Ch. & A. Prieur / Ch.&A.プリウールは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Vertusを本拠とするNM / ネゴシアン・マニピュランの銘柄です。
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目次

Ch. & A. Prieur / Ch.&A.プリウール

Ch. & A. Prieur

Ch.&A.プリウール

Ch.&A.プリウールは、コート・デ・ブランの銘醸地ヴェルテュで1825年に創業した、この村最古のシャンパーニュメゾンです。プルミエ・クリュに格付けされたヴェルテュのシャルドネを軸に、長い瓶内熟成が生む香ばしさと、ミネラル感のある繊細な果実味を両立させたスタイルで知られています。

基本情報

地区Côte des Blancs / コート・デ・ブラン
村Blancs-Coteaux / ブラン=コトー
- 51130 Vertus / ヴェルテュ [Premier Cru]
所在地30 rue du Général Leclerc, 51130 Vertus (Google Maps)
公式サイト-
Mailinfo@champagne-prieur.com
Tel+33 (0)3 26 52 37 61, +33 (0)3 26 52 29 10(fax)
設立1825
製造業者種別NM
生産者表記SAS CH.& A.PRIEUR

商品更新情報

特徴・スタイル

プリウールのシャンパーニュは、ヴェルテュのシャルドネが持つ張りのある酸とミネラル感を骨格に据えたスタイルです。そこにモンターニュ・ド・ランスのピノ・ノワールが厚みを、ヴァレ・ド・ラ・マルヌのピノ・ムニエがふくよかな果実味を加え、3つの産地の個性が一杯のなかで組み合わさります。 もう一つの特徴は、時間のかけ方です。スタンダードキュヴェでも最低3年の瓶内熟成を経るため、ビスケットやアーモンドを思わせる香ばしい熟成香が、白桃や洋梨のような果実の香りと重なって立ち上がります。ドサージュは約9g/Lとやや高めにとられ、酸をやわらかく包み込む穏やかな飲み口に仕上がっています。

歴史・ブランドストーリー

1825年、ジャン=ルイ・プリウールがコート・デ・ブランの中心地ヴェルテュにメゾンを興しました。当時のヴェルテュはまだシャンパーニュの生産地として名を上げる前で、プリウールはこの村で最初にシャンパーニュ造りを事業として構えた造り手として知られています。 やがて事業を受け継いだのは、創業者の2人の息子シャルルとアルフレッドでした。現在まで続く「Ch.&A.プリウール」というブランド名は、この兄弟の名の頭文字を並べたものです。19世紀末、シャンパーニュが世界の食卓へと広がっていく時代に、メゾンはヴェルテュを代表する存在として名を知られるようになりました。 1907年には創業者の孫にあたるアルフレッド=マリーが新たな商標を登録し、一族はもう一つのブランドを並行して展開する道を選びます。家族経営はその後も長く続きましたが、2005年、メゾンは同じヴェルテュに拠点を置く栽培農家の協同組合の傘下に入り、新たな体制のもとで歴史を重ねています。

詳細

メゾンが拠点を構えるヴェルテュは、コート・デ・ブランの南端に位置するプルミエ・クリュの村です。エシェル・デ・クリュでは95%に格付けされ、栽培面積の9割以上をシャルドネが占める、白ブドウの一大産地として知られています。丘の斜面を覆う白亜質の土壌は水はけがよく、ブドウに引き締まった酸とミネラル感をもたらします。

Ch.&A.プリウールはネゴシアン・マニピュラン(NM)として、ヴェルテュとその周辺から届くブドウを買い付け、自社で醸造とアッサンブラージュを行っています。主軸となるシャルドネはヴェルテュ産、骨格を支えるピノ・ノワールはヴェルテュとモンターニュ・ド・ランス産、果実の丸みを担うピノ・ムニエはヴァレ・ド・ラ・マルヌ産と、産地の得意分野に応じて原料を集めるのが基本方針です。単一の村にこだわるのではなく、シャンパーニュの3つの主要産地からそれぞれの持ち味を引き出し、一つのキュヴェに束ねるという考え方が、このメゾンのブレンドの土台にあります。

生産データ
スタンダードキュヴェの品種構成シャルドネ45%/ピノ・ノワール30%/ピノ・ムニエ25%
リザーヴワイン使用比率約30%
瓶内熟成期間最低3年
デゴルジュマン後の熟成最低3か月
ドサージュ約9g/L
アルコール度数12%
ブラン・ド・ブラン年間生産量約20,000本
現行ラインナップ6種
ヴェルテュのエシェル・デ・クリュ95%(プルミエ・クリュ)

醸造方針

アッサンブラージュでは、その年に収穫したブドウから造られたワインに、過去の収穫年から取り置いたリザーヴワインをおよそ30%加えます。リザーヴワインは、天候によって出来が揺れる各年の味わいを均し、メゾンとして一定の性格を保つための要です。比率が3割に達するのは決して低い数字ではなく、若いワインの鋭さをやわらげ、口当たりに厚みを与える役割を果たしています。

瓶詰め後の熟成にも時間をかけています。スタンダードなキュヴェでも瓶内で最低3年、収穫年によっては4年を数えることもあり、シャンパーニュに義務づけられた15か月という最低期間を大きく上回ります。澱と長く接することで、ビスケットやアーモンドを思わせる香ばしいニュアンスが生まれます。澱を抜くデゴルジュマンの後もすぐには出荷せず、さらに3か月以上休ませてから世に送り出すことで、加えた門出のリキュールが酒質になじみ、味わいが落ち着いた状態で飲み手のもとへ届きます。

ヴィンテージを冠するキュヴェでは、年の性格に応じて配合を変えています。ピノ・ノワールの比率をシャルドネと同等か、それ以上まで引き上げた年もあり、品種の組み合わせを毎年固定せずに決めていることがうかがえます。

ラインナップ

現行のラインナップは、グラン・プリウールの名を冠した6種で構成されています。軸となるのはノン・ヴィンテージのブリュットで、これにレゼルヴ・ブリュット、トラディション・ブリュットが並びます。加えて、ヴェルテュの持ち味であるシャルドネのみで仕立てたブラン・ド・ブラン、色合いと果実味を持たせたロゼ・ブリュット、そして収穫年を明記するミレジメが揃い、日常の食卓から記念の一本まで幅広く選べる構成になっています。なかでもブラン・ド・ブランは年間およそ20,000本と限られた規模で造られており、シャルドネの銘醸地ヴェルテュの性格を最も素直に映すキュヴェといえます。

受賞歴・評価

フランスを代表するワインガイドであるギド・アシェット・デ・ヴァンには、2012年版から2019年版まで複数の版にわたって継続的に掲載されてきました。2016年版では、収録されたキュヴェの一つが1つ星(très réussi=非常に良い出来)の評価を受けています。

ル・フィガロ・ヴァンによる100点満点の評価でも、ブリュット、ブラン・ド・ブラン、ロゼ、ミレジメといった主要なキュヴェが81点から84点の範囲で揃って点を得ており、レンジ全体として安定した水準を保っていることがわかります。長期熟成を前提とした造りと、産地の持ち味を組み合わせるアッサンブラージュが、この安定感を支えています。

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