Eric Isselée / エリック・イスレは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Cramantを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Eric Isselée / エリック・イスレ

Eric Isselée

エリック・イスレ

エリック・イスレは、グラン・クリュ村クラマンを拠点にカロルとエリックの夫妻が営む家族経営のレコルタン・マニピュラン。自社畑のシャルドネを中心に、白亜質カーヴで丁寧に醸すシャンパーニュのかたわら、民宿も営むオエノツーリズム志向のメゾンとして親しまれています。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
51530 Cramant / クラマン [Grand Cru]
所在地350 rue des Grappes d'Or, 51530 Cramant (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagne-eric-isselee.com/
Mailchampagneissele.e@wanadoo.fr
SNS@champagneericisselee
Tel+33 (0)3 26 57 54 96, +33 (0)3 26 53 91 76(fax)
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

エリック・イスレのシャンパーニュは、酸のきれいな骨格と、4〜5年ほど瓶熟成を経たワインならではのフレッシュ感を大切にしています。シャルドネとピノ・ノワールが持つ果実味をまっすぐに引き出すことを重視し、甘みで味を整えすぎない引き算のスタイルが特徴です。ドサージュをほぼ加えないブリュット・ノン・ドゼの「ロタンティック(L'Authentique)」は、キリッとした酸と柑橘系の余韻が長く続く一本。ロゼを除けば、多くのキュヴェがシャルドネ100%のブラン・ド・ブランです。

歴史・ブランドストーリー

クラマンには、イスレ家の一族が代々暮らしてきました。カロルとエリックの夫妻も長らく親族と共にブドウ栽培に携わっていましたが、1999年に自らの会社を設立して独立。2004年にはブランド「エリック・イスレ」を立ち上げ、同じ年に自邸の一角で民宿「レ・グラップ・ドール」も開業しました。 夫妻の歩みには、先代の存在も大きく影を落としています。エリックの父シャルル氏は1954年から約20年をかけて、自邸とジット「シェ・シャルル」を結ぶ白亜質のカーヴを一人で掘り進めました。その手仕事は今も熟成の場として受け継がれています。2019年にはエリックが曽祖父の旧所有地だった区画「レ・コクリュエット」を取得し、家族の土地を一つ取り戻しました。 現在は息子クレマン氏が民宿事業を引き継ぎつつ、畑の持続可能な管理にも力を注いでいます。キュヴェ「キュヴェ・クレマン」は息子への、ロゼの「キュヴェ・ロマーヌ」は子への献名で、家族の物語がそのままシャンパーニュの名前に息づいています。2022年にはブランドのビジュアルアイデンティティも刷新されました。

詳細

エリック・イスレの自社畑は、コート・デ・ブランを代表するグラン・クリュ村クラマンを中心に、シュイィ、オワリィ、コート・ド・セザンヌ、さらにオーブ県にまで点在しています。クラマンの白亜質土壌はシャルドネに伸びやかな酸と繊細なミネラル感をもたらす銘醸地として知られ、複数の村にまたがる畑を持つことで、テロワールの異なるブドウを組み合わせた多彩なキュヴェづくりを可能にしています。畑の規模はおよそ4.1haとコンパクトながら、シャルドネを主体にピノ・ノワールを一部組み合わせることで、味わいに奥行きを持たせています。

栽培から醸造、経営までを夫妻二人三脚で担い、買いブドウには一切頼らず、すべて自社畑のブドウのみで醸造する方針を貫いています。畑の中でも特に大切にされているのが、1954年に植えられた古樹が残る「モンテギュ(Montaigu)」と「レ・ピモン(Les Pimonts)」の2区画で、いずれも樹齢60年を超え、単一区画のキュヴェにそれぞれ仕立てられています。2019年には、エリックの曽祖父がかつて所有していたオワリィの区画「レ・コクリュエット(Les Coqueluettes)」を取得し、家族の畑をひとつ取り戻しました。収穫はすべて手摘みで行われ、HVE環境認証を取得するなど持続可能な栽培にも取り組んでいます。

栽培・生産データ
自社畑面積約4.1ha
品種構成シャルドネ約95%、ピノ・ノワール約5%
平均樹齢60年
最古樹植樹年1954年
認証HVE
ブランド創設年2004年
現行キュヴェ数7種

醸造方針

ヴィニフィカシオンにはタンクと樽(フードルやバリック)を併用し、区画ごとに個別醸造したうえで単一区画のキュヴェも含む多彩なラインナップに仕立てています。収穫したブドウは昔ながらの圧搾機(pressoir à l'ancienne)で搾られ、区画の個性を丁寧に選り分けることができ、マロラクティック発酵も経てワインに丸みを与えます。醸造にあたっては外部のエノロジストの助言も取り入れますが、最終的なアッサンブラージュの判断は夫妻自身が下しています。

ロゼの「キュヴェ・ロマーヌ」は、クラマン産シャルドネ90%にピノ・ノワール10%を合わせたアッサンブラージュで、ピノ・ノワールはまず赤ワインとして醸造し、樽で熟成させたのちにブレンドされます。樽熟成にこだわるキュヴェもあり、グラン・クリュのシャルドネ100%をバリックで発酵させた「キュヴェ・クレマン」がその代表格です。現在は「ラ・バカント」「ロリジンヌ」「ラコンプリ」「ロタンティック」「ル・モンテギュ」「レ・ピモン・デュ・ミディ」「リディル」の7種を軸に、それぞれ異なる区画やアッサンブラージュで個性を表現しています。

醸造用のキュヴリーや伝統的な圧搾機、来客を迎えるスペースは一棟に集約されており、栽培から醸造、迎え入れまでを一つの場所で完結できる造りです。父シャルル氏が1954年から約20年かけて掘り進めた白亜質のカーヴは、今も長期熟成の舞台として現役で使われています。

受賞歴・評価

エリック・イスレのシャンパーニュは、近年シャルドネ・デュ・モンドやヴィナリー・アンテルナショナル、ヴィニュロン・アンデパンダンのコンクールといった国際的な品評会で金賞を重ねており、ゴ・エ・ミヨなど専門誌からも高い評価を得ています。伝統的な圧搾機や区画ごとの丁寧な醸造がもたらす品質の高さが、こうした評価につながっているといえるでしょう。

オエノツーリズムの取り組み

シャンパーニュづくりと並行して、民宿「レ・グラップ・ドール」やジット「サン・ヴァンサン」「サン・ニコラ」「シェ・シャルル」の運営、畑を巡る電動キックスクーターツアーも手がけており、生産者ならではの体験を提供するオエノツーリズムに力を入れているのも大きな特徴です。息子のクレマン氏がこの宿泊事業を引き継ぎつつあり、家族三代にわたる営みが、シャンパーニュづくりと暮らしを一体のものとして支えています。

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