目次
Cretol et Fils
クレトル・エ・フィス
基本情報
| 地区 | Côte des Bar / コート・デ・バール - Barséquanais / バルセカネ |
| 村 | 10250 Neuville-sur-Seine / ヌービル=シュル=セーヌ |
| 所在地 | 1 bis rue Saint Jacques, 10250 Neuville-sur-Seine (Google Maps) |
| 公式サイト | https://www.champagne-cretol-fils.fr/ |
| SNS | @champagne_cretolChampagne-Cretol-et-Filschampagnecretol |
| Tel | +33 (0)3 25 38 23 90, +33 (0)3 25 38 46 79(fax) |
| 製造業者種別 | RM |
商品更新情報
特徴・スタイル
歴史・ブランドストーリー
詳細
クレトル・エ・フィスは、シャンパーニュ地方南部、オーブ県のコート・デ・バールに位置するバルセカネ地区の村、ヌービル=シュル=セーヌを拠点とするレコルタン・マニピュラン(栽培から醸造、瓶詰めまでを一貫して自ら手がける生産者)である。会社形態はSARL Cretol et Filsで、ブドウ栽培からシャンパーニュの醸造・出荷までを家族で担う、地に足のついた造り手として知られている。派手な演出よりも、日々の作業の積み重ねを大切にする姿勢が、このメゾンの根底にある。
創業者が一区画ずつ育てた畑は、今では家族三代に受け継がれ、次の世代もまた栽培に加わりつつある。規模はけっして大きくないからこそ、区画ごとの個性に向き合った丁寧な管理が続けられている。
自社畑は5.5haで、本拠地であるヌービル=シュル=セーヌを中心に、隣接するジェ=シュル=セーヌにも区画を保有している。品種構成はピノ・ノワールが80%、シャルドネが20%と、ピノ・ノワールを主軸に据えた編成が特徴で、果実味と骨格のしっかりとしたワインの土台を形づくっている。畑の管理においては環境への配慮も重視されており、化学資材への依存を抑えながら土壌や生態系との調和を図るHVE(高環境価値農業)のレベル3認証を取得している。こうした栽培方針は、目先の収量よりも畑を長く健全に保つことを優先する姿勢の表れといえる。HVEの取得は、これから畑を引き継ぐ次世代のためにも、健全な土壌を残していこうとする意識の表れでもある。
| 自社畑面積 | 5.5ha |
|---|---|
| 品種構成 | ピノ・ノワール80%・シャルドネ20% |
| 環境認証 | HVE(高環境価値農業)レベル3 |
| 熟成期間 | 1〜3年 |
| 熟成温度 | 12℃ |
醸造方針
収穫はすべて手摘みで行われ、房や粒を傷つけないよう、圧搾機まで丁寧に運搬される工程が徹底されている。圧搾を終えたワインは、単一の品種・クリュ・ヴィンテージだけに頼るのではなく、複数の品種・クリュ・ヴィンテージを組み合わせるアッサンブラージュによって仕上げられる。この工程を通じて、単年・単一区画では得られない奥行きと安定感のある味わいを引き出すことが、クレトル・エ・フィスのスタイルの根幹を成している。
アッサンブラージュを終えたワインは瓶詰めされ、瓶内二次発酵(プリーズ・ド・ムース)によって泡を宿す。その後は、光を遮り温度を一定に保ったセラー内で瓶を水平に寝かせながら、1〜3年という時間をかけてじっくりと熟成させる。この静かな時間の積み重ねが、香りと味わいに複雑さと丸みを与えている。熟成を終えたワインは、デゴルジュマンによって澱を取り除かれ、飲み頃の状態へと整えられていく。
ロゼについては、タンク内で果皮を果汁に浸すセニエ法を採用し、浸漬の度合いによって色調と風味を引き出すスタイルを取っている。品種やキュヴェの個性に応じて手法を細かく使い分けながらも、畑で得られたブドウの持ち味を丁寧に生かす姿勢が、醸造全体を貫く一貫した哲学となっている。こうした丁寧な工程の積み重ねが、クレトル・エ・フィスらしい味わいの一貫性につながっている。
ラインナップは、日常の食卓にも寄り添うブリュット・レゼルヴから、収穫年の個性を映すミレジメ(ヴィンテージ)キュヴェ、単一品種で仕立てたブラン・ド・ブランやブラン・ド・ノワール、そして色づきと香りを大切にしたロゼ・ド・セニエまで幅広い。いずれのキュヴェも、同じ畑と同じ哲学から生まれており、シリーズを通して一貫した個性が感じられる構成となっている。
評価
フランスのワインガイド「ギッド・アシェット(Guide Hachette)」2017年版では、メゾンの複数のキュヴェが選出されており、レンジ全体としての品質の高さが評価の対象となった。地域に根ざしながら丁寧な造りを積み重ねてきた歩みが、こうした形でも裏づけられている。小規模な家族経営が、外部の評価という形でも着実に成果を重ねてきたことがうかがえる。
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