Monial / モニアルは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Colombé-le-Secを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Monial / モニアル

Monial

モニアル

モニアル(Monial)は、コート・デ・バールのコロンベ=ル=セックで、中世クレルヴォー修道院ゆかりのセラーを受け継ぐシャンパーニュメゾン。かつてシトー会修道士がワインを仕込んだ「修道士の貯蔵庫」を拠点に、繊細さと豊満さを併せ持つ味わいを追求している。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Bar-sur-Aubois / バール・シュル・オウボワ
10200 Colombé-le-Sec / コロンベ=ル=セック
所在地Le cellier aux moines, 10200 Colombé-le-Sec (Google Maps)
公式サイトhttps://www.monial.net/
Mailcalon.emmanuel@wanadoo.fr
SNS
Tel+33 (0)3 25 27 02 04
製造業者種別NM

商品更新情報

特徴・スタイル

モニアルが掲げるのは「繊細かつ豊満な」スタイル。自社畑2haではピノ・ノワールを主体にシャルドネを育て、粘土石灰質の土壌が骨格のしっかりした果実味を育む。有機農業を志向する栽培に加え、アルコール発酵はステンレスタンクで丁寧に行い、マロラクティック発酵を経る。澱との接触は最低24か月、デゴルジュマン後も最低3か月休ませてから出荷するなど、時間をかけた熟成でまろやかさを引き出す。ブラン・ド・ノワールからブラン・ド・ブランまで、レンジ全体で味わいの幅を楽しめる。

歴史・ブランドストーリー

モニアルの物語は17世紀にさかのぼる。1115年に聖ベルナールが設立したクレルヴォー修道院のシトー会修道士たちが、コロンベ=ル=セック周辺にブドウを植え、「セリエ・オ・モワンヌ(修道士の貯蔵庫)」でコート・デ・バール最初のワインを仕込んだとされる。この地の実り豊かなブドウ栽培は長らく地域の礎となり、1911年にはオーブ県がシャンパーニュAOCの正式な生産地域として認められた。 現在のオーナーであるカロン=エガー家は、このセリエ・オ・モワンヌを含む土地・建物を4世代にわたり受け継いできた一族。ルイ14世が愛したと伝わる「精神性の高いワイン」の伝統に立ち返り、長く眠っていた修道士の貯蔵庫に再び光を当てたのが、エマニュエル・カロンと妻アニェス(旧姓エガー)である。2008年、夫妻はこの地で家族経営のシャンパーニュブランド、モニアルを立ち上げ、修道院時代から続く土地の記憶を今日のグラスへとつないでいる。

詳細

モニアルはネゴシアン・マニピュラン(NM)に分類される家族経営メゾンで、自社畑に加えて契約レコルタンから購入したブドウも用いてワインを仕込む。自社畑は、本拠地コロンベ=ル=セックとその周辺の複数村に点在する、合計2.00haの小規模な区画群である。品種構成はピノ・ノワールが全体の約3分の2、シャルドネが約3分の1を占め、粘土石灰質の土壌がコート・デ・バールらしい骨格を果実に与える。自社畑だけでは足りない分は、こうした契約栽培によって補われている。

栽培においては有機農業(Agriculture Biologique)ラベルを掲げ、環境に配慮した畑仕事に取り組んでいる。一方で慣行農法との併用も見られ、点在する区画ごとに柔軟な栽培管理を行っているとみられる。粘土石灰質の土壌が持つ保水性と水はけのバランスを生かしながら、ピノ・ノワールとシャルドネそれぞれの特性を引き出す栽培方針を採っている。

栽培・醸造データ
自社畑面積2.00ha
品種構成ピノ・ノワール約1.5ha、シャルドネ約0.5ha
セラー面積約600m²
歴史的建造物指定1919年
澱との接触期間最低24か月
デゴルジュマン後の熟成期間最低3か月

醸造方針

収穫したブドウは、まずステンレスタンクでアルコール発酵を行う。続いてマロラクティック発酵を経ることで、酸をまろやかにし、飲みやすさとコクを両立させる。瓶詰め後は澱との接触期間を最低24か月確保し、時間をかけて複雑味を育てる。デゴルジュマン(澱抜き)を終えたのちも、出荷までに最低3か月は瓶を休ませる方針を貫いており、味わいが落ち着いてから消費者のもとへ届けられる。

中世修道院ゆかりのセラー「セリエ・オ・モワンヌ」

モニアルが醸造・熟成の拠点とするのは、1115年に聖ベルナールが設立したクレルヴォー修道院のシトー会修道士たちが築いたセラー「セリエ・オ・モワンヌ(修道士の貯蔵庫)」である。17世紀、修道士たちはこの一帯にブドウを植え、コート・デ・バールで最初のワインを仕込んだと伝わる。約600m²にわたるこのセラーは1919年に歴史的建造物(モニュマン・イストリック)に指定された、シャンパーニュ地方でも類を見ない存在である。この歴史ゆえに、モニアルは単なる醸造所ではなく、コート・デ・バールにおけるシャンパーニュ生産の原点を今に伝える存在として位置づけられている。

天井には「オキュルス」と呼ばれる2つの開口部が今も残る。修道士たちは上階でブドウを圧搾し、絞った果汁をこの穴から直接セラーへ落とし込んでいたとされ、当時の醸造工程を物語る痕跡だ。上階には16世紀に装飾が施された礼拝堂があり、圧搾所の遺構とあわせて見学することができる。こうした構造は、修道院が自給自足の生産拠点として機能していた当時の営みを今に伝える貴重な手がかりとなっている。

展開レンジ

モニアルが手掛けるレンジは、スタンダードキュヴェのコミュニオをはじめ、ピノ・ノワール単一のブラン・ド・ノワール「リベラ・メ」とそのミレジム版、シャルドネ単一のブラン・ド・ブラン「リュクス・エテルナ」、シルヴ、そして古樹のピノ・ノワールを用いたコトー・シャンプノワの赤「ルージュ・カルディナル」まで幅広い。単一品種のキュヴェとブレンドのキュヴェを両方そろえることで、繊細さと豊満さという2つの個性を多角的に表現している。

認証とワインツーリズム

モニアルはAgriculture Biologique(有機農業)ラベルに加え、フランスのワインツーリズム認定「Vignobles et Découvertes」を取得し、修道院ワインの伝統を受け継ぐ生産者団体「Vins d'Abbayes」にも加盟している。敷地内にはジット(貸別荘)を併設し、セラー見学・試飲とあわせて滞在型の体験を提供している。

こうしたワインツーリズムへの取り組みは、単なる商品としてだけでなく、修道院時代からの歴史や畑の営みを直接体感できる場としてモニアルを訪れる価値を高めている。レンジ全体は専門評価誌でも安定した評価を得ており、繊細さと豊満さを兼ね備えたスタイルが高く評価されている。

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