目次
Guillaume Sergent
ギョーム・セルジャン
基本情報
| 地区 | Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス - Petite Montagne de Reims / プティット・モンターニュ・ド・ランス |
| 村 | 51390 Vrigny / ヴリニー [Premier Cru] |
| 所在地 | 28 rue Saint-Vincent, 51390 Vrigny (Google Maps) |
| 公式サイト | - |
| sergent-guillaume@wanadoo.fr | |
| Tel | +33 (0)6 83 38 06 56 |
| 製造業者種別 | RC |
商品更新情報
2026-09-30 11:08:23 ル・シュマン・デ・シャップ・エクストラ・ブリュットの商品情報を更新しました。
2025-11-29 04:35:32 レ・プレ・デュー・エクストラ・ブリュットの商品情報を更新しました。
特徴・スタイル
歴史・ブランドストーリー
詳細
ギヨーム・セルジャンの拠点は、ランスの西に広がるプティット・モンターニュ・ド・ランスのヴリニー村です。プルミエ・クリュに格付けされたこの村と、隣接するクロム=ラ=モンターニュ村にまたがって、8つの区画・約1.7haの畑を所有しています。シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3品種すべてを手元に持ち、その中にはマサル・セレクション(原木選抜)由来の古木や、1972年・1982年に植えられた区画も含まれます。
この土地の個性を決めているのは土壌です。シャンパーニュの畑の多くは白亜質ですが、ヴリニーの高台には貝の化石を含む腐植質の砂、すなわちクイジアン層の深い砂質土壌が広がり、北東向きの斜面に多く見られます。北東向きの区画レ・プレ(Les Prés)はまさにこの砂質土壌の上にあり、クロム=ラ=モンターニュの南向き区画レ・ヴィーニュ・デュー(Les Vignes Dieu)では砂質の表層にバルトニアン期の石灰岩片が混じります。一方、標高の低い区画はより石灰質・白亜質で、ワインに骨格を与えるとされます。東向きのレ・グラン・シュマン(Les Grands Chemins)にはピノ・ノワール、東西に開けたレ・シャップ(Les Chappes)には粘土石灰質混じりの砂質土壌にピノ・ムニエが植えられ、区画ごとに性格が描き分けられています。
栽培では殺虫剤を使わず、畑には自然な草生を残して生物多様性を保ちます。作業は月の満ち欠けを示す暦に沿って進められ、2019年からは有機栽培の認証取得に向けた正式な転換にも取り組んでいるとされます。ルイ・ロデレールで原木選抜に携わった経験は、優れた樹を選んで畑を受け継いでいくという発想として自身の畑にも生きています。
| 自社畑面積 | 約1.7ha |
|---|---|
| 区画数 | 8区画 |
| 栽培品種 | 3品種(シャルドネ/ピノ・ノワール/ピノ・ムニエ) |
| 主な植樹年 | 1972年、1982年 |
| 年間生産量 | 約4,000本 |
| 自社名義の初リリース本数 | 600本(2011年) |
| 発酵容器 | 400L古樫樽(使用4〜6年) |
| ドサージュ | 1g/L |
醸造方針
ギヨーム・セルジャンが属するのはレコルタン・コーペラトゥール(RC)という区分です。自社に圧搾設備を持たないため、ブドウはヴリニー村の協同組合が備える空気圧圧搾機を借りて搾ります。設備投資の負担を抑えながら小さな造り手が自分の名でワインを世に出すための現実的な仕組みであり、搾汁から先の工程はすべてギヨーム自身の判断と手作業に委ねられています。
アルコール発酵は、4〜6年使い込んだ400Lの古い樫樽で行われます。新樽の強い香りを付けず、樽がもたらす穏やかな酸素との触れ合いだけを取り込むための選択です。酵母は培養酵母を使わず野生酵母のみを用い、すべてのキュヴェでマロラクティック発酵を完了させます。
瓶詰めは収穫の翌年1月。清澄もろ過も低温安定化も行わず、ワインが自ら澄むのを待ちます。亜硫酸の使用は圧搾時の1回のみに絞り、動瓶(ルミュアージュ)は全キュヴェ手作業。ドサージュは1g/Lに統一され、いずれもエクストラ・ブリュットに分類されます。
二つの銘柄と生産規模
セルジャン家の畑からは、父の代から受け継がれた協同組合仕込みの銘柄と、ギヨーム自身の名を冠した銘柄という二つのラベルが並行して生まれています。前者は村の協同組合とともに歩んできた歴史そのものであり、後者は自分の畑と自分の判断だけで造るという意思の表明でもあります。継承した造り手が過去を切り捨てず、二本の柱として残した点にこのドメーヌの性格がよく表れています。
自身の名を冠した銘柄の生産量は、年間約4,000本。2011年にわずか600本から出発したことを思えば着実な歩みですが、シャンパーニュ全体から見ればごく小さな規模にとどまります。約1.7haという畑の広さがその上限を決めており、量を追わずに区画ごとの個性を掘り下げるという方向性は、これからも変わらないと考えられます。セルジャン家がブドウと関わってきた時間は1842年から数えて180年を超え、その蓄積が小さな畑の一本一本に流れ込んでいます。
詳細を閉じる