Marcel Moineaux / マルセル・モワノーは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Chouillyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Marcel Moineaux / マルセル・モワノー

Marcel Moineaux

マルセル・モワノー

マルセル・モワノーは、コート・デ・ブラン最北端のグラン・クリュ、シュイィにすべての畑を構える家族経営のレコルタン・マニピュラン(栽培から醸造まで一貫して手がける生産者)。シャルドネ100%のブラン・ド・ブランに特化し、白亜質土壌の個性を映すシャンパーニュを生み出している。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
51530 Chouilly / シュイィ [Grand Cru]
所在地6 rue du Château, 51530 Chouilly (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-moineaux.fr/
SNS@champagne_marcel_moineaux
Tel+33 (0)3 26 55 40 99
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

マルセル・モワノーが手がけるのは、シュイィの畑だけから生まれるシャルドネ100%のブラン・ド・ブラン一本槍のスタイル。白亜質土壌が育むミネラル感を土台に、公式サイトが「濃厚で飲み口良く、寛大で表現力豊か」と表現する厚みのある味わいを目指す。 収穫したブドウは区画ごとに分けて搾汁・仕込みを行い、シュイィという単一グラン・クリュの中にある微妙な個性の違いを丁寧にすくい上げる。低圧の二次発酵でクリーミーな泡質に仕立てるキュヴェもあり、ドザージュは控えめに抑えて素材の輪郭を活かす方針を貫いている。

歴史・ブランドストーリー

マルセル・モワノーの物語は19世紀末、コート・デ・ブラン最北端シュイィの家族畑を手作業で耕していた曽祖父母の代に始まる。当時はまだ自らワインを仕立てる術を持たず、収穫したブドウをネゴシアン系メゾンに売る収入に頼る日々だった。転機が訪れたのは1945年。息子マルセル・モワノーがレコルタン・マニピュランとして独立し、自らの名を冠したブランドを立ち上げる。1975年には娘のChantalが両親とともに経営に加わり、少しずつバトンを受け継いでいった。 そして2008年、ルーアンで情報工学を学び、アヴィーズでブドウ栽培の資格を取得した4代目Thibault Soyerが家業に戻り、妹Oliviaとともに新たな体制を築く。2025年10月にはEmmaが加わり、長くメゾンを支えてきたChantalが引退。曽祖父母の代から続く家族の営みは、世代を重ねながら今も受け継がれている。

詳細

マルセル・モワノーは、コート・デ・ブラン最北端に位置するグラン・クリュ、シュイィに全ての畑を構える家族経営のレコルタン・マニピュランである。ブドウの購入は一切行わず、栽培から醸造、瓶詰めまでを自社の畑だけで完結させる造り手だ。現在は4代目当主Thibault Soyerが妹Oliviaとともに経営を担い、業界団体の理事を務めた経験もあり、シュイィという土地の代弁者としての役割も果たしている。ルーアンで情報工学を、アヴィーズでブドウ栽培を学んだThibault Soyerが2008年に家業へ戻って以来、家族による一貫経営体制のもとで畑の管理体制を築いてきた。

所有する畑はすべてシュイィ村内の12区画、合計6.3〜7haに集約され、品種はシャルドネのみ。コート・デ・ブランを特徴づける石灰質の白亜土壌は水はけと保水性を兼ね備え、シャルドネ由来の張りのある酸とミネラル感を育む土台となっている。

なかでも1960年に植樹された北向きの区画Derrière-Partelaineは、自社畑の中でも最古の樹齢を誇る一角だ。栽培面では、剪定枝を粉砕して土壌に還元するほか、天然コンポストや樹皮由来の肥料を用いて土壌の生命力を保ち、殺虫剤の代わりに性フェロモンを拡散させる装置を活用するなど、化学資材への依存を抑えた栽培に取り組む。単一グラン・クリュの中でも12の区画それぞれに個性があることを踏まえ、持続可能なブドウ栽培を一貫した方針として掲げている。

19世紀末に曽祖父母が手作業でこの土地を耕し始めて以来、シュイィの畑は代々家族の手によって受け継がれてきた。剪定枝の粉砕やコンポストの活用、フェロモンによる防除といった取り組みは、こうして育まれてきた土地との関係を次世代へつなぐための実践でもある。2025年10月にはEmmaが営業アシスタントとして加わり、長年メゾンを支えてきたChantalが引退した。曽祖父母の代から約130年にわたって続いてきた家族経営は、こうして少しずつ形を変えながらも、シュイィの畑と真摯に向き合う姿勢を保ち続けている。こうして生まれるシャンパーニュは、シュイィという一つの村、一つのグラン・クリュだけに根差した、産地の個性がまっすぐに伝わる一本に仕上がっている。

栽培・醸造データ
項目データ
自社畑面積6.3〜7ha
区画数12区画
品種構成シャルドネ100%
圧搾能力4000kg
発酵タンク数14基
レゼルヴ・ペルペチュエル導入2018年〜
最古区画植樹年1960年

醸造方針

収穫したブドウは4000kgの搾汁能力を持つ膜式圧搾機で圧搾し、一番搾りにあたるキュヴェを区画ごとに分離して仕込む。醸造を統括するのはオエノロジストのGilで、発酵は温度管理機能を備えたステンレスタンク14基で行い、マロラクティック発酵は一部のキュヴェにのみ適用する。

2018年からはレゼルヴ・ペルペチュエル方式を導入し、複数年のワインを継ぎ足しながら熟成させることで、シュイィのテロワールを継続的に映すベースワインを育てている。年によるブレの少ない安定したスタイルを保ちながら、単一グラン・クリュならではの個性を毎年のキュヴェに一貫して映し出すことがねらいだ。ミレジメ表示は特に出来の良い年に限定し、ドザージュも控えめに設定するなど、素材本来の味わいを尊重する姿勢が随所にうかがえる。

低圧下で二次発酵を行うことでクリーミーな泡質に仕立てるキュヴェもあり、造り手のこだわりが細部にまで行き届いている。こうした一つひとつの工程の積み重ねが、シュイィという単一グラン・クリュの個性を丁寧にすくい上げるマルセル・モワノーらしさにつながっている。こうした姿勢は、シュイィという単一グラン・クリュの持ち味を過度な操作なく伝えようとする哲学の表れであり、ヴィンテージやレゼルヴのブレンドを問わず、一貫してこの土地の個性を尊重する造りにつながっている。

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