P. Guerre et Fils / P.ゲール・エ・フィスは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Venteuilを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
本サイト「シャンパンが好き! - シャンパン専門サイト」は、複数の企業と提携しており、記事内・商品一覧内のリンクを経由してご購入いただいた場合、運営者に報酬が支払われることがあります。読者の方の購入金額に追加負担は生じません。 ※運営者情報・サイトポリシーはこちら

目次

P. Guerre et Fils / P.ゲール・エ・フィス

P. Guerre et Fils

P.ゲール・エ・フィス

P.ゲール・エ・フィスは、ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区ヴァントゥイユを拠点に、1870年の移住以来三代にわたって畑を受け継いできた家族経営のレコルタン・マニピュラン(栽培醸造家)です。8つの村に広がる自社畑で、多彩なテロワールを活かしたシャンパーニュを手がけています。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Vallée de la Marne Rive Droite / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ・リヴ・ドロワ
村51480 Venteuil / ヴァントゥイユ
所在地3 rue de Champagne, 51480 Venteuil (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-guerre.com/
Mailchampagne.michel.guerre@orange.fr
SNS@champagne_p_guerre.et.fils
Tel+33 (0)3 26 58 62 72
製造業者種別RM
インポーター有限会社ヌーヴェル・セレクション
生産者表記EARL MICHEL GUERRE

商品更新情報

特徴・スタイル

P.ゲール・エ・フィスのシャンパーニュは、複数の村と区画から集めたぶどうを丁寧にアッサンブラージュすることで生まれる、奥行きのある味わいが持ち味です。花や赤い果実、蜂蜜を思わせる香りに、柔らかな口当たりとバランスの良さが調和し、初めての一杯にも親しみやすいスタイルを描きます。長く熟成させたキュヴェにはリッチで密度のある成熟感が宿り、シャルドネだけで仕立てたキュヴェには繊細でエレガントな一面ものぞきます。テロワールの多様性をそのままグラスに映すような造り手です。

歴史・ブランドストーリー

物語は1870年、フランス中央部クルーズ地方からヴァントゥイユへ移り住んだゲール家の挑戦から始まります。開拓者ジャン・ゲールは、妻と義父の助けを借りながら数区画のぶどう畑を切り開き、この地にシャンパーニュ栽培の礎を築きました。 1950年代に入ると、ジャンの息子ピエール・ゲールが「P.ゲール」のブランドを立ち上げ、多様なテロワールと品種、区画をあえて組み合わせるという、今日まで受け継がれる家の方針を確立します。 現在は当主ミシェル・ゲールが経営を引き継ぎ、妻ニコル、娘デルフィンとともに家族三人で畑とセラーを守っています。アッサンブラージュの場には顧問エノロジストも加わり、伝統と専門知の両輪でワインづくりを続けています。

詳細

P.ゲール・エ・フィスの自社畑は、本拠地ヴァントゥイユを含むヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区(ダムリー、ブルソー、エペルネ)から、コート・デ・ブランのアヴィーズ、ヴェルテュ、さらにコート・ド・セザンヌ、コトー・シュッド・デペルネまで、10の村にまたがって点在しています。ひとつの産地に偏らず複数のテロワールを組み合わせるこの構成は、1950年代にピエール・ゲールが打ち立てた「テロワール・品種・区画の多様化」という方針をそのまま体現するものです。

畑はシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3品種で構成され、平均樹齢は約30年に達しています。区画は8〜10に分かれており、レ・グラジョール、レ・リシュレット、ラ・トゥルマンティーヌといった固有の名を与えられた区画それぞれの個性を見極めながら栽培・収穫が行われ、単一の畑で完結させない姿勢が受け継がれています。畑仕事から醸造にいたるまで、環境に配慮した持続可能なぶどう栽培への取り組みも公式に掲げられており、次世代へ土地を引き継ぐ意識が随所に感じられます。

8つの村を軸に広がるこの畑の姿は、1870年にクルーズ地方から移住したゲール家が切り開いた数区画から始まり、1950年代にピエール・ゲールが掲げた「テロワール・品種・区画を多様化する」という方針のもとで少しずつ形づくられてきたものです。単一の畑に頼らず異なる個性を持つ区画を組み合わせることで、収穫年の気候変動にも揺らがない安定したスタイルを目指しています。経営形態はEARL(個人農業経営組合)で、家族単位でのぶどう栽培から醸造までを一貫して担う体制が、多様な区画を丁寧に管理できる規模感を支えています。

栽培・生産データ
自社畑面積約8.5ha
畑を保有する村数10村
区画数約10区画
平均樹齢約30年
栽培品種数3品種(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)
瓶内熟成期間24ヶ月〜48ヶ月
標準ドサージュ9g/L

アッサンブラージュと熟成へのこだわり

アルコール発酵はステンレスタンクで行われ、マロラクティック発酵を経て酸をまろやかに整えます。看板のブリュット・トラディションはピノ・ムニエ、ピノ・ノワール、シャルドネの3品種をアッサンブラージュした定番キュヴェで、長期の瓶内熟成を経てから市場に送り出されます。より長い熟成期間をかけるブリュット・レゼルヴ、シャルドネ100%で仕立てるブラン・ド・ブラン、赤ワインを加えて色調を作るブリュット・ロゼまで、レンジ全体を通じて複数の村・区画から集めたぶどうを組み合わせる哲学が貫かれています。アッサンブラージュの最終判断には顧問エノロジストも加わり、家族の経験と専門知見を掛け合わせてスタイルを磨き上げています。

熟成期間はキュヴェによって24ヶ月から48ヶ月までと幅があり、より長い時間を澱とともに過ごすキュヴェほど、まろやかで奥行きのある表情を帯びていきます。ドサージュは全体を通じて9g/L前後に抑えられ、果実の凝縮感を活かしながらも重くなりすぎない、食事に寄り添うスタイルを意識した造りとなっています。

ガイド・アシェットでの評価

P.ゲール・エ・フィスは、フランスの代表的なワインガイド「ギド・アシェット」において、2002年、2004年、2005年、2006年、2008年、2011年、2012年と複数年にわたり選出されており、安定した品質評価を長年にわたって受け続けています。

ワインの個別銘柄ではなく生産者そのものを評価するこのガイドでの継続的な選出は、特定の年やキュヴェに偏らない、造り手としての総合力の高さを裏づけています。ジャン・ゲールの開拓から続く3代分の経験が、複数のテロワールを操る技術として蓄積されてきた成果ともいえるでしょう。

この評価の積み重ねは、ミシェル、ニコル、デルフィンという家族3人が今も畑と向き合い続けている証でもあります。小さな家族経営だからこそ守り抜ける丁寧なものづくりの結晶です。

詳細を閉じる

キュヴェ一覧

画像集