Fernand Lemaire / フェルナン・ルメールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Hautvillersを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Fernand Lemaire / フェルナン・ルメール

Fernand Lemaire

フェルナン・ルメール

フェルナン・ルメールは、「シャンパーニュの揺り籠」と称される村オーヴィレールで4代続く家族経営のレコルタン・マニピュラン(自社畑のブドウのみで造る生産者)。1903年の創業以来、プルミエ・クリュの単一テロワールにこだわり、栽培から醸造まで家族で一貫して手掛ける。

基本情報

地区Vallée de la Marne / ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
- Grande Vallée de Marne / グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ
51160 Hautvillers / オーヴィレール [Premier Cru]
所在地88 rue des BUTTES, 51160 Hautvillers (Google Maps)
公式サイトhttps://champagne-fernand-lemaire.com/
Mailchampagne-lemaire@wanadoo.fr
SNS@champagnefernandlemaire
Tel+33 (0)3 26 59 40 44, +33 (0)3 26 51 88 97(fax)
製造業者種別RM
インポーターアオセフランス株式会社

商品更新情報

特徴・スタイル

フェルナン・ルメールのシャンパーニュは、単年収穫のブドウのみで仕込む方針を貫き、オーヴィレールの白亜質土壌が生むミネラル感と、その年ごとの個性をそのまま瓶に閉じ込める。シャルドネを中心とした構成は、白い花や柑橘、熟した果実の香りに、なめらかで一体感のある口当たりが重なり、繊細な泡立ちと長く温かみのある余韻が特徴。ドサージュは控えめにまとめ、料理に寄り添う食中酒としての飲みやすさとエレガンスを両立させている。

歴史・ブランドストーリー

物語は1860年、フェルナンの両親ジャンヌとウジェーヌが小さなブドウ樹を育てていた頃に始まる。当時ウジェーヌの本業は村の蹄鉄工であり、ワイン造りはまだ副業に過ぎなかった。 やがて息子フェルナンは、オーヴィレールの白亜質の土地に眠る可能性に気づく。独立心の強かった彼は自ら圧搾機と最初の醸造タンクに投資し、白亜の地盤にアーチ型のカーヴを掘り進めた。そうして1903年、記念すべき最初のキュヴェが誕生する。 1960年には息子ロベールが畑とカーヴを拡張し、伝統の精神を次代へ引き継いだ。1984年になると孫のフレデリックと妻クリスティーヌが畑の機械化を進め、醸造・熟成設備を刷新。そして2022年、フェルナンのひ孫にあたるエレーヌとブノワの姉弟が4代目としてメゾンを率いている。

詳細

フェルナン・ルメールは、シャンパーニュ地方グランド・ヴァレ・ド・ラ・マルヌに位置するオーヴィレールを本拠地とするレコルタン・マニピュラン(RM)である。「シャンパーニュの揺り籠」と呼ばれるこの村で、自社畑のブドウのみを用い、栽培からマーケティングまで全工程を家族で手掛けている。4代にわたり守り継がれてきたこの哲学は、今もメゾンの根幹を成している。

自社畑は21区画、合計6haに及ぶが、そのすべてがオーヴィレール(プルミエ・クリュ)という単一テロワールに集約されている点が大きな特徴だ。畑を覆う白亜質の土壌は、シャンパーニュ地方に特有の地盤で、優れた保水性と排水性を兼ね備え、根がミネラル分を吸収しやすい環境を生み出す。品種構成はシャルドネ42%、ムニエ38%、ピノ・ノワール20%と、シャルドネを軸にしながらも3品種をバランスよく配している。

栽培にはヴィティキュルチュール・レゾネ(減農薬型栽培)を採用し、除草剤を使わずに畑を耕起、一部の区画では馬耕も取り入れている。馬耕は土壌を踏み固めず、微生物の働きを保つ効果も期待されている。土壌の生物多様性を守りながら水分吸収を高め、樹勢を強めることを狙った取り組みだ。自社畑の栽培条件と醸造に関わる主要な数値をまとめると、以下の通りとなる。

栽培・生産データ
項目データ
自社畑面積6ha
区画数21区画
品種構成シャルドネ42%/ムニエ38%/ピノ・ノワール20%
プレス機容量2000kg
瓶内熟成期間最短2年〜最長10年
デゴルジュマン後静置期間最低3か月

醸造方針

醸造の起点となる収穫は品種ごとに区分され、各キュヴェは単年収穫のブドウのみで仕込まれる。複数年にわたるリザーブワインを混ぜ合わせることはせず、その年のオーヴィレールの個性をそのままボトルに表現する方針を貫いている。

圧搾には1960年製、2000kgの伝統的な竪型プレス機(Coquart社製の丸型プレス)を使用し、直接圧搾を行う。品種ごとに個別に醸造したのち、アルコール発酵とマロラクティック発酵をともに完了させ、選抜酵母を用いて安定した品質を保つ。アッサンブラージュは毎年2月、ブラインドテイスティングを重ねたうえで決定される。

瓶詰め後は澱の上での瓶内熟成に入り、期間はキュヴェの特性に応じて最短2年から最長10年まで幅を持たせている。熟成の舞台となるのは1903年に自らの手で掘り進めたアーチ型のカーヴで、年間を通じて自然に12℃前後に保たれる環境がゆっくりとした熟成を支える。動瓶(ルミュアージュ)は今も伝統的なピュピトル(ラック)を用い、全量を手作業で1日2回、4分の1回転ずつ行う徹底ぶりだ。デゴルジュマン後は最低3か月休ませてからラベルを貼り、出荷している。掘削から一世紀以上を経た今も、フェルナンが遺したこのカーヴは変わらず現役で使われ続けている。

ラインナップの構成

ラインナップは、自社畑のシャルドネのみで仕上げるブラン・ド・ブラン、3品種をバランスよく組み合わせたトラディション、シャルドネを主体としたグラン・レゼルヴ、単年のヴィンテージを表現するミレジメ、そして赤ワインをブレンドしたロゼまで、幅広い顔ぶれを揃える。いずれも白亜質土壌由来のミネラル感を軸に、単年収穫の個性を丁寧に映し出す点で共通している。

認証・評価

こうした環境配慮への姿勢はHVE(Haute Valeur Environnementale)認証の取得にも表れている。またヴィニュロン・アンデパンダン・ド・シャンパーニュ連盟のロゴを掲げ、独立生産者としての誇りを大切にする姿勢を明確に打ち出している。

丁寧な造りは海外メディアからも注目されており、米国のワイン専門誌Wine Enthusiastのロゼ特集では、赤い果実の香りとクリスピーな味わいを持つシャンパンとして紹介された。小規模ながらも一つひとつの工程に手間を惜しまない姿勢が、国内外での評価につながっている。

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