目次
Michel Fallon
ミシェル・ファロン
基本情報
| 地区 | Côte des Blancs / コート・デ・ブラン |
| 村 | 51190 Avize / アヴィーズ [Grand Cru] |
| 所在地 | 1 Rue Truffart, 51190 Avize (Google Maps) |
| 公式サイト | - |
| 製造業者種別 | RM |
| インポーター | ヴィヴィット |
| 生産者表記 | Michel Fallon |
商品更新情報
2024-05-02 13:35:25 オザンヌ・グラン・クリュ・ブラン・ド・ブラン・ブリュットの商品情報を更新しました。
2023-12-29 14:45:26 オザンヌ・グラン・クリュ・ブラン・ド・ブラン・ブリュットの商品情報を更新しました。
特徴・スタイル
歴史・ブランドストーリー
詳細
ミシェル・ファロンの畑は、コート・デ・ブランのグラン・クリュ村アヴィーズにあります。主力のブラン・ド・ブランに使われる区画は、村内の5つのリュー・ディ(区画名)に分散した合計0.3812haという、シャンパーニュ地方でも屈指の小ささです。区画が細かく散らばっていることは、一見すると効率の悪さでしかありません。しかし区画ごとに土の状態や日当たりは少しずつ異なり、複数のリュー・ディを組み合わせることで、単一の畑では得られない味わいの層をつくることができます。
土壌はコート・デ・ブランらしい白亜(チョーク)質。保水性と排水性を両立するこの土壌は、シャルドネに硬質でまっすぐな酸をもたらします。樹齢も大きな資産で、5区画のうち4つは平均樹齢約60年、残る1区画は樹齢98年に達する古樹です。深く根を張った古い樹は収量こそ落ちますが、乾燥した年でも安定して実を熟させ、凝縮感のある果実をもたらします。
栽培は、必要最小限の介入にとどめるリュット・レゾネ(lutte raisonnée)を基本としながら、殺虫剤をはじめとする農薬は使わない方針を貫いています。ファロンが参照するのは、日本の福岡正信が提唱した自然農法の考え方で、有機栽培やビオディナミの技法も畑の状態に応じて取り入れる独自のアプローチを採ります。公式な有機認証を取得しているわけではなく、本人も肩書きとして名乗ることはありません。畑で起きていることを見て判断するという現場主義が、そのまま栽培スタイルになっています。
| 自社畑面積(主力区画) | 0.3812ha |
|---|---|
| 区画数 | 5リュー・ディ |
| 新規取得畑 | 1ha |
| 品種構成 | シャルドネ100% |
| 平均樹齢 | 約60年(5区画中4区画) |
| 最古樹の樹齢 | 98年 |
| 年間生産量 | 約1,000本 |
| 使用樽容量 | 400L・228L |
| 新樽比率 | 20%以下 |
| リザーヴワイン | ソレラ方式・10ヴィンテージ |
| 直近ヴィンテージ比率 | 約60% |
醸造方針
ファロンは自宅に醸造設備を持ちません。仕込みから熟成、瓶詰め、デゴルジュマンまでの全工程を、本業の職場でもあるアンセルム・セロスのセラーで行っています。設備を借りるという形は一見不自由に映りますが、日々使い慣れた道具と環境で自分のブドウに向き合えるという点では、きわめて理にかなった選択です。
発酵と熟成は樽で行われます。使用するのは400Lまたは228Lの樽で、新樽比率は20%以下に抑え、木の風味が果実を覆い隠さないよう配慮されています。酵母は培養酵母を加えず土地の天然酵母に委ね、マロラクティック発酵も止めずに自然に進行させます。
特徴的なのが二次発酵の方法です。収穫時に自身のブドウ果汁の一部を発酵させずに冷凍保存しておき、瓶詰めの際にこれを加えて瓶内二次発酵を起こします。糖と酵母を外から持ち込むのではなく、同じ畑の果汁そのものを泡の材料にするという発想で、ブドウの出自を最後まで一貫させる狙いがあります。
リザーヴワインの管理にはソレラ方式を採用し、10ヴィンテージ分を継ぎ足しながら樽に蓄えています。ブレンドに占める直近ヴィンテージの比率は約60%で、残りを長い年月をかけて積み重ねたリザーヴワインが担います。その年の個性を前面に出しつつ、過去の収穫の記憶が土台として味を支える設計といえます。仕上げは糖分を加えないドサージュ・ゼロ、栓はコルクと針金で留められます。
評価と評判
年間生産量が約1,000本という規模にもかかわらず、ファロンのブラン・ド・ブランは早い段階から専門メディアの注目を集めてきました。2012年、ヴィナス(Vinous)のアントニオ・ガローニは、その年の試飲で最もポジティブな驚きをもたらしたワインの一つとして取り上げ、セロスのセラーで仕込まれる極小生産のシャンパーニュとして紹介しました。
評価の言葉として繰り返し登場するのは、純粋さ、ミネラル感と繊細さ、そして表現の明瞭さです。師であるセロスのシャンパーニュが力強く質感豊かだとすれば、ファロンのそれは切れ味と躍動するエネルギーで魅せるタイプだと語られます。2023年には妻の名を冠したセカンドラインも加わり、アヴィーズの小さな造り手の名は少しずつ知られるようになってきました。
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