailinfo@philippelancelot.com
SNS@champagnephilippelancelot
Tel0673280897
製造業者種別RM
インポーターEmotions株式会社
株式会社ドリームスタジオ

商品更新情報

特徴・スタイル

フィリップ・ランスロが目指すのは、クリュや区画それぞれが持つ個性を最大限に引き出すこと。収穫のたびに畑と向き合う「区画と心のときめき」という発想のもと、ヴィンテージごと・区画ごとに表情の異なるキュヴェを仕立てる。 亜硫酸をほとんど使わない醸造により、ブドウ本来の果実味とミネラルのバランスが際立ち、ドサージュもほとんど、あるいは全く必要としないほど自然な調和を備える。エレガントで厚みがあり、純粋さと唯一無二の個性を兼ね備えたスタイルに仕上がっている。

歴史・ブランドストーリー

フィリップ・ランスロの歴史は、1970年代に両親が「ドメーヌ・Y・ランスロ・ワネール」を興したことに始まる。父方の姓ランスロと母方の旧姓ワネールを冠したこのドメーヌは、クラマンを中心にアヴィーズ、シュイィ、オワリィ、エペルネ、アイの各村に相続した畑を受け継ぎ、家族経営の礎を築いた。 現当主フィリップは、畑仕事から醸造まで一貫して手がけるレコルタン・マニピュラン。2012年、全区画でビオディナミ農法への転換を開始し、2014年にABエコセール、2015年にデメテール、2020年にビオディヴァンと、段階を踏んで認証を重ねてきた。 転機となったのは2009年ヴィンテージから始まった、著名な醸造家エルヴェ・ジェスタンとの協働である。ブドウが持つ最適な成熟度を追求しながら亜硫酸の使用を抑える方向へと舵を切り、2015年ヴィンテージ以降は無添加という一線に到達した。両親から受け継いだ畑を、次の世代の哲学で磨き上げる歩みが続いている。

詳細

コート・デ・ブランは、白亜質の土壌とシャルドネ栽培への適性で知られるシャンパーニュの主要地区であり、その中でもクラマンは代表的なグラン・クリュ村の一つに数えられる。フィリップ・ランスロは、このクラマンを本拠地とする家族経営のドメーヌである。

1970年代にフィリップの両親が「ドメーヌ・Y・ランスロ・ワネール」として創業し、父方の姓ランスロと母方の旧姓ワネールを冠したこの名のもと、クラマンを中心にアヴィーズ、シュイィ、オワリィ、エペルネ、アイの6村に相続した畑を受け継いだ。現在は現当主フィリップ・ランスロが、自社畑のブドウのみで栽培から醸造まで手掛ける生産者、レコルタン・マニピュランとして経営を担っている。

畑の総面積は約4haとされ、クラマン・アヴィーズ・シュイィ(いずれもグラン・クリュ)、オワリィ(プルミエ・クリュ)、エペルネ、アイ(グラン・クリュ)と、格付けの異なる6つの村に区画が点在する構成が特徴である。クラマン、アヴィーズ、シュイィの3つのグラン・クリュに加え、プルミエ・クリュのオワリィ、そしてエペルネ、アイという性格の異なる村々に区画を持つことで、シャルドネを中心としながらも幅のあるテロワール表現を可能にしている。

2012年からは全区画でビオディナミ農法への転換に着手し、2014年にABエコセール認証、2015年にデメテール認証、2020年にビオディヴァン認証と、段階を踏んで有機・ビオディナミの認証を重ねてきた。ビオディナミ農法は、化学肥料や農薬を用いない有機栽培をさらに一歩進め、天体や月のリズムに合わせて栽培・醸造の作業を組み立てる農法として知られる。

個々の区画にも物語が息づく。クラマンでは複数区画を統合したシャルドネ100%の畑を持ち、植樹年は1951年から1989年に及ぶ。シュイィの「ル・フォン・デュ・バトー」「プリュムコック」といったリュー・ディ(区画名)、アヴィーズの「レ・シャントレーヌ」など、個性あるテロワールを一つひとつ活かす姿勢を貫く。エペルネの区画「レ・ポミエ」は、ピノ・ムニエのマサル・セレクション(実生選抜による混植)による畑で、祖父ダニエルと父が1968年に植樹したとされ、三代にわたる家族の畑への関わりを物語る。

栽培哲学の根底にあるのは、「各クリュ・各区画が持つDNAを最大限に引き出す」という一貫した姿勢である。収穫のたびに畑と対話しながら仕立てを見極める「区画と心のときめき」という発想のもと、同じ区画でもヴィンテージによって異なる表情を尊重し、画一的な量産思考とは一線を画す栽培・醸造に取り組んでいる。

栽培・認証データ
項目内容
総面積約4ha
畑の所在村数6村
クラマン区画 植樹年1951〜1989年
クラマン区画 平均樹齢約45年
レ・ポミエ(エペルネ)植樹年1968年
ABエコセール認証取得2014年
デメテール認証取得2015年
ビオディヴァン認証取得2020年

醸造方針

醸造では区画ごとの個性を活かすため、区画別の個別醸造を志向し、キュヴェに応じて木樽とステンレスタンクを使い分けている。区画ごとに醸造を分けるアプローチは、同じ村・同じ品種であっても土壌や樹齢の違いによってブドウの個性が変わることを踏まえたものであり、テロワールの違いをそのままグラスに映し出そうとする姿勢の表れといえる。

2009年ヴィンテージから著名な醸造家エルヴェ・ジェスタンとの協働が始まり、ブドウの最適な成熟度を追求しながら亜硫酸の添加を抑える方向へと醸造スタイルを移行させた。このコラボレーションを通じて、ブドウが持つ力を最大限に生かす方向へと醸造哲学が磨かれてきた。

2015年ヴィンテージ以降は亜硫酸無添加を貫き、ワインが自然に備えるバランスの良さゆえに、ドサージュもほとんど、あるいは全く必要としない仕上がりを実現している。マロラクティック発酵は、少なくとも一部のキュヴェで行われている。

1970年代の創業から半世紀近くを経てなお、両親から受け継いだ畑を次世代の哲学で磨き上げる姿勢に変わりはなく、フィリップ・ランスロは家族の歩みをボトルに刻み続けている。

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