Germar Breton / ジェルマール・ブルトンは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Colombé-la-Fosseを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
本サイト「シャンパンが好き! - シャンパン専門サイト」は、複数の企業と提携しており、記事内・商品一覧内のリンクを経由してご購入いただいた場合、運営者に報酬が支払われることがあります。読者の方の購入金額に追加負担は生じません。 ※運営者情報・サイトポリシーはこちら

目次

Germar Breton / ジェルマール・ブルトン

Germar Breton

ジェルマール・ブルトン

ジェルマール・ブルトン(Germar Breton)は、コート・デ・バールのコロンベ=ラ=フォセで、ローラン・ブルトン夫妻が1989年から自ら畑を耕し、2005年にシャンパーニュとして世に送り出した家族経営メゾン。シャルドネとピノ・ノワールの2品種のみで仕立てる、澄んだ味わいが持ち味。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Bar-sur-Aubois / バール・シュル・オウボワ
10200 Colombé-la-Fosse / コロンベ=ラ=フォセ
所在地19 Grande Rue, 10200 Colombé-la-Fosse (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-germar-breton.com/
Mailcontact@champagnegermarbreton.fr
SNS@champagnegermarbreton
Tel+33 (0)3 25 27 73 03
製造業者種別RM
インポーター ワインキュレーション株式会社

商品更新情報

特徴・スタイル

ジェルマール・ブルトンのシャンパーニュは、シャルドネとピノ・ノワールの2品種だけで組み立てられる、いわば二重奏のような構成。柑橘や黄色い果実の香りに、赤い果実のふくよかさが重なり、フレッシュでいて骨格のしっかりした味わいに仕上がる。マロラクティック発酵を経ることで角の取れたなめらかな酸となり、初心者にも親しみやすい飲み口をつくる。ムニエを用いない潔さが、確かな個性としてブランド全体に一貫した輪郭を与えている。

歴史・ブランドストーリー

物語は1950年代、コート・デ・バールで一族が畑を耕し始めたところに遡る。1989年、ローラン・ブルトンは妻カリーヌとともに、コロンベ=ラ=フォセ近郊で自らのワイン造りに乗り出した。2003年に圧搾機を導入して自社醸造の体制を整え、2005年に「Champagne Germar Breton」としてシャンパーニュを商業化。メゾン名は娘たちの名の頭音節と、一族の姓「Breton」を組み合わせて名付けられた。 当初はブリュット、ブラン・ド・ブラン、ロゼ、ドゥミ・セックの伝統的な4種でスタートし、2016年には無ドサージュのブリュット・ナチュールとピノ・ノワール100%のブラン・ド・ノワールを追加。2020年には初のヴィンテージ・シャンパーニュを、2021年末には樽熟成キュヴェのフュ・ド・シェーヌを発表した。今も自ら醸造を手がけるローラン・ブルトンのもと、フランス国内はもちろん、海外複数国へも輸出を広げている。

詳細

ジェルマール・ブルトンの自社畑は、シャンパーニュのなかでも南に位置するコート・デ・バールの、コロンベ=ラ=フォセを中心とした複数の村にまたがって広がっている。丘陵地帯特有のなだらかな起伏をもつこの土地は、大陸性気候と海洋性気候の双方の影響を受け、昼夜の寒暖差がブドウに穏やかな酸を残す。土壌は粘土石灰質で、水はけの良さとミネラル分の保持を両立させる、ブドウ栽培に適した性質を持つ。

栽培されている品種はシャルドネとピノ・ノワールの2つのみで、多くのシャンパーニュ・メゾンが用いるピノ・ムニエはあえて採用していない。この潔い品種構成は、収穫から瓶詰めに至るまで一貫してメゾンのスタイルを支える軸となっている。この2品種構成でありながら、ブリュットやブラン・ド・ブラン、ブラン・ド・ノワール、ロゼなど、味わいの異なる複数のキュヴェを展開している。近年ではブリュット・ナチュールや樽熟成のフュ・ド・シェーヌ、ヴィンテージ・キュヴェも加わり、ラインナップはさらに幅を広げている。

畑仕事では「viticulture raisonnée(環境配慮型・理性的栽培)」の考え方を掲げ、化学的な資材への依存を最小限に抑えながら、土地の生態系と健全なブドウの両立を目指す。第三者機関による環境認証こそ取得していないものの、この方針のもとで一貫した畑仕事が代々受け継がれている。

生産者区分はレコルタン・マニピュラン(RM)で、栽培から醸造・瓶詰めまでのすべての工程を自社畑と醸造所内で完結させている。運営はローラン・ブルトン氏の個人事業として続けられており、自社畑で育てたブドウのみを用いてシャンパーニュを仕立てる、家族経営ならではの一貫した生産体制が特徴だ。

栽培・醸造データ
自社畑面積約8ha
栽培品種シャルドネ、ピノ・ノワール(2品種)
ノンヴィンテージ熟成期間瓶詰め後最低15ヶ月
ヴィンテージ熟成期間最低6年
セラー温度10℃(恒温)
デゴルジュマン冷却温度約-30℃
商業化開始2005年
初ヴィンテージ発表2020年

醸造方針

醸造は創業以来、ローラン・ブルトン氏が自らの手で行っている。収穫はすべて手摘みで行われ、状態の良い果実だけが選りすぐられて醸造へと運ばれる。摘み取られたブドウは圧搾されたのち、清澄させた果汁をタンクに移し、酵母の働きによるアルコール発酵を経る。

続いて、酸をまろやかにし、なめらかな口当たりへと導くマロラクティック発酵を行う。アッサンブラージュ(ブレンド)は一貫してシャルドネとピノ・ノワールの2品種のみで構成され、複数のキュヴェに共通する明快な味わいの軸をかたちづくっている。

熟成は光を遮った恒温10℃のセラーでじっくりと行われる。ノンヴィンテージは瓶詰め後最低15ヶ月、ヴィンテージは最低6年という長期間にわたって寝かせられ、時間をかけて味わいに厚みと複雑さが加えられていく。澱を取り除くデゴルジュマンの工程では、瓶口を約-30℃の冷却液に浸して澱そのものを凍結させ、瓶を開けた瞬間に氷の塊として弾き出す。この手法により、余分な液面の揺れや酸化を最小限に抑えながら、澱由来の雑味を残さずに仕上げることができる。

受賞歴・国際評価

ジェルマール・ブルトンのシャンパーニュは、2013年以降、ジルベール・エ・ガイヤールにおいて複数のキュヴェが繰り返し金賞を受賞し、安定した品質評価を積み重ねてきた。2017年以降は、ゴ・エ・ミヨやガイド・デ・シャンパーニュといったガイドブックにも取り上げられ、フランス国内での認知を広げている。

海外では、2021年以降、イギリスの専門誌「The Wine Merchant」が選ぶTOP100企画でHighly Commendedに選出されるなど、輸出先の市場でも着実に評価を得ている。総じて、家族経営ならではの目の届く生産体制と、2品種構成による明快なスタイルが、フランス国内外で評価を広げるジェルマール・ブルトンというブランドの信頼性を裏付けている。

詳細を閉じる

キュヴェ一覧

画像集