Ariston Jean Antoine / アリストン・ジャン・アントワーヌは、フランス北東部のシャンパーニュ地方で生産されるシャンパン(発泡性ワイン)の銘柄、Brouilletを本拠とするRM / レコルタン・マニピュラン、いわゆる栽培醸造家の銘柄で、自社でブドウを育て、そのブドウでシャンパンを生産しています。
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目次

Ariston Jean Antoine / アリストン・ジャン・アントワーヌ

Ariston Jean Antoine別名:Ariston J.A.

アリストン・ジャン・アントワーヌ別名:アリストン・J.A.

アリストン・ジャン・アントワーヌは、モンターニュ・ド・ランス北西部の村ブルイエで、4世代にわたり自社畑のブドウのみを育て仕込む家族経営メゾン。シュマン・デ・ダームに近い白亜質土壌が育むシャルドネの繊細な酸を核に、飾らない造りの真価を伝える。

基本情報

地区Montagne de Reims / モンターニュ・ド・ランス
- Vallée de l'Ardre / ヴァレ・ド・ラルドル
村51170 Brouillet / ブルイエ
所在地4 rue Haute, 51170 Brouillet (Google Maps)
公式サイトhttps://www.champagnearistonja.com/
Mailchampagne.ariston@wanadoo.fr
SNS@champagnearistonja
Tel+33 (0)3 26 97 47 02, +33 (0)3 26 97 49 75(fax)
製造業者種別RM

商品更新情報

特徴・スタイル

アリストンが目指すのは、誇張のない滋味深いシャンパーニュだ。ブルイエ村を含むヴァレ・ド・ラルドルの白亜質土壌は、繊細な酸とミネラル感をブドウに与える。代表的な一本、Blanc de Blancs Vieilles Vignesは100%シャルドネで仕込まれ、まるで澄んだ湧き水のようなシャープさとエレガンスを湛える。魚料理や魚介の盛り合わせと合わせれば、土壌の個性が一層引き立つ。派手な演出ではなく、畑と技術の丁寧な積み重ねこそが、このメゾンの真骨頂といえる。

歴史・ブランドストーリー

アリストンの物語は、女性の系譜を通じて受け継がれてきた畑から始まる。ブルイエの畑は第一次世界大戦で大きな被害を受けたが、1960年代、祖母ジュヌヴィエーヴ・アリストンが元教師の夫フランソワとともに、2人の息子と力を合わせて畑を一から植え直した。息子の1人ジャン=アントワーヌの名は、そのままメゾンの名として今も受け継がれている。 やがて経営は息子ブリュノ・アリストンと妻パトリシアの代へ。そして2010年、ボーヌで栽培醸造学を学んだブリュノの息子シャルル=アントワーヌが新しい発想と技術を携えて参画し、現在はパートナーのアンジェリックとともに、4世代にわたる家族の畑仕事を次のステージへと導いている。2021年にはHVEとVDCの2つの認証を取得し、環境に配慮した栽培への取り組みを形にした。

詳細

アリストン・ジャン・アントワーヌは、モンターニュ・ド・ランス北西部、ヴァレ・ド・ラルドルに位置するブルイエ村を拠点とする家族経営のメゾンである。栽培から収穫、醸造、瓶詰めまでのすべての工程を自社で手がけ、使用するブドウは自社畑で育てたものに限られる。畑のすぐ北にはシュマン・デ・ダームが走り、第一次世界大戦では畑の大半が失われた歴史を持つ土地でもある。商業的な誇張を排し、家族に受け継がれてきた技術を丁寧に積み重ねる姿勢が、このメゾンの一貫した軸となっている。経営母体はSCEV(栽培経営を目的とした民事会社)として組織され、家族による意思決定と資産管理を一体化させている。

自社畑は約7.50ha、ブルイエ村内にまとまって広がり、下層にはヴァレ・ド・ラルドル特有の白亜質土壌が横たわる。この石灰質の地層はミネラル分を蓄えながら水はけを保ち、根が深く張ったブドウ樹に安定した恵みをもたらす。植えられているのはシャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3品種で、剪定・誘引・棚仕立てから収穫まで、すべての作業を自社の手で行っている。栽培方針の基本は理性的農業(agriculture raisonnée)であり、大半の区画で除草剤を使用しない管理が続けられている。2021年5月には、環境に配慮した栽培を認証するHVE(高環境価値)とVDC(シャンパーニュ地方の持続可能な栽培)の2つの認証を取得し、こうした姿勢を対外的にも示す形となった。また、ヴィニュロン・アンデパンダンの会員でもあり、栽培から瓶詰めまでを自社で完結させる独立生産者としての立場を明確にしている。

2010年にボーヌで栽培醸造学を学んだ後にメゾンへ加わった若い世代は、伝統的な畑仕事を尊重しながらも、新しい発想を少しずつ取り入れている。パートナーとともに次世代の担い手として関わることで、4世代にわたる家族経営の歴史に新たな厚みが加わりつつある。

栽培・生産データ
自社畑面積約7.50ha
栽培品種3品種(シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)
ティラージュ後熟成期間24ヶ月
認証取得HVE・VDC(2021年5月取得)
経営世代4世代目

醸造方針

収穫したブドウは、ブルイエ村内に設置された自社の圧搾機を用い、厳格な品質基準に沿って丁寧に圧搾される。得られた果汁は伝統的なタンクで精密に温度や工程が管理されながら発酵し、ワインとしての骨格を作り上げていく。瓶内二次発酵のための打栓(ティラージュ)を終えた後は、カーヴで24ヶ月という長い時間をかけて熟成させ、澱抜き(デゴルジュマン)を経て丁寧に仕上げられる。この長期にわたる瓶内熟成が、白亜質土壌に由来するミネラル感と果実味を落ち着かせ、角の取れたなめらかな飲み口へとつなげている。仕込みの一つひとつに手間を惜しまない姿勢は、商業的な誇張よりも実直な造りを重んじる、アリストン家に代々受け継がれてきた考え方の表れといえる。看板となるブラン・ド・ブラン・ヴィエイユ・ヴィーニュは、この工程を経て生まれる代表作の一つで、ヴァレ・ド・ラルドルの白亜質土壌に由来する繊細な酸とミネラル感を色濃く映し出す。魚料理や魚介の盛り合わせと合わせると、土壌由来の個性が一層引き立つ。

ラインナップの構成

現行のキュヴェは大きく3つの系統で構成されている。ブルイエ村の白亜質土壌を反映したブラン・ド・ブランを含む、定番として親しまれるクラシックなレンジ。2010年以降にメゾンへ加わった若い世代が手がける、新しい発想を映した探究的なレンジ。そして、その時々のアイデアを一度きりの仕込みとして形にする限定醸造のレンジだ。世代を超えて受け継がれてきた技術に、若い世代ならではの視点が重なり合うことで、飾らないながらも奥行きのあるスタイルが育まれている。いずれの系統にも共通するのは、過度な演出を避け、家族の技術と時間の蓄積そのものを飲み手に届けようとする姿勢である。

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