Boërl & Kroff / ボエル&クロフは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄です。
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目次

Boërl & Kroff / ボエル&クロフ

Boërl & Kroff

ボエル&クロフ

ボエル&クロフは、シャンパーニュ・ドラピエ当主ミシェル・ドラピエが醸造の一切を託されてつくる、自社畑を持たないブランドです。澱付き熟成12年以上という異例の長期熟成を経てから出荷され、上級キュヴェはマグナム以上の大型ボトルのみで供給される希少シャンパーニュです。

基本情報

地区Côte des Bar / コート・デ・バール
- Bar-sur-Aubois / バール・シュル・オウボワ
村10200 Urville / ウルヴィル
所在地TECNOSUD RDC, 100 Rue James Watt, 66100 Perpignan (Google Maps)
公式サイトhttps://www.boerl-and-kroff.com/
Mailcontact@boerl-and-kroff.com
SNS@boerlandkroff
Tel+33 (0)4 68 36 21 17
製造業者種別MA
インポーター海外酒販株式会社
生産者表記Drappier

商品更新情報

特徴・スタイル

ボエル&クロフが掲げるのは、「非常に大きな白ワイン(グラン・ヴァン・ブラン)のように長期熟成させる」というコンセプト。ピノ・ノワールを主体に手摘みで収穫し、果汁への負担が少ない重力式で圧搾、一番搾りの果汁のみを使うことで、亜硫酸添加も極少量に抑えています。 澱付き熟成12年以上という極端な長期熟成が複雑味を育み、上級キュヴェはマグナム以上の大型フォーマットのみで供給されます。時間をかけてじっくりと育て上げる、贅沢な一本です。

歴史・ブランドストーリー

1990年代半ば、幼馴染のパトリック・サバテとステファーヌ・セゼは、ボルドーやブルゴーニュの偉大な赤ワインに匹敵する複雑さと強度を持つシャンパーニュを、自分たちの手でつくりたいと考えていました。 1994年、二人はコート・デ・バールのウルヴィルでシャンパーニュ・ドラピエ当主ミシェル・ドラピエと出会います。「ウルヴィルの魔術師」と呼ばれるドラピエに醸造を託すことを決め、ボエル&クロフの物語が始まりました。 最初のマグナムは1995年ヴィンテージで誕生。以来、澱付き熟成を12年以上という長期間にわたって行い、じっくりと滓抜きしてから出荷する方針を貫いています。現在の代表はステファーヌ・セゼが務め、2025年10月には並行輸入対策として、愛好家やコレクター、一部の高級ホテル・星付きレストランへの直接販売のみに切り替える方針転換を発表しました。

詳細

ボエル&クロフは、自社の畑を持たず、シャンパーニュの造り手に生産を委ねるブランド(MA、マルク・ダシュトゥール)です。多くのシャンパーニュメゾンが自社畑でブドウを育て、醸造まで一貫して手がけるのに対し、ボエル&クロフはブランドとしての企画・監修に徹し、栽培と醸造という技術的な実務そのものは、信頼するパートナーに委ねるという独自の体制を取っています。この分業のかたちこそが、ボエル&クロフというブランドの成り立ちを理解するうえでの出発点になります。

原料となるブドウは、コート・デ・バールに位置するウルヴィルで、シャンパーニュ・ドラピエ社が管理する区画から供給されています。なかでも中心となるのは、ピノ・ノワールを主体とした小区画3枚で、それぞれ約1ha、合計で約3haという規模です。栽培から醸造、瓶内熟成に至るまでの実務は、当主ミシェル・ドラピエが率いるドラピエ社が一貫して担っており、ボエル&クロフ自体は醸造責任者を置いていません。ブランドとしての構想と、栽培・醸造という技術面を明確に分業する体制が、このメゾンの根幹をなしています。

収穫はピノ・ノワールを主体に手摘みで行われ、圧搾には果実への負担が少ない重力式が採用されています。搾られた果汁のうち、雑味の少ない一番搾り(キュヴェ)のみを使用することで、澄んだ質の高い果汁を確保。醸造の全工程を通じて亜硫酸の添加量は極めて少量に抑えられており、素材そのものの力を最大限に引き出す方針が徹底されています。

栽培・生産データ
項目データ
供給区画数3区画
供給区画合計面積約3ha
平均区画面積約1ha
澱付き熟成期間12年以上
初ヴィンテージ1995年
醸造委託開始年1994年

醸造方針

ボエル&クロフの最大の特徴は、瓶内二次発酵後の澱付き熟成を12年以上という長期間にわたって行う点にあります。「非常に大きな白ワイン(グラン・ヴァン・ブラン)のように長期熟成させる」というコンセプトのもと、時間をかけてじっくりと滓抜きしてから出荷する方針が貫かれています。この長期熟成の方針は、1995年ヴィンテージで誕生した最初のマグナムから今日に至るまで、一貫して守られてきました。この哲学の源流には、創業者たちが思い描いた「ボルドーやブルゴーニュの偉大な赤ワインに匹敵する複雑さと強度を持つシャンパーニュをつくりたい」という当初の構想があります。

上級キュヴェである「Boërl & Kroff」のブリュットおよびロゼは、ヴィンテージ表記のうえでマグナム以上の大型フォーマットのみで供給されており、750mlの通常瓶は存在しません。一方、エントリーキュヴェにあたる「B de Boërl & Kroff」(ノン・ヴィンテージ)は、750mlとマグナムの両方で流通しています。長期熟成に適した大型ボトルへのこだわりは、ブランドの根幹にある哲学を、ボトルという形でも体現したものといえるでしょう。

受賞・評価

Wine Advocate(ロバート・パーカー系の評価媒体)をはじめとする専門メディアから、複数のヴィンテージが高い評価を得ています。極少量生産であることに加え、大型フォーマットに限定した供給という希少性も相まって、世界でも屈指の高額シャンパーニュの一つとして、これまで複数の専門メディアで取り上げられてきました。わずか3haという小さな区画から生まれる希少性と、長期熟成による深みのある味わいが、こうした評価を支えていると考えられます。

流通方針

2025年10月には、並行輸入やグレーマーケットへの流出対策として、これまでの通常流通を終了する方針転換を発表しています。今後は、愛好家やコレクター、関係者、そして一部の高級ホテルや星付きレストランへの直接販売のみに供給を絞り込む形へと切り替えられました。極めて限られた生産量と長期熟成というスタイルを守るための、ブランドとしての選択といえます。

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