Jean Valentin / ジャン・ヴァランタンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Sacyを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Jean Valentin / ジャン・ヴァランタン

Jean Valentin別名:Jean Valentin et Fils

ジャン・ヴァランタン

ジャン・ヴァランタン(Jean Valentin)は、マルヌ県サシー村で4代にわたりブドウ栽培を続けるレコルタン・マニピュラン(RM)。化学肥料に頼らない畑づくりと、プルミエ・クリュ産ブドウへのこだわりから生まれる、家族の歴史を映すシャンパーニュが持ち味だ。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Petite Montagne de Reims / プティット・モンターニュ・ド・ランス
村51500 Sacy / サシー [Premier Cru]
所在地9 rue Saint-Rémi, 51500 Sacy (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-jean-valentin.com/
Mailgivalentin@wanadoo.fr
Tel+33 (0)3 26 49 21 91, +33 (0)3 26 49 27 68(fax)
製造業者種別RM
インポーターアールアンドダブリュ株式会社

商品更新情報

特徴・スタイル

ジャン・ヴァランタンが目指すのは、品種ごとの個性を活かしたわかりやすいスタイルだ。早熟な性質を持つムニエを主体にした「Brut Tradition」は親しみやすい果実味が魅力で、骨格のしっかりしたピノ・ノワールを活かす「Brut Sélection」は飲みごたえのある味わいに仕上がる。熟成向きのシャルドネのみを使う「Saint Avertin」は、サシー産ブドウならではの繊細さを存分に映し出す。品種の持ち味をそのままボトルに閉じ込めるような、素直でわかりやすい造りが持ち味だ。

歴史・ブランドストーリー

ジャン・ヴァランタン家がサシー村でブドウ栽培に携わった歴史は、16世紀末の祖先ジャンにまで遡る。転機となったのは1922年、大恐慌前後の困難な時代に、ジャンヌ・ルアレが柳籠に収穫したブドウを詰め、村の通りでシャンパーニュメゾンの仲買人に売り歩いてブドウ栽培を守り抜いたことだった。 その志を継いだ息子ジャン・ヴァランタンは1946年に畑を継承すると、サシー村でいち早く自家醸造と自前のプレス機導入に踏み切り、1948年に「Champagne Jean Valentin」ブランドを創設。1971年から1977年にはサシー村長も務め、地域に深く根を下ろした。 1994年、CIVC(シャンパーニュ地方栽培醸造委員会)で栽培部門責任者を務めた息子ジル・ヴァランタンと妻エディットが経営を継承し、畑の拡大と輸出取引の開拓を進めて年間生産量を最大50,000本まで伸ばした。現在は4代目の長男ブリス・ヴァランタンが事業を受け継ぎ、環境に配慮した栽培やデジタル販売、エノツーリズムを通じて家族の物語を新しい形で紡いでいる。

詳細

マルヌ県のプティット・モンターニュ・ド・ランス地区、サシー村に本拠を置くジャン・ヴァランタンは、EARL「Les Coteaux VALENTIN」として法人化されたレコルタン・マニピュラン(RM)である。自社畑は5haで、ブドウの栽培から収穫、醸造、瓶詰めまでを自らの手で一貫して行う。

畑はサシー村とジェルミニー村を中心に、エキュイユ、ヴィル=ドマンジュの各村にも区画を持ち、その大半がプルミエ・クリュに格付けされている。畑を形づくる土壌は白亜紀に堆積したチョーク質で、水はけの良さとミネラル分の豊かさをブドウにもたらす基盤となっている。家族経営ならではの目の届く規模で、畑一枚ごとの個性を丁寧に見極めながら栽培が行われている。

品種構成はムニエ40%、ピノ・ノワール33%、シャルドネ27%と、地区の伝統に沿ってムニエを主体としながらも3品種をバランスよく揃える。栽培では化学肥料を全廃し、牛糞や樹皮堆肥といった有機肥料のみを用いる方針に転換した。

剪定枝を粉砕して畑に還元するマルチングや、畝間を耕して除草剤の使用を減らす取り組み、性フェロモンによる交信攪乱技術の導入、畑の周縁部に在来植生を残す生物多様性への配慮など、環境負荷を抑えた栽培を一つひとつ積み重ねている。

こうした姿勢は、HVE(高環境価値)認証とVDC(Viticulture Durable en Champagne)認証の両方の取得という形でも裏付けられている。耕作地の生態系を守りながら育てたブドウは、土地の個性をそのまま映す土台となる。

栽培・生産データ
自社畑面積5ha
品種構成ムニエ40%、ピノ・ノワール33%、シャルドネ27%
年間生産量最大50,000本
認証HVE(高環境価値)、VDC(Viticulture Durable en Champagne)
熟成期間2年以上
ドサージュ8.5g/L

醸造方針

造りの基本は当年収穫のブドウにリザーブワインを加えるノン・ヴィンテージのスタイルで、熟成期間は2年以上、ドサージュは8.5g/Lに揃えられている。リザーブワインを組み合わせることで、天候による年ごとのばらつきを抑え、安定した味わいを保つことを狙っている。半甘口ではなく、果実の輪郭を保ちながら余韻に穏やかな甘みを添える設計といえる。

早熟な性質を持つムニエを主体とした軽やかなスタイル、骨格のしっかりしたピノ・ノワールを生かした厚みのあるスタイル、熟成に向くシャルドネのみで仕立てるブラン・ド・ブランと、品種ごとの個性を生かし分けたライン構成が特徴だ。

現行ラインナップはノン・ヴィンテージ2種(Brut Tradition、Brut Sélection)、ノン・ヴィンテージ・ロゼ1種、ブラン・ド・ブラン「Saint Avertin」1種、ヴィンテージ2種(Brut Millésime、Brut Grande Réserve「ジェーン・デ・ルアレ」)で構成される。「Grande Réserve」の副題「ジェーン・デ・ルアレ」は、1922年の苦境の中で畑を守った祖先ジャンヌ・ルアレへの献辞とされる。

エノツーリズム

4代目としてカーヴと畑の責任者を務めるブリス・ヴァランタンは、パリやロンドンのミシュラン星付きレストランで培った経験を生かし、自社のカーヴでシャンパーニュと料理を組み合わせたペアリング体験を主催している。

造り手自身が食との相性を語りながら案内するこうした試みは、単なる試飲にとどまらず、ブドウ栽培から醸造までの一連のストーリーを来訪者に伝える場になっている。こうした体験は、シャンパーニュが食卓でどのように活きるかを直接感じてもらう機会となっている。

受賞歴・評価

現行ラインナップは、ノン・ヴィンテージからブラン・ド・ブランまで複数の国際的な評価誌・ガイドから評価を獲得しており、品種特性を丁寧に生かした造りが外部機関からも高く評価されている。こうした評価の広がりは、家族経営という規模でありながら着実に品質を磨いてきたことの証といえる。

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