目次
P. Lancelot Royer
P.ランスロ・ロワイエ別名:ランスロ・ロワイエ
基本情報
| 地区 | Côte des Blancs / コート・デ・ブラン |
| 村 | 51530 Cramant / クラマン [Grand Cru] |
| 所在地 | 540 rue du Général de Gaulle, 51530 Cramant (Google Maps) |
| 公式サイト | - |
| Tel | +33 (0)3 26 57 51 41, +33 (0)3 26 57 12 25(fax) |
| 設立 | 1960 |
| 製造業者種別 | RM |
| インポーター | 株式会社八田 |
| 生産者表記 | E.A.R.L. P. LANCELOT ROYER |
商品更新情報
2026-09-29 18:23:25 キュヴェ・ド・レゼルヴ・R・R・ブラン・ド・ブラン・ブリュットの商品情報を更新しました。
2026-09-29 04:26:28 キュヴェ・ド・シュヴァリエ・ブラン・ド・ブランの商品情報を更新しました。
特徴・スタイル
歴史・ブランドストーリー
詳細
P.ランスロ・ロワイエの自社畑は約5.3ha。本拠地クラマンを中心に、アヴィーズ、オジェといったコート・デ・ブランのグラン・クリュに区画を持ち、植えられているのはすべてシャルドネだ。ブラン・ド・ブラン専業というスタイルは、この畑の構成をそのまま映した、いわば必然の選択である。
メゾンが本拠を置くクラマンは、シャルドネの聖地と呼ばれるコート・デ・ブランの中でもグラン・クリュに格付けされる村のひとつ。P.ランスロ・ロワイエはこの村の個性を写し取ることをテーマとしており、100%クラマン産のブドウだけで仕立てるヴィンテージ・キュヴェも手がけている。
クラマンの畑を特徴づけるのは、村名の由来とも伝わる白亜(craie)質の土壌である。表土はおよそ50cmと薄く、その下には石灰岩の層が広がる。ブドウの樹の根はこの層まで深く伸び、多孔質の石灰岩が毛細管現象によって蓄えた水分を吸い上げていく。メゾンはこの仕組みにより、2022年のような暑く乾燥した年でも樹勢が保たれると説明する。こうした土壌条件こそが、クラマンのシャンパーニュに繊細なミネラル感をもたらす源とされている。また、収穫されるグラン・クリュのブドウの一部はビルカール・サルモンにも販売されており、畑そのものの評価の高さをうかがわせる。
創業以来掲げるのは「テロワールに忠実なシャンパーニュ」というビジョンである。1996年に跡を継いだシルヴィーとミシェル・ショーヴェは石灰岩のカーヴを拡張し、2023年からは航空宇宙工学出身のエドゥアールが科学的・分析的な視点を栽培に持ち込むなど、世代を重ねながらもクラマンの個性を表現するという軸は変わっていない。現在はエドゥアールが代表としてメゾンを率い、妻マリーとともに次の時代を見据えた歩みを進めている。
| 創業年 | 1960年 |
|---|---|
| 自社畑面積 | 約5.3ha |
| 品種構成 | シャルドネ100% |
| 表土の厚さ | 約50cm(下層は石灰岩) |
| ヴィンテージ・キュヴェの熟成期間 | 約7年 |
醸造方針
醸造の出発点にあるのは、果実に余計な負荷をかけないという考え方である。収穫後の果汁(ムー)はポンプなどの機械を使わず、重力のみでセラー地下のタンクへと静かに送られる。デリケートなシャルドネの風味を損なわない、穏やかなアプローチだ。
アッサンブラージュ(複数のワインの調合)に厚みと複雑味を与えるのが、フードル(大樽)やオーク樽で熟成させるリザーヴワインである。骨格のあるベースに樽由来のニュアンスを重ねることで、端正なスタイルの中に奥行きが生まれる。また一部の少量ロットでは、瓶を手にしたまま手作業で澱を抜く伝統技法「デゴルジュマン・ア・ラ・ヴォレ(dégorgement à la volée)」を今も実践している。機械化が進んだ現代では珍しい、熟練を要する手仕事である。
時間のかけ方にも、このメゾンらしい実直さが表れている。100%クラマン産のヴィンテージ・ブラン・ド・ブランは、セラーで約7年の熟成を経てからリリースする方針を貫く。ドサージュ(糖分添加)は辛口のブリュットが中心で、エクストラ・ブリュットはミレジメや特別なキュヴェに限定するなど、味わいの設計にも一貫した哲学が感じられる。
こうした一つひとつの選択に共通するのは、華やかな演出よりも、畑の個性と時間の力を信じる姿勢である。食卓での長期熟成に耐える骨格とエレガンスを備えたシャンパーニュは、その積み重ねから生まれている。
評価・掲載
フランスを代表するワインガイドのひとつ、ル・ギド・アシェット・デ・ヴァンには生産者として掲載されている。また、国際的なワイン評価誌ジルベール・エ・ガイヤールも2023年にメゾンを取材し、クラマンのテロワールと家族の造りを詳しく紹介するなど、その実直な仕事は専門メディアからも注目を集めている。
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