Jean Laurent / ジャン・ローランは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Celles-sur-Ourceを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Jean Laurent / ジャン・ローラン

Jean Laurent

ジャン・ローラン

ジャン・ローランは、コート・デ・バールのセル=シュル=ウルスで170年以上続く家族経営のRM生産者。自社畑のブドウのみを用い、単一品種ごとに醸造。40年を超える古酒ストックと長期の澱熟成を軸に、テロワールの個性をじっくり引き出すシャンパーニュを手がけている。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Barséquanais / バルセカネ
10110 Celles-sur-Ource / セル=シュル=ウルス
所在地12 rue des Huguenots, 10110 Celles-sur-Ource (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-jean-laurent.fr/
Mailcontact@champagne-jean-laurent.fr
SNS@champagnejeanlaurent
Tel+33 (0)3 25 38 56 02
製造業者種別RM
インポーター株式会社ソムリエ
生産者表記EARL JEAN LAURENT

商品更新情報

特徴・スタイル

ジャン・ローランのシャンパンは、複数品種をブレンドするのではなく、一つひとつの品種の個性をそのままボトルに閉じ込める単一品種ボトリングが持ち味だ。ステンレスタンクでじっくり醸造・熟成し、マロラクティック発酵は必ず行うことで、まろやかさと果実の輪郭を両立させる。ヴィンテージものは瓶内で10年を超えて眠らせ、時には40年を超える古酒まで手元に残す――まさに「時間」を素材にしたシャンパン造りといえる。全ボトルにデゴルジュマン日付を刻み、澱と向き合ってきた歳月をそのまま飲み手に届けている。

歴史・ブランドストーリー

1850年、アタナス・ローランがセル=シュル=ウルスに居を構えたことから物語は始まった。当時はまだブドウとワインをネゴシアンへ卸す立場に過ぎなかったが、やがて祖父にあたるピエール・ローランの代になり、一家は初めて自らの手でシャンパンを醸造するようになる。 その志を受け継いだ父レイモン・ローランは醸造をさらに発展させ、1952年から本格的に自社ブランドとしての商業化に踏み出した。ネゴシアンへの供給者から、自らの名を冠したシャンパンを世に送り出す生産者へ――その転換がハウスの大きな転機となった。 現当主ジャン・ローランは3代目オーナーとして経営を引き継ぎ、創業以来170年を超えて受け継がれてきた畑と醸造哲学を今に伝えている。

詳細

コート・デ・バールはシャンパーニュ地方の南端に位置し、モンターニュ・ド・ランスやコート・デ・ブランとはやや異なる石灰質土壌を持つエリアとして知られる。ジャン・ローランは、自社畑のブドウのみを用いて栽培から醸造、瓶詰めまでを一貫して手がけるRM(レコルタン・マニピュラン)である。畑はこの地方のバルセカネ(Barséquanais)エリアに位置するセル=シュル=ウルス村に広がり、公式サイトはこの地を「2000年以上の歴史を持つ産地」と位置づけている。ネゴシアンにブドウを卸すのではなく、自社畑の管理から醸造までを自らの手で完結させることで、栽培から瓶詰めまで一貫した品質管理を可能にしている。

村の土壌はキンメリジャン石灰岩と粘土が混じり合った構成で、白ワインの銘醸地として世界的に知られるシャブリの畑に通じるものがあるとされる。石灰質を豊富に含むこの地層は、ブドウに繊細なミネラル感を与える土台となっている。

栽培の主軸はピノ・ノワールで、これにシャルドネが続き、少量のピノ・ブランも植えられている。一般にピノ・ノワールは骨格と厚みを、シャルドネは酸とエレガンスを、ピノ・ブランはまろやかな丸みをワインにもたらすとされる。平均樹齢は25~30年、なかには60年を超える古樹の区画も残されており、長年培われた根の力がブドウの凝縮感を支える。栽培方針としては農薬の使用を必要最小限に抑える減農薬栽培(viticulture raisonnée)を採用し、環境負荷の低減と生物多様性への配慮を重視。畑の運営ではソーラーパネルによる自家発電や雨水の再利用にも取り組み、気候変動を見据えた持続可能なワイナリー経営を志向している。以下に、自社畑と醸造にまつわる主要な数値データをまとめる。

栽培・醸造データ
項目データ
自社畑面積約16ha
平均樹齢25~30年(最古区画60年超)
NVキュヴェ熟成期間(澱との接触)30~36ヶ月
ヴィンテージキュヴェ熟成期間(瓶内)10年超
シュール・ラット熟成期間8年
保有古酒ストック40年超

醸造方針

ジャン・ローランのシャンパン造りにおける最大の特徴は、複数品種をブレンドせず品種ごとに仕上げる単一品種ボトリングにある。醸造・熟成にはステンレスタンクを用い、オークは使用しない。マロラクティック発酵(リンゴ酸を乳酸に転換し、酸をまろやかにしながら複雑な風味を加える工程)は全キュヴェで完全に行い、ブドウ由来の果実味をまっすぐに引き出すスタイルを貫いている。

ノン・ヴィンテージのキュヴェは複数年のワインをブレンドし、澱との接触期間は30~36ヶ月。ヴィンテージのキュヴェは瓶内で10年を超える熟成を経てから出荷される。さらに同ハウスならではの特色として、40年を超える古酒や希少ヴィンテージのストックを蔵に保有している点が挙げられる。これらはシュール・ラット(澱付き横置き)で8年熟成させた後、シュール・ポワント(澱下向き)の状態で保管され、注文に応じてデゴルジュマンを行う受注方式が取られている。すべてのボトルにはデゴルジュマンの日付が記載され、澱と共に過ごした年月がそのままラベルに刻まれる。受注に応じてデゴルジュマンを行う方式のため、消費者の手に渡るシャンパンは常にフレッシュな状態を保っている。

受賞歴・国際評価

2022年には特筆すべき実績として、「グリフ・ド・ルルス」2009年ヴィンテージ・ブラン・ド・ノワールが、ドイツで開催されたフランクフルト・インターナショナル・トロフィーにおいて2,750本以上の出品作の中から世界最優秀ワインに選出された。単一品種によるヴィンテージ表現と長期熟成へのこだわりが、国際的な評価につながった実績といえる。品種・畑・熟成にこだわり抜く姿勢が、こうした国際的な舞台での結果につながっている。

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